昔からいるらしい。
別に悪さはしなくて、外に出てくることもない。
でもおへそからこっちを見てるし、俺たちの会話も聞いてる。
気味が悪いよ。
嫌だよそれは。
追い出せないんだろうか?
なんだよそれ。
でも違うんだって。
そんなの分かるもんか!
許せない。
俺は彼女のヘソに叫んだ。
くそ、こいつ居座るつもりだ。
悔しい。
悶えるおっさん。
どうだ、出ていく気になったか。
「やめて…もうやめて……」
彼女が泣き出した。
そう思った瞬間、ヘソの中から手が伸びてきた。
おっさんの手。
「やっと出れたよ。さあ、僕と遊ぼう」
「うん…おじさん、大好き」
えっ…どういうこと??
文学とほら話の中間