カルチャー
ピックアップ
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同調圧力にも屈せず 現代に通じる大西巨人「神聖喜劇」の精神
12/22 08:00 2835文字会社の理不尽な慣習に何となく従ってしまう。部活動の先輩の過度な要求にノーと言えない。 組織の誤った論理にのみ込まれそうな時、あなたならどうするだろうか。作家・大西巨人(1916~2014年)を研究する二松学舎大の山口直孝教授(日本近現代文学)は、巨人の代表作『神聖喜劇』にそのヒントを見る。「組織が
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松尾貴史のちょっと違和感
「眠い」と「眠たい」 「~たい」が表すものは?
12/22 02:01注目の連載 1552文字眠りから覚めて、ぼんやりとした頭でまず考えたのは、「眠たい」と「眠い」の違いは何だろう?だった。 いや、違いはなく、同じ意味だろうとは思う。進化した他の言葉たちがそうであるように、「眠たい」が「眠い」に洗練されたのではないか。そうすると、「眠たい」が「眠い」より古風な言い方であるかのようだが、それ
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腐った自分、見捨てなかった師匠 桂三四郎さんが考える「親孝行」
12/21 18:01 3301文字40歳を超えた頃だろうか。自身が高座で古典落語を披露しても、以前のような違和感を覚えなくなった。桂三四郎さん(42)は「これは大きな驚き」と語る。 深川江戸資料館(東京都江東区)で12月4日にあった「二人三脚の会」。憧れの先輩である柳家三三さん(50)との落語会で、トリを務めた三四郎さんは古典落語
新着記事
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この1年
演芸 幸枝若が人間国宝 抜てき真打ち2人
2024/12/23 13:05 1074文字終わらない戦争に政変、地震、物価高。社会のどん詰まり感が一層強まる中で、演芸というエンターテインメントの存在意義が改めて問われた。 その意味で、東京の落語協会100周年は、創立前年の関東大震災という逆境を乗り越え、いつの時代も人々に寄り添ってきた「演芸の力」に思いをいたす機会になった。寄席では多彩
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この1年
映画 多様化で邦画好調 海外進出も
2024/12/23 13:04 1045文字日本映画界に新しい動きが見えた1年だった。 興行面では邦画の好調が続く。興行収入は「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」が157億円、「劇場版ハイキュー‼ゴミ捨て場の決戦」116億円とアニメ2本が100億円を超える大ヒット。一方、上位にはシリーズ4作目の「キングダム 大将軍の帰還」、テレビドラマの
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英月の極楽シネマ
私にふさわしいホテル 煩悩が生み出す痛快逆転ストーリー
2024/12/23 13:04 809文字文豪たちに愛された東京・山の上ホテルに、「このホテルにふさわしい作家になりたい」と願い自腹で泊まった新人作家・中島加代子(のん)。文芸新人賞を受賞したにもかかわらず、大御所作家・東十条宗典(ひがしじゅうじょうむねのり)(滝藤賢一)の酷評が原因で一冊も単行本を出せていません。偶然にも、原稿を書くため
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Topics
笑福亭生寿が年明け落語会 芝居噺「必ず爆笑取る」
2024/12/23 13:04 689文字上方落語家の笑福亭生寿(せいじゅ)=写真=が2025年1月7日、天満天神繁昌亭(大阪市北区)で「芝居噺(しばいばなし)の世界」と題した落語会を開催する。「一門の『剛』の部分だけでなく、『柔』の魅力も伝えたい」と意気込む。 今年1月から体調不良で仕事をセーブしていた。「この1年、舞台のありがたさを実
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ART
美術 この1年 問い直し、永続的に
2024/12/23 13:04 2716文字「私たちの学会が何を見て、何を見落としてきたのか、今なお見えていないものは何かを問い、これからの研究の可能性を探りたい」。そんな言葉を聞いたのは、11月にあった明治美術学会40周年の記念シンポジウムであった。「近代」や「日本」「美術」について概念を疑い、視点の更新を迫るものだったが、これは、表現行
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Interview
村木嵐さん(作家) 家康と時代を駆けた人々 連作短編集『いつかの朔日』刊行
2024/12/23 13:04 1375文字「あれも書きたい、これも書きたいって、気が散りっぱなしなんです」 そう言って笑うのは、来年で作家生活15年を迎える村木嵐さん。2023年刊の『まいまいつぶろ』が直木賞候補に選ばれるなど、歴史小説の気鋭の書き手として注目を集めている。新刊『いつかの朔日(さくじつ)』(集英社)は、14~17年に小説誌
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この1年
漫画 ウェブ連載からも花開く=いしかわじゅん(漫画家)
2024/12/23 13:04 1725文字出版界は、ますます風雲急を告げている。 総部数が多いだけに、漫画界は特にそうだ。 売れる本と売れない本との格差はどんどん開いてくるし、雑誌は部数を減らし続けている。先日、漫画関係者と鼎談(ていだん)があったのだが、そこでぼくはスーパーマーケットの話をした。地方都市に巨大スーパーが進出し、周りの小規
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ART
美術 この1年 2024年の展覧会3選=中村史子(大阪中之島美術館学芸員)
2024/12/23 13:04 239文字■中村史子(大阪中之島美術館学芸員)(1)シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝(東京・森美術館)(2)北川民次展―メキシコから日本へ(名古屋市美術館、東京・世田谷美術館、福島・郡山市立美術館<※25年1月 開幕予定>)(3)荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ(東京・国立新美術館)
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ART
美術 この1年 2024年の展覧会3選=佐藤康宏(東京大学名誉教授)
2024/12/23 13:04 219文字■佐藤康宏(東京大学名誉教授)(1)神護寺 空海と真言密教のはじまり(東京国立博物館)(2)雪舟伝説 「画聖」の誕生(京都国立博物館)(3)仙境 南画の聖地、ここにあり(和歌山県立近代美術館、和歌山・田辺市立美術館、同・熊野古道なかへち美術館) (1)は「薬師如来立像」を見やすい環境で展示したのが
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三毒狩り
/399 東山彰良 画 信濃八太郎
2024/12/23 13:04 972文字その妹子(メイヅ)が顔を上げて風のにおいをしきりに嗅ぎだしたのは、ようやく家並みの彼方(かなた)に聖ラザロ聖堂の尖塔(せんとう)が望めるようになったころだった。「どうしたんじゃ?」 妹子は答えず、小首をひねるばかりだった。 交差点をいくつか渡って大教堂前の本通りに出たところで、佟雨龍にもやっと事情
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万感の思い込め 東京将棋会館、移転前の指し納め
2024/12/23 11:30 1014文字日本将棋連盟の100周年に伴う新会館移転により、東京都渋谷区の現将棋会館は23日、公式戦最終日を迎えた。9局が一斉に指され、プロを目指していた子供時代から何度も通い続けた会館での指し納めに、それぞれの棋士が万感の思いで臨んだ。現会館は年内に引っ越し作業を全て終え、2025年1月20日から約半年かけ
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元宝塚娘役の加茂さくらさん死去 87歳 映画やテレビでも活躍
2024/12/23 11:20 277文字宝塚歌劇団で人気を集めた俳優の加茂さくら(かも・さくら、本名大谷照子=おおたに・てるこ)さんが21日、肺がんのため兵庫県西宮市の病院で死去した。87歳。東京都出身。告別式は25日午後2時から兵庫県尼崎市西長洲町2の2の46、クレリ尼崎ホールで。喪主は弟清(きよし)さん。 京都市で育ち、1955年に
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今週の本棚・次回の予定
12月28日の毎日新聞書評欄は『チェ・ゲバラ 革命の人生』ほか
2024/12/23 11:00 487文字12月28日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。 ①星野智幸さん評『チェ・ゲバラ 革命の人生』上・下(ジョン・リー・アンダーソン著、山形浩生、森本正史訳・みすず書房) ②伊藤亜紗さん評『生きのびるためのアート 現代ロシア美術』(鴻野わか菜著・五柳書院) ③川本
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消えた「幕末オールスターの集合写真」 長野の相撲資料館なぜ撤去?
2024/12/23 09:00 2306文字坂本龍馬や西郷隆盛、高杉晋作ら幕末の志士44人を撮ったとされる集合写真が長野県内の資料館から12月中旬、ひっそりと撤去された。集合写真は研究者の間で「写っている人々は龍馬らではない」という評価が既に固まっているにもかかわらず、いまだに「幕末オールスターの集合写真」といった風説が流れ続けている。なぜ
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大佛次郎賞
大佛次郎賞に日比野啓さん
2024/12/23 05:00 99文字第51回大佛次郎賞(朝日新聞社主催)が成蹊大文学部教授、日比野啓さん(57)の「『喜劇』の誕生 評伝・曾我廼家(そがのや)五郎」(白水社)に決まった。 贈呈式は来年1月30日、東京都内で開かれる。
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大佛次郎賞に日比野啓さん「『喜劇』の誕生 評伝・曾我廼家五郎」
2024/12/23 05:00 98文字第51回大佛次郎賞(朝日新聞社主催)が成蹊大文学部教授、日比野啓さん(57)の「『喜劇』の誕生 評伝・曾我廼家(そがのや)五郎」(白水社)に決まった。贈呈式は来年1月30日、東京都内で開かれる。
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毎日歌壇・俳壇 12月23日の特選より
2024/12/23 04:00 375文字<俳句>井上康明選 ◇龍太逝き十八年の雪積もる(高松市 島田章平) <短歌>水原紫苑選 ◇夢はいつ夢をみている ぼんやりと徐々に靡いていく泡立草(平塚市 芝澤樹) 現代俳句の新境地を切り開いた飯田龍太が2007年2月25日に85歳で死去してから間もなく18年。島田さんは過ぎ去った歳月と偉大な俳人への
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M-1グランプリ
M-1、令和ロマンが連覇
2024/12/23 02:03 166文字漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」の決勝戦が22日夜、東京都港区のテレビ朝日であり、お笑いコンビ「令和ロマン」(吉本興業所属)が史上初の連覇を果たした。賞金は1000万円。令和ロマンは、東京都練馬区出身のボケ担当、高比良くるまさん(30)と、横浜市出身のツッコミ担当、松井ケムリさん(31)による
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季語刻々
子へ贈る本が簞笥に聖夜待つ
2024/12/23 02:03 191文字◆昔 ◇子へ贈る本が簞笥(たんす)に聖夜待つ 大島民郎(たみろう) 子どもが小さかったころ、この句のような夜がたしかにあった。でも、老人になった今では、クリスマスの贈り物などはすっかり思い出になっている。それがちょっとしゃく(?)なので、今年は妻や娘へ小さな贈り物をしようと思いついた。先日からそっ
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絵本
ポルトガル発の絵本、話題 静かに暴く戦争の素顔
2024/12/23 02:02 1073文字<戦争は、自分がどこで恐れられ、歓迎されるのかを、よくわかっている> <戦争は、物語を語れたことがない> すべて「戦争は、」で始まる印象的な短い言葉と黒や灰色を基調にしたシンプルな絵。ポルトガルの著名な文学者と、その息子のイラストレーターが合作した絵本『戦争は、』(木下真穂さん訳、岩波書店)は、戦
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