インタビュー-2026/04/13 18:00

[インタビュー]マイクで吠えて勝負する対戦ゲーム「ワンワンバトル」,着想は近所の公園で見た犬の喧嘩ーー開発者M.Katsu氏に聞く

 「犬になれ。吠えろ。そして勝て」。そんなあまりにも突飛で,どこか狂気すら感じさせるコンセプトのゲームが,プレイヤーの勝負心をたぎらせている。

 先日発表された「ワンワンバトル」PC)は,ボタン操作ではなく,マイクを通じて犬の鳴き声を発することで攻撃を繰り出すという,前代未聞の発想が特徴の対戦ゲームだ。発表直後から大きな反響を呼び,プレイヤーの関心を席巻してきた。そのインパクトはすさまじく,4GamerのXアカウントが投稿した本作の紹介ポストは瞬く間に拡散され,驚異的な1300万インプレッションを突破している。

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 マイクに向かって吠えるというユニークな操作で戦う新作タイトル「ワンワンバトル」が発表された。プレイヤーは犬になりきり,声の大きさと回数で勝敗が決まる“吠えバトル”に挑む。ゲームモードが複数用意されており,オンライン対戦にも対応する。

[2026/04/07 13:29]

 早期アクセスは2026年5月1日にSteamで開始予定だ。配信との相性の良さもあり,複数のストリーマーがその可能性にいち早く目をつけており,リリースを前に期待が高まりつつある。

 4Gamerでは,本作を手がける開発者M.Katsu氏にメールインタビューを実施した。「なぜ犬だったのか」という素朴な疑問をはじめ,開発の経緯やコンセプトの背景について話を聞いている。



4Gamer
 「ワンワンバトル」は,発表してから大きな話題を集めていますが,現在の率直なご心境と,発表前からの変化についてお聞かせください。

M.Katsu
 正直に言うと,まだ実感が追いついていません。最初にSteamに公開した時は,友人が何人か見てくれればいいなくらいの気持ちでした。それが4Gamer様をはじめ複数のメディアに取り上げていただき,ウィッシュリストが数千件を超えたと知った時は手が震えました。
 発表前は「こんなゲーム誰が遊ぶんだろう」と不安でしたが,今は「期待に応えなきゃ」というプレッシャーと,「やっぱりこのゲームは面白いんだ」という手応えが入り混じっています。

2026年4月12日時点で,「ワンワンバトル」のウィッシュリストが1万件を突破した
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4Gamer
 奇想天外な発想ですね。いろいろお聞きしたいのですが,まず本作を制作されたきっかけを教えてください。

M.Katsu
 近所の公園で犬同士が吠え合っているのを見たことがきっかけです。お互い全力で吠え合っている姿が真剣なのに面白くて,「これをゲームにできたら楽しいかなぁ」と思いました。

4Gamer
 犬の散歩中,ほかの犬と喧嘩したことがきっかけかと勝手に推測しました(笑)。差し支えなければ,犬を飼っていらっしゃる場合は犬種をお聞かせください。

M.Katsu
 現在は飼っていないのですが,小さい頃に祖父母の家で柴犬を飼っていました。人が大好きで寂しがりな一面もあり,家族や近所の皆で可愛がっていました。

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4Gamer
 なるほど。本作ならではの特徴や魅力はどのような点でしょうか?

M.Katsu
 「声を出す」という行為自体が楽しいことです。ゲームの勝ち負けに関係なく,全力で吠えた後は不思議と笑顔になります。また,すべての操作をマイクだけで完結できる「ワン操作」(現在テスト中)も特徴です。メニュー選択もワンの回数で操作できるので,将来的にはキーボードに一切触れずに遊べるようにしていきたいと考えています。
※「ワン操作」は音声によってメニュー操作を行う機能。「ワン!」1回で決定,2回でカーソル移動,3回でキャンセルといった操作が割り当てられている。

4Gamer
 配信との相性が良いシステムに見受けられますが,実際に数人の配信者も本作の存在に気づき,配信を予定しているようです。開発段階で配信を意識された点はあったのでしょうか?

M.Katsu
 正直なところ,配信との相性は全く考えていませんでした。そもそも注目されるなんて一切思っていなかったので,今の反響には驚いています。

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4Gamer
 マイクを使って犬の鳴き声でバトルするというユニークな仕組みは,どのような発想から生まれたのでしょうか?

M.Katsu
 先ほど申し上げたとおり,公園で犬の吠え合いを見た時に閃きました。当時趣味で作っていた連打で遊べる綱引きゲームを軸に,お互いの声の圧で相手を押し返すという体験をそのままゲームシステムに落とし込みました。

4Gamer
 これまでにゲーム開発のご経験はありますか。また,開発体制について教えてください。

M.Katsu
 完全な個人開発です。ゲーム開発の経験はありませんでした。プログラミングもイラストも専門的に学んだことはありません。プログラミングは独学で行い,AIの活用が盛んな昨今,複雑なコーディングについてはAIツールの力を借りています。イラストなどもAI生成を活用しています。エンジンはGodot 4を使用しています。

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4Gamer
 なるほど。個人開発となるといろいろと苦労されるところが多そうですが,特に苦労された点があれば教えてください。

M.Katsu
 マイクの音声認識です。プレイヤーの環境はそれぞれ違うので,マイクの種類,部屋の環境音,BGMの回り込みなど,あらゆる条件で安定して「ワン」を検出する必要があります。キャリブレーション(環境音の自動調整)の仕組みは何度も作り直しました。今でも調整を続けています。

4Gamer
 かなりユニークなゲームですが,影響を受けた作品やアイデアがあれば教えてください。

M.Katsu
 ゲームシステムとしては特定の作品から影響を受けたというよりも,公園の犬から直接着想を得ました。アートスタイルについては,温かみのある手描き感と吠え顔のギャップを大切にし,色鉛筆で描いたような質感を目指しました。

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4Gamer
 最後に,プレイヤーに向けたメッセージをお願いいたします。

M.Katsu
 難しいことは何もありません。マイクに向かって「ワン!」と吠えるだけです。恥ずかしがらずに全力で吠えてみてください。きっと笑顔になれます。5月1日のリリースを楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。

4Gamer
 ありがとうございました。

ワンワンバトル

ワンワンバトル

  • 価格:未定
    ※早期アクセスは2026年5月1日に開始
  • 発売日:2026/05/01
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