溶液の濃さには限界がある!温度によって変化する「溶解度」を元塾講師がわかりやすく解説
冷たい水のせいで粉が溶け残ってしまうのは、水の温度を上げることで解決しますよね。常温からぬるま湯程度の温度の水を使い、その後冷蔵庫で冷やせばいいのです。
このような実体験から、温度を上げることで溶質の溶けやすさは変わるという溶解度の基本を学ぶことができるでしょう。
濃い味にしようとして溶け残ってしまう粉が出てしまうのは、水を増やせばいいのです。味はその分薄く感じられるでしょうが、スポーツ飲料は身体にとって最適なミネラルや塩分バランスを考えて作られているので、きちんと作り方を守るようにしましょうね。
このことからも、溶媒に溶解できる溶質の量には限界があるということがわかりますね。
4-2.実際に塩水を作ってグラフと比較してみよう
それでは、より化学らしい実験をしてみましょう。塩化ナトリウムが主成分である塩を使った実験です。これは先ほど示したグラフのピンクにあたり、温度を上げても溶解度が大きく変わらない物質の代表例となります。ただし、塩 イコール 塩化ナトリウムではないため、必ずしもグラフと合致しないので注意してください、
家庭でも出来る簡単な実験方法を試してみましょう。溶媒としてお湯と水、氷、溶質の塩、温度計と秤、乾いた容器が必要です。
お湯や水、氷を混ぜて、数パターンの温度の溶媒を用意しましょう。それを乾いた容器に100g量り取り、少しずつ塩を加え、溶け残りがごくわずかに残ってしまったところで重さを量ります。容器と溶媒の質量を差し引けば溶媒の質量がわかりますね。
この実験によって、塩は温度を上げても溶解度は大きく変化しないことを身を持って知ることができますね。まさに百聞は一見に如かずです。
4-3.砂糖水を作って溶解度の変化を見てみよう
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続いては砂糖を使って実験を行ってみましょう。
先述した塩水同様に行うこともできますが、砂糖は非常に溶解度の大きい物質です。結論から言ってしまうと、砂糖は水100gあたり20℃で約200g、100℃では約500gまで溶けてしまいます。これでは砂糖が勿体ないので、やり方を変えてみましょう。
砂糖の量を節約するためには、最初の溶媒の量を25gや50gにして実験を行います。溶媒の量が減れば、それだけ溶ける溶質の量も減り、結果として砂糖の節約になりますよね。この場合、実験によって求められた温度ごとに溶けた砂糖の量は、溶媒100gあたりになるように溶質も2倍、4倍して計算するようにしましょう。もし水25gに60gの砂糖が溶けた場合、水100gには240gが溶けたと考えることができます。
同じ温度の溶媒を2つの容器に分け、砂糖と塩で溶ける量やスピードを比較してもいいですね。
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