SOSタイタニック 忘れえぬ夜

劇場公開日:1958年11月28日

解説・あらすじ

今世紀最大の海難事件とされる、一九一二年、英国の豪華客船タイタニック号の遭難を、セミ・ドキュメンタリー的タッチと特殊技術の使用によってフィルムに再現した英国映画。監督は「暁の出航」「颱風圏」のロイ・ウォード・ベイカー。多くの資料を駆使して書かれたウォルター・ロードの原作「忘れえぬ夜」を、推理作家で「楊子江死の脱走」等のシナリオも書いているエリック・アンブラーが脚色、「颱風圏」のジェフリー・アンスワースが撮影を監督した。音楽はウィリアム・オルウィン。出演者は、「愛情は深い海の如く」のケネス・モア、「武装強盗団」のローレンス・ナイスミス、「風は知らない」のアンソニー・ブッシェル、「絶壁の彼方に」のロバート・エアーズ、「情事の終り」のマイケル・グッドリッフ、デイヴィッド・マッカラム等。製作ウィリアム・マッキティ。

キャスト

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スタッフ

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脚色

原作

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作品データ

原題または英題 A Night to Remember
製作年 1958年
製作国 イギリス
配給 東和
劇場公開日 1958年11月28日

映画レビュー

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タイタニック号事故を正攻法で描いたイギリス映画

豪華客船タイタニック号の悲劇を正攻法で描いたイギリス映画的律儀さが特徴。後のアメリカ映画「タイタニック」と比較しては、スケールの点で大分見劣りはするが、特定の登場人物のドラマ性より群集劇として捉えた客観的な視野が勝り、地味な緊迫感がある。救助に向かうカルパチア号と救難信号に気付かないカリフォルニア号の比較カットバックも効果的に処理されて、不運の連鎖による悲劇が浮かび上がる。歴史的教訓のメッセージも静かに語られる。文明発展における人間の自然に対する傲慢な姿勢を問うて、当時の階級社会への批判はない。これは、同じ20世紀後半に作られた映画ながら、作品のコンセプトと共に時代の変化も汲み取れるのではないだろうか。三等船客の乗客が、脱出する途中で一等デッキのダイニングルームに出くわし、その豪華さに一瞬足が止まってしまうカット。ここに、階級社会を是認する制作当時の社会通念を確認するのである。

 映画『タイタニック』を何度も観ているために、こちらの記憶がほとん...

 映画『タイタニック』を何度も観ているために、こちらの記憶がほとんどなくなってしまっていた。だけど、音楽家たちのシーンは若干長めだし、これは完全にこの映画が上です。また白黒映像による重々しさ、通路の狭さなどの閉塞感が重苦しさに拍車をかける。  パニック映画の原点みたいなものだし、群像劇も凝っている。英語だけじゃなくロシア語なんかを入れているのがいいですね。ただ、主人公への感情移入ができないほど、目立った人がいないのが残念。

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