ソフトウェア開発者として芸歴10年を超え、それなりに仕事が出来るようになったと自負している。ふと自身の成長を振り返ってみると若手の頃と比べて「図々しさ」のようなもののレベルがかなり上がったように感じている。それについて言語化してみる。
相手の都合に遠慮しない
「相手が忙しくて返事が来ない」「依頼した仕事の進捗が見えない」——よくある話だろう。ここで黙って待つのが丁寧だと考える人もいるが、成果を出すためにはそれは明確に悪手である。
本当に他人のせいだとしても、それで自分の仕事が止まるなら止まったままにしておいた責任は自分にある。相手への配慮は大事だが、それによって自分の納期や成果が犠牲になっているのなら、その振る舞いは営利組織においては悪い評価となってしまうのだ。
例えば質問に対する返答が遅いとき。当然の顔をしてリマインドしよう。「急いでいる」や「返事が無くて困っている」を明確に伝えることが有効な場合もある。もし質問自体に相手が気づいて無さそうなら、違うルートでコミュニケーションを取ることも考えたい。
例えば依頼した仕事の期日が迫っているとき。「依頼した仕事の期日が迫っていますが、順調ですか?」のようにこっちから進捗確認をする。依頼された側が忘れていたり、勝手に優先度を下げていることはしばしばある。ないがしろにされないためには、程々に圧を掛け続ける必要があるのだ。
確認や督促は義務であり、成果を出す人はこれらを決して怠らない。相手の都合を勝手に想像して黙るより、状況を共有・確認して動かすほうが確実に成果に繋がる。
怒るべきときに怒る
図々しさは督促だけではない。怒ることも含まれる。
特に、相手が事前の断りなく約束を違えたときは必ず怒らなければならない。相手が部下や同僚の場合はもちろん、偉い人に対してもそうだ。期日を過ぎてから「すみません、間に合いませんでした」と言ってくる場合が最たる例だろう。事前に言ってもらえれば回避できたはずの損害は、黙って飲み込んでも誰の得にもならない。
怒ると言ってもデカい声を出したりまくし立てろと言っているわけではない。「それは困る」「次は事前に言ってほしい」と明確に伝えよう、ということだ。 「まあいいですよ」などと安易に許してはならない。怒らないことは優しさでも何でもなく、次の約束破りを誘発させる甘やかしである。
やりたいことは明確に何度も伝える
先の2つは主に同僚や部下に向けた対応だったが、上司に向けた対応についても紹介しておく。
やりたい仕事・担いたい役割があるなら、それは明確に、かつ何度も上司に伝えると良い。
相手が希望を認識していないと、機会があっても任せてもらえない。なのでまず明確に希望を伝えることが大切。「わたしには荷が重いかも⋯?」と不安がる必要はない。本当に能力が必要な案件で、かつ実際にあなたの能力が足りないなら別の人に割り振られるだけなので、そこは安心して良い。
そして、希望は繰り返し伝えること。 偉い人はたくさんの人とたくさんの話題を持っている。一度言っただけで伝わったと思ってはならない。そして繰り返し伝えると温度感の高さ、つまり本気であることが伝わる。本気でやりたい人に仕事は振られる。遠慮している人に良い機会は来ない。