本・書評
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Interview
村木嵐さん(作家) 家康と時代を駆けた人々 連作短編集『いつかの朔日』刊行
2024/12/23 13:04 1375文字「あれも書きたい、これも書きたいって、気が散りっぱなしなんです」 そう言って笑うのは、来年で作家生活15年を迎える村木嵐さん。2023年刊の『まいまいつぶろ』が直木賞候補に選ばれるなど、歴史小説の気鋭の書き手として注目を集めている。新刊『いつかの朔日(さくじつ)』(集英社)は、14~17年に小説誌
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今週の本棚・次回の予定
12月28日の毎日新聞書評欄は『チェ・ゲバラ 革命の人生』ほか
2024/12/23 11:00 487文字12月28日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。 ①星野智幸さん評『チェ・ゲバラ 革命の人生』上・下(ジョン・リー・アンダーソン著、山形浩生、森本正史訳・みすず書房) ②伊藤亜紗さん評『生きのびるためのアート 現代ロシア美術』(鴻野わか菜著・五柳書院) ③川本
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絵本
ポルトガル発の絵本、話題 静かに暴く戦争の素顔
2024/12/23 02:02 1073文字<戦争は、自分がどこで恐れられ、歓迎されるのかを、よくわかっている> <戦争は、物語を語れたことがない> すべて「戦争は、」で始まる印象的な短い言葉と黒や灰色を基調にしたシンプルな絵。ポルトガルの著名な文学者と、その息子のイラストレーターが合作した絵本『戦争は、』(木下真穂さん訳、岩波書店)は、戦
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ブックウオッチング
『あ、あな!』 チョーヒカルさん
2024/12/23 02:01 1126文字(ポプラ社・1540円) ◇のぞいてみたい→驚きの展開 リンゴや壁、耳……さまざまなものに開いている穴をのぞいてみると、不思議な世界が広がっていた――。体にリアルな絵を描いたボディーペインティングなどで注目を集めているアーティストのチョーヒカルさんが、身近にある「あな」の中に広がる思いもよらない世
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ブックウオッチング
インフォメーション オレンジページと味の素がジュニア料理選手権
2024/12/23 02:01 147文字オレンジページと味の素は1日、川崎市川崎区の「味の素グループうま味体験館」で、中高生を対象にしたジュニア料理選手権を開催した=写真。12回目の今年は「大切な人を笑顔にするごはん」がテーマ。1万6558作品の応募があり、最終調理審査に進んだ6団体・6個人がグランプリを目指して真剣に取り組んだ。
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ブックウオッチング
新刊 『自分らしく、あなたらしく きょうだい児からのメッセージ』=高橋うらら・著
2024/12/23 02:01 192文字病気や障害のある兄弟姉妹がいる「きょうだい児」は、普段どんな悩みを抱えているのか。難病の妹をもちながら夢を追う高校生や、社会で活躍する人たちの姿を通じて光をあてるノンフィクション。過度な「責任」を背負いながら、自分の思いを押し殺して生きてきた登場人物たちが、「生きる道」を切り開いていく過程を描く。
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ブックウオッチング
この1冊 伝わることば
2024/12/23 02:01 372文字人生も第4コーナーに差し掛かろうかという年齢となったが、いまだに自分の意思を伝えることの難しさを痛感している。 仕事で知り合ったS先生は特別支援学校で教鞭(きょうべん)を執っている。人の気持ちを代弁し、生徒に寄り添える尊敬する人物だ。そんな彼から「発達障害の子どもに伝わることば」(川崎聡大著、SB
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ブックウオッチング
新刊 『かいじゅうのすむしま』=谷口智則・著
2024/12/23 02:01 187文字人知れずに、島の住民を守っている怪獣の活躍を描いた絵本。この島では、ひどい大雨が降ると怪獣が傘をさしてあげるが、住民は怪獣のおかげであることに気付かない。一方、日照りが続いて山火事になったり、島がごみであふれたりすると、根拠もなく「怪獣の仕業だ」と思う。報われない怪獣だが、一生懸命に自分にできるこ
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ブックウオッチング
新刊 『みしやそれとも 考証--紫式部の生涯』=上原作和・著
2024/12/23 02:01 204文字平安時代の作家、歌人の紫式部の人物像はいまなお研究が続く大きなテーマ。本書は約30年にわたり、その生涯を追い続けてきた著者が「紫式部日記」などの作品を丁寧にひもときながらその実像に迫った。巻末には「源氏物語」の主人公、光源氏と、源氏亡き後を描いた「宇治十帖(じゅうじょう)」に登場する架空の人物の薫
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ブックウオッチング
新刊 『宮沢賢治 人と思想200』=藤村安芸子・著
2024/12/23 02:01 193文字手紙を含めて宮沢賢治の作品や文章には「仏教用語が用いられているものが存在する」と駿河台大教授の著者。仏教思想と関わりを見いだす作品もあるという。本書はその具体例を挙げながら賢治と仏教を結びつけて論じた。「銀河鉄道の夜」に登場するジョバンニは「ほんとうのさいわいは一体何だろう。」と友人のカムパネルラ
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ブックウオッチング
新刊 『生きものを甘く見るな』=養老孟司・著
2024/12/23 02:01 195文字生きていれば人に関心を抱くもの。「私の場合、自然が内在し、人は関係としてしか現れない」という著者が日々、感じたことを記したエッセー集。大正大学地域構想研究所編集の雑誌「地域人」での連載を抜粋して再構成した。生きものは「すごい」というのを通り越して「甘く見るな」。そんなタイトルから分かる通り、経済効
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ブックウオッチング
新刊 『愛のエネルギー家事 めぐるお金と幸せ』=加茂谷真紀・著
2024/12/23 02:01 197文字家事とは「あなたの手を使って家を明るく元気な愛情で満たす行為」と説く「愛のエネルギー家事」シリーズの第3弾。今回はお金や買い物、稼ぎ方、プレゼントをテーマに、効率より心地よさを優先して「今ほしいもの、今やりたいことに、今お金を使う」と呼びかける。秘訣(ひけつ)は愛のあるお金や物を「めぐらす」という
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ブックウオッチング
新刊 『地図が語る感染症の歴史』=ギヨーム・ラシュナル、ガエタン・トマ著
2024/12/23 02:01 195文字新石器時代の麻疹・天然痘から14世紀のペスト、19世紀のコレラ・結核、直近の新型コロナウイルス――。多くの命を奪う感染症は社会や歴史に多大な影響を及ぼし、将来もその闘いに終わりは来ないだろう。本書の特徴は免疫学の専門家が100に及ぶカラフルな地図やグラフを駆使して解説した点。「感染症の時代」を生き
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ブックウオッチング
新刊 『子育てあるある美術館』=ズボラかーちゃん・著
2024/12/23 02:01 194文字子育ての悩みを名画に“載せる”と、「イラッとするワンシーン」が「クスッと笑えるワンシーン」に変わる――。そう思った主婦がインスタグラムで発信すると、フォロワー数は5万8000人(11月現在)に増え、ついに本になった。聖母マリアや幼子イエスらを素材にした48作品に見出しやコメントを添えて妊婦の満たさ
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ブックウオッチング
新刊 『108歳の現役理容師おばあちゃん ごきげん暮らしの知恵袋』=箱石シツイ・著
2024/12/23 02:01 195文字長女は重度の脳性まひ、自宅は空襲で焼け、夫の戦死判明は終戦から8年後、子ども2人と無理心中を図り……と壮絶な人生を歩む中、世界最高齢の現役理容師が得たモットーは「いつも機嫌良く、考えすぎない、悩まない」。飾り気のない文章でつづる理容師94年の来し方からは静かな覚悟が伝わり、自然と前向きな気持ちにさ
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点字毎日 触図で模様に親しんで 桜雲会が解説書出版
2024/12/22 10:06 918文字桜雲会が、衣服や家具など日常生活に使われる模様や柄を触図を使って解説した点字図書「触って楽しむ模様」(全1巻)を出版した。視覚障害者らが編集や執筆を担い、触図や解説にも工夫を凝らした。 内容は、縦、横、斜めのしま模様など基本的なパターンから、ギンガムチェックやヒョウ柄など日用品に使われるものを中心
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どこを取っても面白い 横溝正史「八つ墓村」を原作で楽しもう
2024/12/22 08:30 2156文字横溝正史の金田一耕助シリーズといえば、テレビや映画の映像を思い出すが、原作の小説を楽しみたい。横溝作品を研究する甲南女子大教授の横浜雄二さん(52)が一番に薦めてくれたのは「八つ墓村」。【三角真理】 神戸に住む主人公の寺田辰弥は、自分を探している人がいると知らされ、八つ墓村を訪ねる。村で次々と起き
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障害者の誕生回避は「神聖な義務」? 優生思想に猛抗議した大西巨人
2024/12/22 08:01 2676文字遺伝性の障害を持つ子供が生まれたら、2人目はあきらめるのが人間の「神聖な義務」である――。 44年前、作家・大西巨人(1916~2014年)は、保守論客から自身に向けられたこの発言に対し「悪質な優生思想」と激烈な抗議を繰り返した。 長男で作家の大西赤人さん(69)はそんな父を、尊敬も込めて「『筋力
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同調圧力にも屈せず 現代に通じる大西巨人「神聖喜劇」の精神
2024/12/22 08:00 2835文字会社の理不尽な慣習に何となく従ってしまう。部活動の先輩の過度な要求にノーと言えない。 組織の誤った論理にのみ込まれそうな時、あなたならどうするだろうか。作家・大西巨人(1916~2014年)を研究する二松学舎大の山口直孝教授(日本近現代文学)は、巨人の代表作『神聖喜劇』にそのヒントを見る。「組織が
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まちの本屋は「文化の交差点」 創業50周年の下関・梓書店 読書離れに創意工夫 /山口
2024/12/22 05:03 1020文字創業50周年を迎えた下関市の「梓(あずさ)書店」(下関市田中町)は「良い本を、読者とともに選び、広める」をモットーに、「本離れ」「活字離れ」を食い止めようとさまざまなアイデアを駆使している。ネット通販や電子書籍の台頭で街の書店が相次いで姿を消す中でも、店を訪れる読書愛好家は後を絶たない。店主の月岡
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