アート・書
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三毒狩り
/403 東山彰良 画 信濃八太郎
2024/12/27 13:25 980文字石造りの階(きざはし)を上がりきると、佟雨龍は頭から雑念をふり払い、重厚な門扉のノッカーに手をかけた。力をこめて引くと、両開きの扉が軋(きし)みながら開き、点々とともされている蠟燭(ろうそく)の明かりが目に飛びこんできた。まるで鏡張りの部屋みたいに、無限に増幅された蠟燭が延々と主祭壇まで連なってい
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毎小ニュース
文化 漱石の「愚陀仏庵」再建へ
2024/12/27 06:05 810文字愛媛県松山市(えひめけんまつやまし)は、夏目漱石(なつめそうせき)と正岡子規(まさおかしき)ゆかりの「愚(ぐ)陀(だ)仏(ぶつ)庵(あん)」の建物(たてもの)を2026年(ねん)夏(なつ)に再建(さいけん)すると発表(はっぴょう)しました。漱石(そうせき)の小説(しょうせつ)「坊(ぼ)っちゃん」発
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ニュースのことば
夏目漱石
2024/12/27 06:05 473文字明治(めいじ)から大正時代(たいしょうじだい)に活躍(かつやく)した作家(さっか)、英文学(えいぶんがく)者(しゃ)です。今(いま)の東京出身(とうきょうしゅっしん)。帝国大学(ていこくだいがく)(今(いま)の東京大学(とうきょうだいがく))を卒業(そつぎょう)し、愛媛県松山市(えひめけんまつやま
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「工事契約破棄」の住民監査請求棄却 門司港駅遺構 /福岡
2024/12/27 05:06 360文字明治期の初代門司港駅(当時の名称は門司駅)関連遺構の保存を求める「門司・北九州の未来を考える会」のメンバーらが、北九州市に遺構解体工事の契約破棄を求めた住民監査請求で、市監査委員は26日、請求を棄却した。 請求人らは、市が遺構の価値評価や市文化財保護審議会への諮問をせずに遺構の解体を決めたことを、
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漱石と子規、友情深めた“俳都”の宝 「愚陀仏庵」26年夏再建へ /愛媛
2024/12/27 05:05 919文字◇松山市 「坊っちゃん」発表120周年に合わせ 俳聖の母校 番町小プール跡地に 夏目漱石と正岡子規ゆかりの「愚陀仏庵(ぐだぶつあん)」が2026年夏に再建される――。松山市は24日、漱石の小説「坊っちゃん」発表120周年に合わせて、子規を輩出した市立番町(ばんちょう)小学校のプール跡地に愚陀仏庵を
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「伝統的酒造り」ユネスコ無形遺産 木桶仕込み・大田酒造「背中押された」 伊賀 /三重
2024/12/27 05:04 876文字◇底冷えの蔵に 熱い便り 古い木桶(きおけ)で醸す新酒が伊賀市上之庄の大田酒造で仕込まれている。日本の「伝統的酒造り」が12月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。底冷えがする仕込み蔵で杜氏(とうじ)や蔵人らは「背中を押してもらった感じがする」と木桶に差し込んでかき混ぜる櫂
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紀伊山地の信仰、未来語る 世界遺産登録20周年シンポ 熊野信仰、真言宗、修験道 三つの視点で /和歌山
2024/12/27 05:01 685文字世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を記念したシンポジウムが、九度山町の町ふるさとセンターで開かれた。九度山・真田ミュージアムの北川央・名誉館長がコーディネーターを務め、「その歴史・信仰・魅力、そして未来を語る」のテーマでパネリスト3人と意見を交わした。【藤原弘】 パネリストは、熊野本
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司馬遼太郎に思いはせ 東大阪 来年2月11日シンポ /大阪
2024/12/27 05:01 363文字作家・司馬遼太郎をしのぶ「第28回菜の花忌シンポジウム」が来年2月11日午後2時、東大阪市文化創造館(同市御厨南2)で開かれる。 第1部は、著書「日ソ戦争 帝国日本最後の戦い」(中公新書)で第28回司馬遼太郎賞を受賞した麻田雅文・岩手大准教授がスピーチ。第2部のシンポジウム「『空海の風景』を読む」
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浮動
/221 上田岳弘 倉田悟・絵
2024/12/27 02:01 938文字装置を始動させるとファンの風によって、白い煙が動き出した。想定する安定速度と同等の風力に達するまでは少し時間を要するようだった。 研究ドームに、回転速度をあげるファンの音が響く。ドームの内周を囲むように配置されたデスクに向かっていた研究員たちのほとんどが、手を止めてカプセルの中で強烈な白い風を浴び
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書の世界
2025現代の書 新春展 今日性と芸術性、追求の墨跡
2024/12/26 13:13 793文字「2025現代の書 新春展――今いきづく墨の華」(1月4~9日、東京・銀座のセイコーハウスホールとセントラルミュージアム銀座)は、お正月の年中行事としてすっかり定着した毎日書道展に集う書人による選抜展。実際に筆を用いて書き初めをする時期に、現代の多彩な書の展開を鑑賞することができる得難い機会となっ
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第78回毎日出版文化賞 喜びの受賞者
2024/12/26 13:13 1557文字第78回毎日出版文化賞(特別協力=DNP大日本印刷)の贈呈式が19日、東京都内で開かれ、受賞者らが喜びの思いを語った。=写真はいずれも内藤絵美撮影 ◇一人一人の生を大切に 小林エリカさん 文学・芸術部門 『女の子たち 風船爆弾をつくる』(文芸春秋) 248の脚注と膨大な参考文献付きという常軌を逸し
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この1年
文芸 大澤聡さん×古川日出男さん 特別対談
2024/12/26 13:13 3327文字毎日新聞の文芸時評を担当する批評家の大澤聡さんと、朝日新聞の文芸時評を担当する作家の古川日出男さんが、それぞれ5選を挙げ、2024年の文芸の成果について語り合った。文学の可能性を探る刺激的な対話が繰り広げられた。【構成・棚部秀行】(ニュースサイトで詳細) ◇文学は今、始まりの時期に 古川さん/言葉
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三毒狩り
/402 東山彰良 画 信濃八太郎
2024/12/26 13:13 947文字「おれの言うことを聞け――」「雨龍兄さんの言うとおり、瞋蛇(しんだ)は人の怒りを喰(く)ろうて実体を持つのかもしれん」妹子(メイヅ)は譲らなかった。「だからというて、雨龍兄さんに手出しできんかどうかはわからんじゃないの。だって、あっちはもう人の怒りをたんまり喰ろうて体を持っとるんじゃもん。うまいこと
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第40回毎日現代書関西代表作家展開催 大阪・来月9日から
2024/12/26 13:13 443文字第40回毎日現代書関西代表作家展が1月9~14日、大阪・阿倍野の近鉄アート館で開かれる。1986年に始まり、関西の書芸術創造の舞台として歴史を重ね、今回、節目の年を迎えた。毎日書道展に集う関西の参与会員、審査会員、会員の作品322点が一堂に会する。すっかり恒例となった「えと書道展」には5040点が
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有吉の愛した輪島塗 研究者岡本さん、単行本未収録ルポ刊行 和歌山 /和歌山
2024/12/26 05:08 1447文字「紀ノ川」や「華岡青洲の妻」などで知られる作家、有吉佐和子(1931~84年)が「輪島塗」を愛していた――。日本の伝統文化をたどるルポルタージュ執筆のため、58年に石川県輪島市を訪ねたことがきっかけとされる。元日の発生から1年を迎える能登半島地震で、甚大な被害を受けた輪島塗。「もし彼女が存命だった
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平城京散策、XRで体験 CG資産活用 復元模型の世界を自由に 奈文研がデジタルコンテンツ化 /奈良
2024/12/26 05:08 944文字奈良市役所の名物になっている平城京の復元模型について、奈良文化財研究所(奈文研)がより間近で観察できるデジタルコンテンツに編集し公開した。iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)向けのアプリがあれば、模型の建物を見上げたり、上空を自由に動き回ったりして楽しめる。奈文研が10年以上前に復
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新年待つ、麦わら白蛇 城崎温泉 干支絵馬作り最盛期 /兵庫
2024/12/26 05:07 470文字城崎温泉(豊岡市)の伝統工芸「城崎麦わら細工」の技法を使った2025年の干支(えと)「巳(み)」にちなんだ絵馬作りが最盛期を迎えている。麦わら独特の光沢を放つ白蛇が松の木に絡む様子を表現。金運、開運をもたらすとされる縁起物が次々に仕上がっている。 麦わら細工は、色染めした麦わらを細長く切り、箱物な
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高校アート&生誕111年展 福知山・佐藤太清美術館 /京都
2024/12/26 05:06 342文字福知山市佐藤太清記念美術館(同市岡ノ)で市内7校が参加する「第14回高校アート展」が開かれている。「生誕111年佐藤太清展」も同時開催中。いずれも1月26日まで。 高校アート展は、福知山、府立工業、大江、福知山淑徳、京都共栄学園、福知山成美、中丹支援学校高等部の各校生徒が計約120点を出品。絵画や
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県立美術館50周年、貝塚館長に聞く アートの核へ基盤作る /千葉
2024/12/26 05:03 1310文字県立美術館は10月に開館50周年を迎え、11月4日に記念式典を催した。貝塚健(つよし)館長に、式典の感想や今後の美術館運営の方向性などについて聞いた。【伊藤一郎】 ◇千葉ゆかり 作家発掘、支援も ――記念式典を振り返ってご感想を。 ◆1年前に準備を始め、県を挙げてのイベントということで県庁や我々現
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ぐんまの書
「書の甲子園」 伊勢崎清明が北関東地区優秀賞 本質とらえる目、養い受賞 河瀬・丸山・加藤さん、秀作賞 /群馬
2024/12/26 05:02 802文字「書の甲子園」と呼ばれる「第33回国際高校生選抜書展」(毎日新聞社、毎日書道会主催)で、伊勢崎清明が団体賞で北関東地区優秀賞、個人賞では3人が秀作賞を獲得した。12月の「ぐんまの書」では、伊勢崎清明高書道部を紹介する。【上鵜瀬浄】 今年度の部員は1、2年が各9人、3年11人の計29人で、全員女子。
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