多くの人にとって聞きなれない言葉だと思うが、ヘイフリック限界は生物の老化や寿命に関係しているとみられる、重要な現象です。DNAの分子レベルの話もかかわってくるが、大変興味深い内容なので、多くの人に知ってほしい。
大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに解説してもらおう。
ライター/小野塚ユウ
生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。
ヘイフリック限界とは
ヘイフリック限界(Hayflick limit)とは、細胞にみられる分裂回数の限界を指します。
私たちの身体は細胞からなり、細胞は細胞分裂によって数を増やしていきますが、ほとんどの細胞はその分裂が無限に行われるわけではありません。一定の回数分裂すると、それ以上の細胞分裂は不可能となり、細胞は老化して死んでしまいます。
ヘイフリック限界が存在するからこそ、あらゆる生物は不死ではなく、いずれ”寿命”が訪れると考えられているのです。
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