「運動神経がいい」、「無神経な発言だ」などこのような表現は聞いたこともあるし、もしかしたら実際に日常会話で言っている人が多いかもな。前者は運動神経から来ているでしょうし、後者は感覚神経からきているのかもしれない。この際に実際の神経系の働きを理解すると、実際の神経系と言葉の言い回しの違い、関連がわかっておもしろいかもな。今回は、感覚神経や運動神経について生物に詳しいライターmimosa(ミモザ)と一緒に解説していきます。

ライター/mimosa

もともと文系出身で、独学で生物学、生化学を勉強し、現在医学系研究所の研究アシスタントとして理系の世界へ飛び込んだ。理科が苦手な方へも興味を持ってもらうべくわかりやすい説明を心掛けている。

神経とは

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そもそも「神経」とは何か。正確には「神経系」と言いますよ。神経系を構成する組織には、神経細胞をはじめ、付属細胞からなっており、興奮の伝達を行っていますよ。

神経は、皮膚やからだの様々な部位から情報を脳に送る役割、送られてきた情報を分析、整理、判断を下す司令塔の役割、その他の決定を末梢に伝える役割を担っていますよ。これらは、生命活動を行う中で必要不可欠な働きです。

これから、神経系について見ていきましょうね。

1.感覚の伝わり方

1.感覚の伝わり方

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私たちは様々な環境の中で生活しています。温度、感触、痛みなどの感覚を知覚することは、体を一定の状態に保ったり、生命維持の機能が損なわれたりしないためなど、生きていくために必要不可欠です。

図1のように、刺激が伝わり反応するまでの順番は、緑の枠内の「受容器」、神経系、効果器の順番になりますよ。

 

2.ヒトの神経系

ニューロンという言葉を聞いたことありますか。ニューロン(神経細胞)は神経系を構成する基本となる細胞ですよ。ヒトの神経系は、脳や脊髄、神経節などのように、多数のニューロンが集まった中枢を持つ神経系であり、それは集中神経系と呼ばれていますよ。集中神経系は、中枢神経系(脳と脊髄)、末梢神経系(中枢よりからだの各所に分布)から成り立っていますよ。人体の正中に多数のニューロンが集まっていて、そこから体のすみずみに張り巡らされている感じですね。

また、ニューロンと他の細胞との接続部をシナプスといって、ニューロンとニューロンの接続部やニューロンと骨格筋の接続部で見られますよ。

\次のページで「3.様々なニューロン」を解説!/

3.様々なニューロン

3.様々なニューロン

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ニューロンにも様々な種類がありますよ。ニューロンには、介在ニューロン感覚ニューロン運動ニューロンがありますよ。介在ニューロンは、ニューロン間の連絡をするニューロンであり全体の長さは短く、脳、脊髄、交感神経節などの中枢に存在します。感覚ニューロンは感覚神経に、運動ニューロンは運動神経に関係がありますよ。

感覚ニューロンは、受容器(皮膚や感覚器)からの興奮を中枢(脳や脊髄)に伝えるニューロンですよ。細胞体から2本の長い突起が反対方向に出て伸びているところが特徴です。細胞の本体は、脊椎動物では背根にあり求心性経路を形成します。運動ニューロンは、中枢からの興奮を筋肉や腺などに伝えるニューロンですよ。1本の長い軸索から成っていて、多数の樹状突起があるのが特徴ですよ。

感覚神経と運動神経

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刺激が伝わって脳で情報処理して筋肉に指令が伝わるには、中枢神経系と末梢神経系が関わっていますよ。感覚神経や運動神経は、末梢神経に当たりますよ。もう少し詳しく末梢神経について見ていきましょうね。

体性神経系とは

体性神経系とは

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中枢神経系には脳や脊髄があるということはわかりましたね。末梢神経については、さらに体性神経系と自律神経系の2つに分かれます。感覚神経と運動神経は体性神経系に当たりますよ。次に、この2つについて情報が伝わる方向について説明しますね。感覚神経は末梢(受容器)から中核へ伝える求心性神経であり、運動神経は興奮を中枢から末梢へ伝える遠心性神経になりますよ。脳や脊髄はからだの中心にあるので、末端から中心へ向かうのが求心性であり、逆に中心から末端へ向かうのが遠心性ですよ。

からだの症状から考える神経

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治療の一環で、外科手術、歯の治療で麻酔をするかと思います。麻酔(化学的)によって感覚を麻痺させたり、物理的に神経を圧迫して生じる「しびれ」などがありますね。それぞれについて見ていくとともに、もしも感覚神経や運動神経が傷ついてしまったらどうなるのか見ていきましょうね。

\次のページで「1.しびれが起こる起こるメカニズム」を解説!/

1.しびれが起こる起こるメカニズム

正座を長時間していると足がしびれて、立とうとしてもよろけたり、しばらくまともに歩けなかったりしますよね。しびれは、神経を圧迫することを原因として生じ、回復には時間がかかります。一時的な神経の圧迫によるしびれなら問題ないのですが、時間が経っても治らないしびれは何か病気が原因かもしれません。腰椎椎間板ヘルニアなど腰の病気により腰の神経が圧迫されている可能性もあります。その場合は整形外科を受診してみましょう。

また、車中泊やずっと同じ姿勢で座り続けていると、エコノミークラス症候群を発症するリスクが上がりますよ。これは、神経とはあまり関係がないのですが、下半身の血流が悪くなり血栓が心臓の血流を塞いでしまうと最悪死に至るので、かなり注意が必要ですよ。

2.運動神経、感覚神経が傷ついたらどうなるか

刺激を感覚器から受け取り、はたらく感覚神経、脳からの指令を受けて効果器にはたらきかける運動神経を損傷してしまったらどうなるのでしょうか。

運動神経が損傷すると、筋力の低下や麻痺が生じますよ。感覚神経が損傷すると、異常な感覚が生じたり、触覚や視覚、そのほかの感覚が失われたりしますよ。また、これらの働きが悪くなる末梢神経障害という病気になります。

末梢神経障害の中には、じん帯、腱、骨、腫瘍などに圧迫されて生じる、単末梢神経障害がありますよ。ちなみに、部位によって、「橈骨(とうこつ)神経麻痺」、「正中(せいちゅう)神経麻痺」、「尺骨(しゃっこつ)神経麻痺」、「腓骨(ひこつ)神経麻痺」がありますよ。

診察、治療は整形外科でできるようですよ。

神経系は複雑かつシンプル

神経は、皮膚やからだの様々な部位から情報を脳に送る役割、送られてきた情報を分析、整理、判断を下す司令塔の役割、その他の決定を末梢に伝える役割を担っており、これらは、生命活動を行う中で必要不可欠な働きです。刺激を皮膚などの受容器で受け取り、筋肉などの効果器で反応をします。この一連の作用で中枢神経系や末梢神経系が働くのです。

末梢神経には、体性神経系と自律神経系の2つがあります。感覚神経と運動神経は体性神経系に当たりますね。受容器で刺激を受け取るために感覚神経が作用し、効果器で反応するのに運動神経が作用します。感覚神経が情報の入力であれば、運動神経は行動の出力ですね。

様々な感覚はからだ中にある皮膚などの感覚器を通して感知しますが、運動神経の損傷により筋力の低下や麻痺が生じ、感覚神経の損傷により異常な感覚が生じたり、的確に刺激に対して反応できなくなります。筋肉の圧迫による一時的なものであればよいのですが、長く続く様であれば、病院への受診が必要です。

神経系は複雑ですが、ひとつなぎなシンプルな考え方もあるので、ここでは触れていない自律神経系も含めて勉強すると神経系について理解が深まりますよ。

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体の仕組み・器官理科生物

3分で簡単「感覚神経 運動神経」ニューロン・シナプスの働きとは?医学系研究アシスタントがわかりやすく解説

「運動神経がいい」、「無神経な発言だ」などこのような表現は聞いたこともあるし、もしかしたら実際に日常会話で言っている人が多いかもな。前者は運動神経から来ているでしょうし、後者は感覚神経からきているのかもしれない。この際に実際の神経系の働きを理解すると、実際の神経系と言葉の言い回しの違い、関連がわかっておもしろいかもな。今回は、感覚神経や運動神経について生物に詳しいライターmimosa(ミモザ)と一緒に解説していきます。

ライター/mimosa

もともと文系出身で、独学で生物学、生化学を勉強し、現在医学系研究所の研究アシスタントとして理系の世界へ飛び込んだ。理科が苦手な方へも興味を持ってもらうべくわかりやすい説明を心掛けている。

神経とは

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そもそも「神経」とは何か。正確には「神経系」と言いますよ。神経系を構成する組織には、神経細胞をはじめ、付属細胞からなっており、興奮の伝達を行っていますよ。

神経は、皮膚やからだの様々な部位から情報を脳に送る役割、送られてきた情報を分析、整理、判断を下す司令塔の役割、その他の決定を末梢に伝える役割を担っていますよ。これらは、生命活動を行う中で必要不可欠な働きです。

これから、神経系について見ていきましょうね。

1.感覚の伝わり方

1.感覚の伝わり方

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私たちは様々な環境の中で生活しています。温度、感触、痛みなどの感覚を知覚することは、体を一定の状態に保ったり、生命維持の機能が損なわれたりしないためなど、生きていくために必要不可欠です。

図1のように、刺激が伝わり反応するまでの順番は、緑の枠内の「受容器」、神経系、効果器の順番になりますよ。

 

2.ヒトの神経系

ニューロンという言葉を聞いたことありますか。ニューロン(神経細胞)は神経系を構成する基本となる細胞ですよ。ヒトの神経系は、脳や脊髄、神経節などのように、多数のニューロンが集まった中枢を持つ神経系であり、それは集中神経系と呼ばれていますよ。集中神経系は、中枢神経系(脳と脊髄)、末梢神経系(中枢よりからだの各所に分布)から成り立っていますよ。人体の正中に多数のニューロンが集まっていて、そこから体のすみずみに張り巡らされている感じですね。

また、ニューロンと他の細胞との接続部をシナプスといって、ニューロンとニューロンの接続部やニューロンと骨格筋の接続部で見られますよ。

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