自然由来ガスで300kV…東芝、ガス絶縁開閉装置開発
東芝は自然由来ガスのみを使った300キロボルトのガス絶縁開閉装置(GIS)とガス遮断器(GCB)を開発し基本性能を確認した。温室効果ガス(GHG)である六フッ化硫黄(SF6)ガスを一切使用しない高電圧機器の実用化に向けた大きな前進としており、2028年度中の製品化を目指す。
今回、SF6ガスの代替として二酸化炭素(CO2)と酸素の混合ガスを用いた実規模の試験用モデル器を製作して研究開発拠点で検証試験を実施。電流を安全かつ確実に遮断、絶縁するなどの基本性能を確認した。機器の大きさについても「合理的なサイズでの実用化が可能であることが示された」とする。
同社はすでに自然由来ガスのみを使った72キロ/84キロボルトのGISは実用化している。
GIS、GCBは電気の流れを安全に制御する変電設備。高電圧変電所では取り扱う電力が大きいため設備も大規模になる。そのため優れた電気的性能と高い安定性を備えたSF6ガスを使用し機器の小型化を図ってきたが、環境配慮の視点から置き換えが求められている。
日刊工業新聞 2026年5月8日