本・書評
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今週の本棚・次回の予定
2025年1月4日の毎日新聞書評欄は休載です
2024/12/28 09:00 79文字毎日新聞土曜朝刊「今週の本棚」は2025年1月4日のページを休載し、同11日に再開します。掲載予定の主な本は、同6日にウェブで紹介します。どうぞお楽しみに。
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6館中4館も…市立図書館の閉鎖是非 住民投票へ署名提出 東京・清瀬
2024/12/28 07:15 1603文字東京都清瀬市が現在六つある市立図書館のうち4館を閉館すると決めたことに反対の声が上がっている。市民団体「住民投票で夢のある図書館を創るきよせの会」が、閉館の是非を問う住民投票を目指して8218筆の署名を集め、今月、市選挙管理委員会に提出した。市が図書館サービスを見直す案への意見募集(パブリックコメ
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本はともだち
「不登校9年、でも楽しく」
2024/12/28 02:07 1368文字<くらしナビ ライフスタイル> 作曲家の内田拓海さん(27)が出版した「不登校クエスト」(飛鳥新社)は、小中学校9年間一度も登校せずに高校から音楽を始めて東京芸大に進学、作曲活動をする現在までを記した自伝だ。不登校の小中学生は30万人を超え、11年連続で最多を更新するなか、「学校に行けなくても意外
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今週の本棚・なつかしい一冊
岩井圭也・選 『吉里吉里人 上・中・下』=井上ひさし・著
2024/12/28 02:07 1018文字(新潮文庫 935~990円) 物書きを生業(なりわい)とする人間なら、若い頃、文学にうちのめされた経験が少なからずあるだろう。かくいう私もご多分に漏れず、十代の時期に生涯忘れられない読書体験をしている。 高校生だった私は、ヒマさえあれば地元の図書館に入り浸っていた。金欠で新刊も買えず、図書館の棚
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今週の本棚
伊藤亜紗・評 『生きのびるためのアート 現代ロシア美術』=鴻野わか菜・著
2024/12/28 02:07 1328文字(五柳書院・3960円) ◇外に出た非公式芸術、生活の手触り ロシアの文化状況はスノードームのようだ、と著者は言う。内部には豊かな世界があるのに、ガラスに閉じ込められて外には出られない。出られない理由は冷戦期には政治体制の違いであり、ソ連崩壊以降は経済危機であり、ウクライナ侵攻以降は海外での発表機
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今週の本棚
川本三郎・評 『美しい人 佐多稲子の昭和』=佐久間文子・著
2024/12/28 02:07 1308文字(芸術新聞社・3300円) ◇戦争と革命の世紀に生きた証し 働く少女を描いた「キャラメル工場から」や名短篇「水」、あるいは長崎で被爆した画家を主人公にした「樹影」など数々の名作を残したことで知られる佐多稲子(一九〇四―一九九八)。 そのはじめてといっていい本格評伝。平明な文章でこの作家の波乱に満ち
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今週の本棚
星野智幸・評 『チェ・ゲバラ 革命の人生 上・下』=ジョン・リー・アンダーソン著、山形浩生、森本正史・訳
2024/12/28 02:07 2040文字(みすず書房・各6160円) ◇暴力的な強権あふれる今、道しるべは? かつて、ラテンアメリカ文学にのめり込むと必ず踏み絵のように現れる人物像の一つが、チェ・ゲバラだった。それが苦手で、私はゲバラにはあまり近寄らないようにしていた。正直なところ、私には受け止め方のわからない「英雄」だった。 そんな時
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今週の本棚・編集後記
「風が冷たい!」…
2024/12/28 02:07 157文字「風が冷たい!」。このごろ街を歩いていて、そう感じます。「今週の本棚」のキャラクター、オコジョの「ナツキ」も同じだったのか、実は今月の途中から冬の装いに。お気づきでしたか? 新年ですが、1月4日は当ページをお休みし、翌週に再開します。風邪に気をつけつつ、また来年お会いしましょう。(代)<デザイン・
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今週の本棚・情報
ベストセラー
2024/12/28 02:07 196文字<1>世界一かんたん定番年賀状 2025(角川アスキー総合研究所) <2>はやわざ年賀状2025(インプレス年賀状編集部編・インプレス) <3>ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ… 公式ガイドブック【HD-2D版】(スクウェア・エニックス) <4>あっという間にかんたん年賀状 2025年版(技術評論
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今週の本棚・著者に聞く
朝井まかてさん 『青姫』
2024/12/28 02:07 840文字◆朝井(あさい)まかてさん (徳間書店・2200円) ◇ファンタジーで歴史に迫る 植物を愛する作家が新作に選んだ題材は農業。文芸誌の連載を執筆した時期はコロナ禍で外出もままならず、「無性に土に触れたくて主人公に米作りさせることにしました」と語る。 時は江戸時代初期。武士とのいさかいで、故郷の甲斐国
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今週の本棚・話題の本
『大観音の傾き』=武田砂鉄
2024/12/28 02:07 829文字学生時代、全国の巨大仏・大観音を訪ね歩いていた。由緒正しいとは限らない。歴史が浅いものも少なくない。周囲の景観を破壊するように、圧倒的な違和感を作り出す。今にも動き出しそうな、いや、バスなどで移動していると、あちらが動き出したのではないかとの錯覚にかられる。 どこかを見つめているが、一体、何を考え
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今週の本棚
『サイレントニャー 猫たちの歌物語』=小島ゆかり・著
2024/12/28 02:07 511文字(短歌研究社・1980円) 表題の「サイレントニャー」とは、猫が「ニャーと鳴くときの口を開けているのに声が出ていない」状態のこと。捨てられていた子猫のたますけを引き取ってからの一八年間がエッセイと短歌に凝縮されている。思春期の娘たちと老いていく両親との狭間(はざま)で歌人として活動しつつ、心身とも
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今週の本棚
『研究者、生活を語る 「両立」の舞台裏』=岩波書店編集部・編
2024/12/28 02:07 495文字(岩波書店・2640円) つもるタスク、鳴る電話、吹くやかん。この本のオビにそう書かれていて、胸がつまる。体がふたつあっても足りないような激務の日々を「仕事と家庭の両立」などというとりすました言葉で表現してほしくない。風邪もひけない、熟睡もできない。苦しさを口にすれば「全力で働けないやつは去れ」と
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今週の本棚
『眠れない夜のために』
2024/12/28 02:06 101文字直木賞作家・千早茜とイラストレーターの西淑(にししゅく)による短編集『眠れない夜のために』(平凡社・1760円)の「第八夜 繡(うつく)しい夜」から。10編の物語が眠れない夜にそっと寄りそってくれる。
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今週の本棚
本村凌二・評 『ヌミディア王国 ローマ帝国の生成と北アフリカ』=栗田伸子・著
2024/12/28 02:06 1329文字(京都大学学術出版会・6820円) ◇「支配」生まれる基盤を描き出す歴史書 この秋公開された巨匠リドリー・スコット監督の映画『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』のなかで、主人公ルシアスは北アフリカの集落で平穏に暮らしていた。そこへローマ帝国の軍団が侵攻し、ヌミディアという部族群を服属させ、ルシアス
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今週の本棚
佐藤優・評 『歴史で読み解く!世界情勢のきほん 中東編』=池上彰・著
2024/12/28 02:06 1338文字(ポプラ新書・990円) ◇米国が無視できないイスラエル ガザ紛争に関する報道は、イスラエルの攻撃によるパレスチナ人犠牲者に焦点をあてた感情を刺激する内容のものが多い。そのため、なぜこのような大規模紛争に至ったかの構造がなかなかわからない。池上彰氏は、イスラエル側の論理をていねいに紹介している。
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今週の本棚・CoverDesign
鈴木成一・選 『孔子復活』
2024/12/28 02:06 150文字装画がいい。漆黒(しっこく)の背景に孔子と思(おぼ)しきポップな肖像。手にする携帯電話からは蛍光ピンクの光が放たれている。米国ユダヤ人ジャーナリストが描く孔子とはこれ如何(いか)に。 ◆ 儒教に着目した東アジア論『孔子復活』(マイケル・シューマン著、漆嶋稔訳・日経BP・3300円)より。
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今週の本棚
『アイランダー クリス・ブラックウェル自伝』=クリス・ブラックウェル著、吉成伸幸・訳
2024/12/28 02:06 440文字(アルテスパブリッシング・3520円) どんなに才能があっても、見いだし育てる名伯楽が存在しなければ、スターは誕生しない。著者も名伯楽の一人だろう。 1937年に英国に生まれ、幼少期をジャマイカで過ごした。22歳の時に、レーベル「アイランド・レコード」を創設する。アイルランドの英雄U2をはじめ、ボ
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今週の本棚
『ロシアから見える世界 なぜプーチンを止められないのか』=駒木明義・著
2024/12/28 02:05 450文字(朝日新書・990円) ロシアのウクライナ侵攻に対し、国際社会はロシア批判で一致できていない。2023年秋にはロシアが前年に資格を停止させられた国連人権理事会の理事国への復帰を目指すと、国連総会が採決に臨んだ。賛成国が過半数に届かずに復帰は阻止されたが、賛成した国は80を超え、資格停止を決めた前年
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今週の本棚
『ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか』=武部聡志・著、門間雄介取材・構成
2024/12/28 02:05 493文字(集英社新書・1155円) 「日本でいちばん多くの歌い手と共演した音楽家」を自任する作編曲家・音楽プロデューサーが語る歌手論だ。著者が長年コンサートツアーの音楽監督として共演するユーミンこと松任谷由実をはじめ、吉田拓郎、中島みゆき、松田聖子、玉置浩二、MISIA、米津玄師、あいみょん……。ベテラン
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