広告費を増やせば、認知が広がる。 認知が広がれば、ブランドが強くなる。 多くの経営者が信じているこの図式は、半分は正しく、半分は間違っている。 多くの経営者が、ブランドを強くしたいと考えるとき、まず広告費を増やそうとする。 「もっと認知を広げよう」 「もっと多くの人に届けよう」 「もっと露出を増やそう」 ——こういう発想で予算が組まれ、媒体に投下される。広告費の増加は、ブランド成長への合理的な投資として正当化される。 だが経営現場で見てきて、これは半分しか正しくない。 広告費の投下は、ある時点までは確実にブランドを強くする。だがある臨界点を越えると、追加の広告費がブランド価値をむしろ毀損し始める。同じ予算を投下しているのに、ブランドへの貢献はマイナスになる。 この臨界点を見抜けない経営者が、毎年予算を増やし、広告費を積み上げ、結果としてブランドの輪郭を静かに削っていく。本人は「ブランド構築



