3分で簡単!「化合」を元家庭教師がわかりやすく解説!
化合物と一緒に覚えたい、分離方法
高校の化学ではまず、化合についてと一緒に混合物から化合物や単体を分離する方法を学びます。
ろ過
家でコーヒーを淹れる時、コーヒーフィルターの上に粉を入れお湯を注ぎますね。フィルターの上に固体である粉は残りますが、液体である水はフィルターを通り抜けてポットに落ちます。このようにろ紙などを用いて液体と個体を分ける操作をろ過というのです。
蒸留
純物質それぞれに決まった沸点があります。この沸点の差を用いて沸点の低い方の液体を一度気体にし、冷却して再び液体にして取り出すことを蒸留と言うのです。蒸留といえば蒸留酒がイメージしやすいでしょう。お酒は酵母による発酵によって作られますが、アルコール濃度15%くらいになると酵母が死んでしまいます。そこで蒸留によって濃度の高いアルコールを得るのです。
抽出
水に溶けやすい、有機溶媒に溶けやすいといった溶解性は物質によって異なります。例えばお茶にブタノールを加えて混ぜると、水に溶けていた葉緑素はより溶けやすいブタノールに移ってしまうのです。ブタノールは油のように水と分離し、ブタノール層から葉緑素を得ることができます。
昇華
アイスを買うとついて来るドライアイス。このドライアイスが融けて二酸化炭素になるように固体が気体へと変化することを昇華といいます。緑茶にはカフェインが入っていますね。このカフェインを除くのに使われるのが昇華です。緑茶をゆっくりと加熱するとカフェインが気体となり、その蒸気を冷やして固体のカフェイン得ることができます。
再結晶
溶解度の違いを用いて分離する再結晶。溶解度の異なる個体が混ざった混合物に水を加えて加熱し、溶かします。物質は高温の方がよく溶けるため、冷却すると高温でよく溶ける物質が先に析出するのです。これをろ過することで純粋な物質を得ることができます。再結晶は実験で得た化合物の純度を上げるときによく行われる方法です。
クロマトグラフィー
物質の吸着力の差を用いて分離するクロマトグラフィー。例えば紙に水性インクを落として水につけるとにじみますね。これを観察すると、どんどん色が分かれていくのです。これはインクに含まれている成分が複数あり、その成分の水への溶けやすさや紙への吸着力が違うことによります。クロマトグラフィーは化学分析によく用いられるので、化学系の学科に興味がある人はぜひ調べてみてくださいね。
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化合の反対、分解とは
物質の状態が変化する化学変化。化合の逆で1つの化合物を2種類以上の物質にすることを分解と言います。化合物が混ぜ合わさった混合物はろ過や蒸留で分離できますが、化合物を構成する元素を単体として得るには分解する必要があるのです。
ここでは水の電気分解を例に分解について説明します。
image by Study-Z編集部
上の図のようなHの形をした器具に水と電解質として塩化ナトリウムや水酸化ナトリウムを入れて電気を流します。そうすると陰極に水素、陽極に酸素が集まるのです。この時、水素と酸素はどのような比率で発生するでしょうか?
答えはもちろん水素:酸素= 2:1になります。1つの水分子は2つの水素と1つの酸素が化合してできているからですね。
化学を学ぶのに必須!化学を始めたらまずはおさえたい「化合」について
化学の授業でまず習うのが物質についてで、すぐに「化合」、「化合物」と言う言葉が出てきます。化合物と単体、混合物との違いをしっかりと覚えましょう。
また、実際に化合を行い純粋な化合物を得るためにはろ過、蒸留った分離・精製の作業をする必要があります。どういう状態の物を分離するときにどの方法を選ぶのか選べるよう、きちんと内容を理解してくださいね。

