3分で簡単甲状腺刺激ホルモン!現役講師が簡単わかりやすく解説!
image by Study-Z編集部
では、甲状腺ホルモンの量が多すぎる場合はどのように調節されるのでしょうか?
甲状腺が刺激され続け、甲状腺ホルモンの濃度が上がりすぎると、甲状腺ホルモン自体が間脳視床下部や脳下垂体にはたらき、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンおよび甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑制します。その結果、甲状腺ホルモンの量が低下し、甲状腺ホルモンが血液中に増えすぎることはありません。
甲状腺刺激ホルモンに関係する疾患
では、甲状腺刺激ホルモンが多すぎたり、少なすぎたりすることで身体に起きる影響をご紹介しましょう。
甲状腺刺激ホルモンが過剰になると…?
脳下垂体に腫瘍ができてしまうことなどが原因で、甲状腺刺激ホルモンが過剰に分泌されると、その刺激によって甲状腺ホルモンの分泌量が増えてしまうことがあります。先ほどご紹介した、「甲状腺ホルモンの増加→甲状腺刺激ホルモンの抑制」というシステムもうまく機能しなくなるようです。
甲状腺ホルモンが増加することによって細胞の代謝が促進される状態が続きます。そのため、疲れやすくなったり、動悸や息切れが続いたりといった症状が現れることが多いです。
image by iStockphoto
よく似た症状を呈する病気にバセドウ病があります。こちらも甲状腺ホルモンの過剰分泌によって体にさまざまな影響が出る病気ですが、バセドウ病は甲状腺が自分自身の免疫細胞によって攻撃される自己免疫疾患の一種。甲状腺刺激ホルモンの過剰分泌とは原因が異なるので、混同しないようにしましょう。
甲状腺刺激ホルモンが不足すると…?
反対に、甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下すると、甲状腺ホルモンの分泌量も少なくなります。それに伴い、細胞の活動量が低下。寒さを感じやすくなったり、身体がむくみやすくなったり、やる気が出なくなるなどの症状が現れます。
実際のところ、甲状腺ホルモンの分泌量低下は、甲状腺炎など甲状腺の異常で生じることが多いです。しかしながら、甲状腺刺激ホルモンや甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンの減少によって引き起こされることもあります。
\次のページで「甲状腺刺激ホルモンは”中間管理職”?」を解説!/

