不完全変態には2グループ存在する!
サナギを経由せず、幼虫が直接成虫になることを不完全変態と呼ばれます。多くの昆虫に見られる基本的な様式であり、 ゴキブリやバッタ、カマキリ、セミ、カゲロウ、ハサミムシやナナフシなどが該当しますね。 サナギを経由しない不完全変態ですが、幼虫と成虫の外見の変化によって2種類の小グループに分類することができます。それでは、不完全変態の分類について見てきましょう!
その1.小変態
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幼虫と成虫の違いが翅の有無しかないような昆虫は『小変態』に分類されます。具体的な昆虫で言うと、バッタやカマキリ、ハサミムシ、ゴキブリなどですね。これらの生き物は幼虫と成虫でほぼ同じ生活様式をとり、生活空間を変化させないという特徴があります。また、複数回脱皮をするだけで成虫になるため、外敵から身を守る手段がないサナギになる必要がないといった利点も魅力的です。
一方で、極端な高温や低温状態には弱く、
卵を地下深く安定した外部環境で産卵する
卵を外敵や低温から守る卵鞘(らんしょう)を作る
一年中気温が安定する民家に潜む
といった生存戦略をとることで解決しています。
その2.前変態
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サナギを経由しない生き物の中で、幼虫と成虫の見た目が大きく異なる昆虫を『前変態』と呼びます。具体的には、トンボやカゲロウと言った水中に住む生き物などです。
トンボを例にとって解説しましょう。ヤゴと呼ばれる幼虫時代では、水中でボウフラやメダカといった小さな水生生物を食べて生活しています。水中という特殊な環境に適応するため、エラ呼吸を行い伸縮可能な下顎で生き物を捕食するのです。一方、成虫になると腹部の気門で呼吸を行い下顎は伸びません。しかし、複眼の形や 足の形状など基本的な構造は幼虫と成虫で大差ありません。
不完全変態のグループに共通することとして、 『幼虫と成虫で食べるものに大きな違いはない』ことがあげられます。カマキリは幼虫も成虫も肉食ですし、バッタは草食です。あくまでも幼虫の生活習慣の延長線上に成虫がいるといったイメージですね。しかし、次に紹介する完全変態のグループはそうではありません。それでは実際に完全変態のグループについて見ていきましょう。
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