2026年08月14日の日記

2026年08月14日

“腐ってやがる、早すぎたんだ”っていうけど

“腐ってやがる、早すぎたんだ”っていうけど

ナウシカ見てるんだけどさ。

何度も見てるはずなのに、今まで気づかなかったことなんだが、“早すぎたんだ”んなら“腐ってる”んじゃなくて“まだ生焼けで固まってない”のでは?

https://fanlink.tv/thaiodesy2026

https://fanlink.tv/theodesythai

https://fanlink.tv/odessytaidub

https://www.galaxus.ch/en/sector/showdiscussion/------fhd--89474

https://www.galaxus.ch/en/sector/showdiscussion/-------uhd----89582

https://www.galaxus.ch/en/sector/showdiscussion/--------uhd--89739

anond:20260814235639

かわいそう

おめでとう

anond:20260813233513

本当は同意していなかったのに押し切られるようにサインしてしまった。怖かった。私は契約させられた

とか後日言われても困るし

anond:20260813103929

自分は乗車する権利があり、運転手は停車しドアを開ける責任があると主張

なだめにきた駅員にFワードでキレ散らかす


年収1200万になったけど、生活全然かになった気がしない

去年、年収が1200万円を超えた。

20代の頃の俺が聞いたら「勝ち組じゃん」と思っただろうし、実際俺もそう思ってた。

年収1000万を超えたら、もうちょっとこう、金のことを気にしなくなるんだと思ってた。

でも全然そんなことなかった。

東京住み。妻と子供2人。

住宅ローンが月18万円。

管理費修繕積立金が4万円。

食費が月10万円くらい。

保育園とか習い事とか学校関係とか、なんだかんだ子供に月5~6万円。

電気ガス水道通信費で5万円。

生命保険とか車とか帰省とか服とか、年単位で見ると結構飛んでいく。

で、給料明細を見ると税金社会保険料で「え?」ってくらい持っていかれている。

もちろん生活に困ってるわけではない。

外食もする。

旅行も年に何回か行く。

スーパーで肉を買うとき100円単位で悩むこともない。

から年収1200万で苦しいとか言うな」と言われたら、その通りだと思う。

でも、豊かかと言われると、なんか違う。

例えば会社を辞めて半年休めるかというと、かなり勇気がいる。

子供2人を私立中学に入れようと思ったら、普通に家計計算し直す。

都心でもう一部屋多い家に住みたいと思ってSUUMOを見ると、1億とか1億5000万とか出てきてそっと閉じる。

300万円の車を買うのにも「今買う必要あるか?」と半年くらい考える。

老後2000万円と言われたと思ったら、今度は4000万円必要とか言われている。

子供大学まで考えたら、あと何千万必要なんだろうと思う。

から毎月それなりに貯金投資をしている。

すると結局、手元に残って自由に使える金はそんなに多くない。

書いていて気付いたけど、たぶん俺が欲しかったのは「高いものを買える生活」じゃなくて、「金の心配をしなくていい生活」だったんだと思う。

そして年収1200万円になって分かったのは、この二つは全然違うということだった。

昔は年収1000万円って、もっと圧倒的な金持ちだと思ってた。

家を買って、車を買って、子供を育てて、それでも毎年海外旅行に行って、老後の心配特にない、みたいな。

実際には、東京家族を持って普通に暮らしていると、年収1200万円は「かなり余裕のある会社員」ではあっても、「金持ち」では全然ない気がする。

もちろんこれは贅沢なんだろう。

世界どころか日本国内で見ても、恵まれている側なのは分かっている。

からリアルではこんなこと絶対言えない。

年収1200万で金がないなんて言ったら嫌われるに決まってる。

でも一方で、

「ここまで働いて、ここまで給料上げても、まだ金の心配って終わらないんだ」

という妙な絶望感もある。

じゃあ年収1500万になれば安心するのか。

2000万なら安心するのか。

たぶん違うんだろう。

結局、収入が増えるたびに守りたい生活の規模も大きくなっていく。

しかすると「金持ち」というのは年収数字じゃなくて、

明日仕事を辞めても特に困らない人」

ことなんじゃないかと思い始めている。

そう考えると、年収1200万円の俺より、住宅ローンのない持ち家があって金融資産5000万円持ってる年収500万円のおっさんの方が、よっぽど金持ちなのかもしれない。

年収1000万円を目標にしていた頃は、そのラインを越えたらゲームクリアだと思っていた。

実際に越えてみたら、次のステージが表示されただけだった。

anond:20260814234331

言うのは自由だが社会からは「わがまま」とみなされるでしょという話。

anond:20260814235247

なっ

がぁっっ!!!

anond:20260814210939

土地代(都会)と手間賃じゃないか

最近のやつは高速削りだったりするかもしれんけど

女なんだけど、後輩の男性仕草キモくて、でも注意して良いのかわからない。

後輩が男性(30代後半)なんだが、女性だったらギリギリキモくないけど男性がやるとどうなの・・・それ?というポーズをよくしている。

最初トランスジェンダー系かと思ったのだが、アニメキャラゲームキャラアイドルのモーションを無意識に真似してしまっているという方が近い印象がある。

例えばなんだけど、

上目遣いで小首を傾げる

自分自分を抱きしめる

机の上に肘をついて手を組んで顔をのせて目をパチパチする(昭和アイドル風のポーズなんだが伝わるかな)

小指から順番に唇をリズミカルに押さえていく(韓国女性アイドルがやっているイメージ

唇の端を人差し指で抑えて、ほっぺたを膨らませる 

人を呼ぶときは腰を折って(というか尻を突き出して)腰に片手を添えて、もう片手は大きく開いたままに額に持っていて「⚪︎⚪︎さ〜ん」とか

正直、キモいからやめるように注意したい。でもこれ女性がしたらそんなキモくないし、別に注意されないよなと思うとこれを注意するのは男性への差別なのか、

私が女性からキモいだけで男性同士ならキモくないと感じるのか、キモいと思うのは私の心が狭いのかとか色々考えてしまって注意もできない。

舌をペロッと出してウインクするのと、サムズアップした親指を勢いよくぺろっと舌でなめるのはやめさせたんだけど、

(舌を出すのは挑発と誤解されたりするし、舌で指を舐めるのは衛生的に良くないと注意した)

ほかをどうすれば良いか悩んでいる。

弱者男性であるネトウヨ戦争に賛成するのはいいけど

そのくだらない命を活用できるのだから喜ばしいことだろう。常にインターネットに張り付いて鬱憤を晴らしてるだけの非生産的人生を送るよりは幾何かマシでしょうね。

でも、戦争を始めるのは勝手だけど、女性スペースに侵入するのはやめてくださいね。雄同士で始めたことなので、女性には全く関係ありません。

それによって私たちの、特に女性スペースが脅かされるのはもってのほかです。

海の上に埋め立て地でも作って勝手に争っていてください。

雄がいない分、女性スペースが確保されるメリットがあり、安全になります。ついでにトランスジョセイを慰安婦として雄の性処理をさせれば完璧です。

女性尊厳は保たれ、トランスジョセイも女性(笑)として全うでき、弱者男性たちも生きる価値が出る。

領土を奪えれば女性スペースが増える。WIN WINですね。

anond:20260814192610

家で寝てたって、パジャマから普通の服に着替えるでしょ

なんで着替えなかったのかわからん

東出山に行きたいけど結局馴染めなくて終わるんだろうな

あの夜のことは、いま思い出しても、やっぱり、少しばかみたいです。



よく知らない人ばかりの飲み会に、どうして私はいたのでしょう。

知り合いの、知り合いの、そのまた知り合いの、という感じの会でした。

誰も私を必要としていなくて、私も誰にも関心が持てなくて、

でもその場にいることだけで、自分存在を許してもらえるような気がして、

そんなふうに、ただ座っていたのです。


東出昌大さんがいました。

本物の、というのも変ですけれど、俳優の、あの東出さんでした。

髪が伸びていて、声は思っていたよりも小さく、

なんだかとても静かな人に見えました。


  

「山で暮らしてるんだよ」

突然、そんなことをおっしゃって。


「鹿とか、食べたりしてる」


私は、お酒の入っていないグラスを手に持ちながら、

ジビエ、好きなんです」と言いました。


本当は、よくわかりません。


でも、そう答えるのが、いちばん自然な気がしたのです。


東出さんは少し笑って、「今度、遊びにおいでよ」とおっしゃいました。

軽くて、たぶん挨拶のようなものだったのだと思います

けれど私は、それを真に受けてしまったのです。

私は昔から、そういうところがあるのです。



それから数日後、私は山へ向かいました。


遠くて、寒くて、途中で引き返そうかと何度も思いました。

でも、理由がないと引き返せない性格で、

そして私は、そのとき、何も持っていなかったのです。



小屋には、女の人たちが三人いました。


はじめはよく見えませんでしたけれど、全員、裸足でした。

地面は少し湿っていて、足裏が染みているようにも見えましたが、

彼女たちは、それを気にしているふうでもなく、むしろ馴染んでいるようにさえ思えました。



うなじが陽に焼けていて、首筋から背中にかけて、骨の線がやわらかく浮かんでいました。

身体のかたちが、その土地の色とまざって見えました。



私は、ああ、そういう感じなのか、と心のなかで言いました。

なにが「そういう」なのか、はっきり言葉にできたわけではありませんけれど、

彼女たちはきっと、東出さんの女で、そして、東出さんの一部なのだと思いました。

誰がそう決めたというわけでもなく、ただ、そう見えたのです。


嫉妬、ではなかったと思います


もっと静かで、もっと地中深くで鳴っているような、

そんな種類の、かすかな違和感でした。


自分けが、ここに属していないことを、身体が先に察知しているような。

でもそれを誰にも伝える言葉が見つからなくて、

私はただ、その場に立って、にこりと笑ってみせるしかありませんでした。


それでも、彼女たちはやさしかった。

とても、やさしかったのです。


押しつけがましくもなく、気づかいを見せびらかすわけでもなく、

ただ、当然のようにやさしかった。


私が何かにつまづくたびに、

誰かが自然に手を差し出してくれる。

それが、かえってつらかった。


やさしくされると、私はすぐ、だめになってしまます

うまく笑えなくなるのです。


彼女たちのなかに悪意なんてないことは、わかっていました。

それでも私は、自分が試されているような気がしてしまって。


鹿肉をさばく作業も、私はあまり役に立ちませんでした。

ぬめりのある手の中で、ナイフが思うように動かなくて。

「無理しなくていいよ、ちょっとずつで」

そう言って、手を添えてくれたのは、いちばん年上の方でした。

私が震えていることに、気づいていたのでしょうか。


私は「大丈夫です」と言いました。

でも、それはまったくの嘘でした。


肉の匂いが手につきました。

生ぬるくて、少し、湿っていて。


誰かの部屋に入りすぎてしまったとき匂いに似ていました。

あと一歩踏み込んではいけなかった、というときの、あの、取り返しのつかない感じの。


夜になって、焚き火が焚かれました。

火が小さく爆ぜる音だけが、間を埋めていました。


誰も話さな時間が少しつづいて、ふいに、東出さんがしゃべり始めました。


狩猟ってね、ずっとやってると、身体ちょっと変わってくるんだよ」

「なんていうか、食べることと、生きることの境目が、あいまいになる」


誰も相槌を打たなかったけれど、反対もしなかったので、

東出さんは続けました。


動物を撃って、血が出て、肉にして、火にかけるでしょ。

 それを、俺たち、毎日やってるじゃん。

でも、コンビニとかレストランとか、自然から距離があるとわからなくなるんだよ。

 食べるって、誰かの生を終わらせることなだって

 あたりまえのことなんだけどさ、それを毎回、受け取ってるっていう……」


「そうやって、ようやく、生きていける。

 俺たちってさ、本当はぜんぜん自立してなくて、

 毎日、誰かの死にぶらさがって生きてるだけなんだよね。

 人間って、案外、弱い生き物なんだと思う」



私はそれを聞きながら、

この人はたぶん、何度もこの話をしてきたのだろうと思いました。


とても上手で、よく通る声で、火の前で言えば、すべてが本物みたいに聞こえました。


声のトーンは落ち着いていて、言いよどむ様子もなく、

焚き火の光に照らされながら語るその姿は、

きっと誰が見ても、いいシーンだと思ったことでしょう。


でも私は、耳の奥の方で何かが冷えていくのを感じていました。

言葉きれいなのに、どこか薄くて、

それでも火と血と彼の湿度が、それを全部正しそうに見せてしまう。


誰かの受け売りのようでもあり、

そのくせ、声と影がやけに美しくて、

私はそこから目をそらせませんでした。



自分も、彼女たちと、まったく同じに見えているのだろうと思いました。

笑って、うなずいて、火を囲んで、

何かをわかったような顔をして、ただ座っているだけ。


それが、恥ずかしかった。


火が、燃えあがりました。

東出さんと、女の人たちが、音もなく踊りはじめました。

動きは静かで、きれいで、遠くの夢のようでした。


「一緒に踊ろうよ」

女の人の一人にそう声をかけられて、私は笑って「ちょっと疲れちゃって」と答えました。


ほんとうは、疲れてなんかいませんでした。

ただ、私は、踊る側の人間ではなかったのです。


体育座りのまま、火を見ていました。

ときどき火の粉がはじけて、空気きらきらしました。


そのたびに、自分の中の何かが、しずかに剥がれていくのがわかりました。


帰りたいな、と思いました。


でも、どこに帰ればいいのか、すぐには思いつきませんでした。

私はもう、長いこと、帰る場所を持っていなかったのかもしれません。


火の匂いが、髪にしみついていました。

私は、それがしばらく消えないだろうことを、

なぜだかはっきりと、知っていました。




降りようと思っていたのに、

なぜかそのまま、5日が過ぎてしまいました。


リュックの中身は、まだきれいに畳まれていて、

靴も扉のそばに揃えて置いてありました。

何も壊れていなくて、忘れものもなかったはずです。


でも私は、出ていかないまま、

毎朝、お味噌汁を作っていました。


朝は冷えて、昼はあたたかくて、夜になると火が焚かれました。

彼女たちは変わらずやさしく、

何も訊かれなかったので、私も何も言いませんでした。


このままここにいてはいけない、と何度か思いました。

でも、「じゃあ、いつまでなら大丈夫ですか」と問われたら、

きっと答えられなかったと思います


私は食器を洗いながら、

このお皿はいからここにあるんだろう、と考えていました。

お湯はぬるくて、洗剤がよく泡立ちました。


その日の昼も、私は大根おろしていました。

水気が飛んで、白くて冷たい匂いが広がっていました。


ラップがないね」と誰かが言いました。

醤油もそろそろ」と、もうひとりが答えました。



東出さんが、コンロの前で卵を割っていて、

「じゃあ、俺、買ってくるわ」と言って、

さも当然のように、車のキーを手に取りました。


私たちはそれを見送りました。

ドアが閉まる音がして、すこしだけ空気が変わった気がしました。

でも、それは風が通っただけかもしれません。


私は、すりおろし大根の水気をしぼって、

もう一度、何かを考えようとしました。


でも、すぐにやめました。


大根の汁が、手のひらの小さな切り傷に染みました。



東出さんが山に戻ってきたのは、それから間もなくのことでした。


ビニール袋の口からラップ醤油が見えました。

どちらも、スーパーでよく見るやつでした。

何度も目にしたことのある、市販のものです。

買うときに迷う必要なんてないくらい、いつもの、当たり前の。


それなのに醤油の赤いラベルが、なぜか、まぶたの裏に焼きつくように、はっきりしていました。


買ってきたものを棚に置くか置かないかの頃合いで、

いちばん年上の女の人が、

まな板の上で包丁を止めたまま、

唐突に、けれど静かに、しゃべりはじめました。



最初は、すごい人だと思ってました」


その声は、ぜんぜん強くなかったのに、

みんなの手が、すこしずつ止まりました。

まな板の上には、まだ切りかけの長ねぎがのっていました。


私は、声のするほうを見ないようにしていました。


それでも、その言葉が、私の中にも響いてしまって、

ああ、とうとう誰かが言ってしまった、と思いました。


声の調子は、思っていたよりもずっと穏やかでした。

かに怒っているようには聞こえませんでした。


しろ、少しだけ、昔のことを思い出しているような声音でした。


言葉を選ぶときの間が、ちょっと丁寧すぎるくらいで、

 でもそれが、ちゃんと考えて話してる人だって

 わたしには、そう見えたんです。

 自然のこととか、動物のこととか、命の話とか。

 ああいうのって、口にするだけで嘘っぽくなるのに、

 あなたは、それができる人だった。

 本当にそういう生き方をしてる人に見えた」



彼女は、包丁まな板に置いたまま、

野菜のほうを見ようとせずに、

まっすぐ東出さんのいる方向を見ていました。


でも、目を合わせていたかどうかは、わかりませんでした。


「でも、だんだん、わかってきたんです。

 あなたがどんなに“命をいただく”って言っても、

 そのあと、洗い物して、お茶淹れて、洗濯物を干して。

 みんな、それをなんとなく繰り返してるだけで、

 言葉のあとに、何も起こらない。

 言葉の重さと、暮らしの軽さが、噛み合ってない気がしてきて」



あなた自給自足って言ってたけど、

 冷蔵庫もあるし、調味料も、買ったものが並んでるし、

 ラップだって、さっきみたいに、普通に買ってくる。

 それが悪いってわけじゃなくて、

 でも、言い方が、ちがうと思うんです。」


 「お金に頼らずに、とか、

 自主自立の暮らしって、

 あなたはそういう言い方をするから

 なんだか、

 ほんとうに全部、選びとった暮らしみたいに見えてしまうんです」


「でも、ちがうんじゃないかって、思ってしまったんです。

 あなた、何も手放していないでしょう。

 まだ、ちゃんと、持っている。

 持ったままで、“俺はこれが限界なんだよね”って、

 その矛盾自分の弱さに変えて、

 そのまま、包んでしまう。」


「弱さって、本当はもっと、痛いもののはずなのに。

 あなたの弱さは、どこか、使い慣れている感じがして。」


わたし別にそれを責めたいわけじゃないんです。

 ほんとうに。

 逃げたくなる気持ちなんて、誰にだってあるし、

 わたしにも、あります。」


 「でも、

 ああいう弱さの演出

それがいちばん、ずるいと思ったんです」



風が少し吹いて、灰が火からふわりと舞いました。

彼女はその灰を目で追わずに、まっすぐ地面を見つめていました。


「それって、弱いけど可愛い俺っていう自己紹介でしょう。

 ぜんぶを手放す覚悟なんてないのに、

 わかってる風の顔をして、

 それをまた、かわいげに変えて、人に許されようとする。

 わたしは、

 そのあたりの計算を、人間味として出してくるあなたが、

 もう、どうしようもなく、嫌になってしまったんです」


「でも、それでも、黙っていました。

 わたしは、たぶん、

 最後まで、あなたを信じていたかったんです」



誰も、何も言わなかった。

でも、その沈黙は、いつものあたたか沈黙とはちがっていて、

少しだけ、どこかの端がささくれていました。


私は、大根おろしの器をそのままにして、

流しの前に立ち尽くしていました。


東出さんは、まな板の上の切りかけのねぎを見て、

それから、火のそばの空になった鉄瓶をちらりと見て、

ひと呼吸してから

ごくあっさりとした声で言いました。


「俺、仕事あるから、降りるわ」


それは、まるで、

近くの郵便局にでも行くみたいな口調でした。

誰にも答えを求めていなくて、

どこにも謝りがなくて、

けれど、それが彼なりの答えなのだということだけは、すぐにわかりました。


私は、たぶん、

そのとき、まばたきをしなかったと思います


ひとつの音も立てずに、

ただ、その言葉通り道に、立っていたような気がします。


誰も止めませんでした。

玄関のドアが開いて、閉まる音がして、

しばらくしてから小屋の中が、すうっと静かになりました。

風が少し吹いて、

台所の小さなカーテンがふくらんで、しぼんで、

またもとの位置に戻りました。



私は、なぜか、

あのラップの箱のことを思い出していました。

買ってきたばかりの、使いかけの、あのラップ

今も、棚の上に置かれているはずです。

なんでもないものの形だけが、こんなにくっきりと思い出されることがあるなんて、

少し不思議だと思いました。




その夜も、火が焚かれました。

誰も踊らなくて、話し声も少なかった。


東出さんは火のそばにいて、

手を前に組んで、なにかを考えているような顔をしていました。


わたしは、少し離れた場所に座って、

何も考えずに、

でも何かを考えているふりをしながら、火を見ていました。


夜が更けて、

みんながそれぞれに寝床に向かっていって、

わたしは残っていました。


いつもより、火が長く持ちました。


東出さんが、

そっと隣に来て、

何も言わずに手を伸ばしてきたとき

わたしは、それをよけませんでした。


どうしてよけなかったのかは、

いま思い出そうとしても、うまく言えません。


たぶん、ほんとうに、

何も考えていなかったのだと思います


少しだけ笑われて、

わたしも笑って、

それだけで、

夜が、進んでしまった。


同意でも拒絶でもなくて、

ただ、そこにあった火と、

そこにいたわたしと、

その隣にいた東出さんとの、

延長にすぎなかったのだと思います


身体を重ねながら、

わたしは、

「ああ、やっぱり、こうなるんだな」と思っていました。


でも、その「やっぱり」が、

何に対しての「やっぱり」だったのかは、

もうよくわかりません。



火が消えたあと、

外の空気はひんやりしていて、

肌に触れる風が、少し湿っていました。


目を閉じて、

しばらくじっとしていましたが、

何も思い浮かびませんでした。


朝が近づいていることだけが

ぼんやりとわかりました。



目が覚めたのは、まだ暗いうちでした。

外では鳥が鳴いていて、

小屋の中はとても静かでした。


火は、もうとっくに消えていて、

石の灰がうすく冷えていました。


誰も起きていなくて、

でも誰も、完全には眠っていないような、

そんな、夜と朝のあいだの時間でした。


私は起き上がって、

コップに少しだけ残っていた水を飲みました。

ぬるくなったその味が、

思ったよりも舌に残りました。


喉が静かになったころ、

ふと、台所空気を思い出しました。


わたしも、

ほんとうは少しだけ、

たことを思っていたような気がするのに、

それを口にしたのは、わたしじゃなかった。


そういうことばかりだな、と思いました。



ふと、小屋の隅に目をやると、

猟銃が立てかけられていました。


それは、前からそこにあったのだと思います

でも、その朝ほど、くっきりと見えたことはありませんでした。


わたしは、

立ち上がって、

それを、両手で持ち上げました。


思っていたよりも重くて、

腕が、少しだけ震えました。

でも、手放したいほどではありませんでした。


何も成し遂げたことのない自分が、

これくらいは、と思ったのだと思います


べつに、

誰かのためでもなくて、

自分のためかといえば、それもよくわかりませんでした。


でも、これくらいなら。

これくらいなら、

やってみてもいい気がしたんです。


ほんとうは、

どこにも行けないまま、

そのまま、また味噌汁を作ってしまうのかもしれません。


でもそれでも、

いま、わたしは、

しかにこの重さを、両腕で抱えています



朝の光が、すこしだけ、

床ににじみはじめていました。

anond:20260814235004

ネタというのは面白くないと意味がないんだよ

anond:20260814231624

いかにも頭良さそうで弦理論やってるやつはこういうやつなんだなって感じがするけど(なお俺自身は内容1%くらいしかからない)、

俺はもっとかに「実物」に近い人間なので、こんなもん考える意味は(知的遊戯以外に)果たしてどれくらいあるのか?と思ってしまうな。

p進AdS/CFTとやらは、chatgptとかに聞く限りでは、理論的に綺麗で時空の階層構造をいい感じにモデリングできるツールっぽいというのは何となくわかる。

しかしそれがどのくらい「現実」なのか?という疑問に対する拠り所はスカラー場の相関関数とやらが再現されるという部分しかないのか?とか、

哲学(笑)人間が言ってるだけなのかもしれないが、AdS/CFT対応があるからといって時空のバウンダリー構造の方が「存在」の本体であるというような議論意味があるとは思えないなとか、色々疑問が湧いてきてしまう。

なんかせめてそれによって加速器実験宇宙観測に対して新しい予想が出てくるとかだったらまだ分かるんだけど、そういう感じもしないんだよな。

35歳の婚活女性の悩み

35歳、女、都内会社員

年収は600万ちょっと新卒から同じ会社にいて、転職は一回。

一人暮らし歴は10年以上。

料理普通にする。部屋もたぶん普通にれい

顔は美人ではないけど、たぶんブスでもない。

身長158、体重48。

大学MARCHのどこか。

こういうことを書くと「自己評価高すぎ」と言われそうだけど、婚活の話なので一応スペックを書いた。

婚活を始めて1年半になる。

最初アプリを使っていた。

でも、付き合って半年経ってから結婚はまだ考えてない」と言われるのに疲れて、去年から結婚相談所に入った。

35歳になったのも大きい。

子供は欲しい。

絶対に、ではない。

できなかったら夫婦二人でも楽しく暮らしたいとは思っている。

でも、欲しいか欲しくないかと聞かれたら欲しい。

から時間がない。

これが思った以上にしんどい。

相談所に入る前、自分ではそんなに条件は厳しくないと思っていた。

年収500万以上。

大卒

できれば同年代

清潔感がある。

東京近郊に住める。

ギャンブルしない。

借金がない。

子供が欲しい。

共働き理解がある。

仲人さんに

「一つ一つは普通ですが、全部満たす人となると普通ではないです」

と言われた。

かにそうだと思って、かなり条件を外した。

年収自分より低くてもいい。

学歴もどうでもよくなった。

身長も気にしない。

年齢も42歳くらいまで広げた。

初婚にもこだわらない。

それで、会える人数はかなり増えた。

今、仮交際している人が3人いる。

一人目は38歳。メーカー勤務。

年収700万くらい。

穏やかで、遅刻もしないし、LINEちゃんと返ってくる。

たぶん結婚相手としては一番まともだと思う。

でも、一緒にいて全然楽しくない。

悪い人ではない。

しろいい人。

ただ、食事をしていても

「この人とあと40年、毎日話すのか」

と思ってしまう。

二人目は40歳公務員

話は合う。

映画とか旅行趣味も近い。

ただ、家事について聞いたとき

「できる方がやればいいと思います

と言った。

一見まともなんだけど、今は実家暮らしで、料理はほぼお母さんがしているらしい。

私が

結婚したら料理とかします?」

と聞いたら、

必要ならやりますよ」

と言った。

この「必要なら」がずっと引っかかっている。

必要かどうかを判断するのは誰なんだろう。

三人目は36歳。IT系

この人が一番好きかもしれない。

話していて楽しい

会った帰りに、また会いたいと思う。

でも年収が400万円くらいで、転職を繰り返している。

本人は将来独立したいと言っている。

私は別に男の人に養ってもらいたいわけじゃない。

自分も働くつもりだし、むしろ今のところ私の方が稼いでいる。

でも、子供を産むとなったら、一時的に働けない可能性はある。

住宅費もある。

保育園もある。

教育費もある。

そう考えると急に怖くなる。

20代だったらこの人を選んでいた気がする。

これが一番嫌だ。

35歳になって、恋愛ではなく「事故が起きない人」を探している感じがする。

収入が安定している。

健康

実家問題がない。

宗教なし。

借金なし。

転勤なし。

家事ができる。

子供希望している。

女性も働くことに賛成。

一個ずつチェックしていく。

婚活っていうより取引先の与信審査みたいになっている。

でも、じゃあ条件を全部捨てて好きな人結婚できるかというと、それもできない。

離婚した友達がいる。

旦那さんが家事をしない。

育児もしない。

でも共働き要求する。

友達はいつも疲れている。

独身の私に

「焦って変なのと結婚するくらいなら、一人の方が絶対いいよ」

と言う。

一方で、子供を二人連れて遊びに来た友達は、

「なんだかんだ結婚してよかったよ」

と言う。

どっちも本心なんだと思う。

最近相談所の仲人さんから38歳の人との真剣交際を勧められている。

「条件もいいですし、先方もかなり前向きです。こういう方はなかなかいませんよ」

と言われた。

私もそう思う。

たぶん彼と結婚したら、ものすごく不幸になることはないと思う。

穏やかで、仕事ちゃんとしていて、変なところもない。

でも会う前の日に楽しみではない。

会った後も別に名残惜しくない。

キスしたいとも思わない。

手をつなぐところを想像すると、少し抵抗がある。

これを仲人さんに言ったら、

恋愛感情は後からついてくることもあります

と言われた。

母親に言ったら、

「お父さんだって別に好きで好きで結婚したわけじゃないわよ」

と言われた。

既婚の友達には、

結婚したら恋愛感情なんてどうせなくなる」

と言われた。

全部わかる。

たぶん正しい。

でも、それなら結婚相手って何を基準に選ぶんだろう。

一緒にいて楽しい人を選ぶと生活不安

生活が安定している人を選ぶと、一緒にいたいと思えない。

両方ある人を探したら、今度は向こうが私を選ばない。

これも35歳になってようやく分かった。

20代の頃は、結婚なんて普通に恋愛して、その延長でするものだと思っていた。

28歳のとき、3年付き合った彼氏プロポーズされたことがある。

そのとき私は断った。

彼の転勤について地方に行かなければならなかったから。

仕事を辞めたくなかった。

それに、その頃はまだ28歳だった。

また誰かと付き合えると思っていた。

実際、その後も何人かと付き合った。

から別に、当時の判断ものすごく後悔しているわけではない。

ただ、ときどき思う。

あのときの私は、

結婚するかどうか」

を選んでいるつもりだった。

でも本当は、

「この人と結婚する人生」と

もっといい人と結婚する人生

比較していた。

「誰とも結婚しない人生」は、選択肢の中に入れていなかった。

35歳になった今は、それがかなり大きな選択肢として目の前にある。

一人で生きるのはそんなに怖くない。

仕事もある。

貯金もある。

一人で旅行もできる。

友達もいる。

今の生活普通に楽しい

怖いのは、今の私が平気だからといって、45歳の私も55歳の私も同じように平気なのか分からないこと。

逆にもっと怖いのは、

「一人になるのが怖かった」

という理由で、好きでもない人と40年暮らすこと。

そして子供

これだけは時間を巻き戻せない。

35歳という数字を見て焦っているだけなのかもしれない。

でも、焦らない方がおかしい気もする。

先週、38歳の人から

「次くらいで今後のことをちゃんと話したいです」

と言われた。

たぶん真剣交際の話だと思う。

嬉しいはずなのに、そのLINEを見て胃が重くなった。

断ったら後悔する気がする。

受けても後悔する気がする。

こういうとき、みんな何を基準結婚を決めているんだろう。

「この人を逃したら次がないかもしれない」

結婚するのは相手にも失礼だと思う。

でも

もっと好きになれる人がいるかもしれない」

で断り続けるのも、35歳の自分には現実逃避な気がする。

条件は下げられる。

年収も、学歴も、身長も、年齢も、いくらでも下げられる。

でも最後に残る

「この人と一緒にいたい」

まで下げなきゃいけないんだろうか。

婚活を始める前は、35歳の婚活ってもっと単純に

「いい男がいない」

という悩みなんだと思っていた。

全然違った。

いい人はいる。

結婚してくれそうな人もいる。

問題は、その人と結婚する覚悟自分にないことだった。

anond:20260814234420

おもんな

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん