連載
女の気持ち
読者の皆様からの投稿欄「女の気持ち」。「男の気持ち」「わたしの気持ち」とともに出来事や悩みなど「時代の心」を映しています。
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穏やかな日々に 埼玉県川越市・柿沼良子(農業・76歳)
2024/12/12 02:00 533文字今年もあと20日。私にとって忘れられない出来事が二つあった。 一つめは4カ月かけて家を新築同様にリフォームしたこと。住みながらのリフォームで、寝室やキッチンも何回か移動した。日曜日を除く毎日、業者が家の中に入ってきて大きな音を立てていたので、ストレスでかなり参ってしまった。何より飼い猫のお茶々が餌
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別々の人生歩み 大阪府・匿名(パート・67歳)
2024/12/11 05:12 529文字まさか生きている間に会えると思っていなかった人に四十数年ぶりに再会した。遠距離恋愛で、自然に連絡が無くなっていった人だ。 少し前に映画化された「コーヒーが冷めないうちに」という小説のように、現実は変わらないが過去に戻って相手の気持ちを聞いてみることができたらと思うことも時々あった。長い時を経て、「
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旅立った友 福岡市早良区・田崎早織(69歳)
2024/12/11 05:11 569文字50年来の友が黄泉(よみ)の国に旅立った。ひつぎの中の彼女は病から解き放たれ安らかな顔をしていた。友の一人が敬意を表して手製の看護帽子、「出逢(であ)いに感謝」と記したカードをひつぎに納めた。私も早いお別れに涙が止まらず「ありがとう。あなたとの友情は宝物よ」と手を合わせた。 彼女とは高校1年の時、
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恩師と短歌 山口県宇部市・中野朋子(医師・60歳)
2024/12/10 05:11 568文字昨年の秋、久しぶりに大学時代の同窓会があった。余興の一つで学生時代に作った短歌が紹介された。医学を学び始めた40年前、O先生が出題した生理学の試験の最後の問題は自由に短歌を書くことだった。これで点数の底上げをしてくださったのかもしれない。先生は皆の歌にそれぞれ和歌仕立ての返歌をつけて百人一首抄を作
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ベティちゃん 兵庫県尼崎市・松井順子(無職・90歳)
2024/12/10 05:10 556文字1930年。自由を謳歌(おうか)するアメリカ人女性を象徴するようにデビュー。ピンカールしたヘア、大きな瞳に長いまつげ、ポッテリした赤い唇。そして、赤いドレスにハイヒールのセクシースタイル。それがベティちゃんです。 アニメーション界に新風を巻き起こし、人々を驚かせました。35年制作のアニメでは、自ら
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まさかの4回目 東京都大田区・保坂貴久代(無職・70歳)
2024/12/10 02:01 523文字3年前、本欄に「晴れ着の出番」と題した投稿を掲載していただいた。 一人っ子だった私に祖母が七五三の晴れ着を注文してくれたが、一度しか着る機会がなく嘆いていたこと。しかし時代をへて娘、孫(娘の子ども)と計3回も着ることができ、亡き祖母もビックリしているであろうことなどをつづったものだ。 そして今年の
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スイートポテト 岡山市北区・内山幸子(無職・60歳)
2024/12/8 02:01 505文字知人から、彼女の実家の畑でとれたサツマイモをいただいた。赤ん坊の顔くらいの大きさだ。 どうやって料理しようかな、と思った。 翌朝、目が覚めると、台所からトントンと聞こえてくる。のぞいてみると、母が勝手口の近くに腰かけて、昨日いただいたサツマイモを切っていた。 88歳になる母は、数年前からうつ病を患
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これが普通 長崎市・深井裕子(パート・63歳)
2024/12/7 05:13 565文字孫が通う保育園の運動会がこの秋に開かれた。孫は4年前、数少ない難病を患って誕生し生後2カ月で手術をしたが、言語と右半身が不自由な障害児となった。昨年までは乳幼児と同じクラスだったので、親とのリズム体操だけで1時間ほどで帰宅した。でも今年は同級生と一緒の競技。 もちろん、孫は1人では動けない。皆がト
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晴れやかな涙 兵庫県尼崎市・原田時子(ホームヘルパー・75歳)
2024/12/7 05:13 519文字長い間気になっていたひな人形や飾りカブト。同居していた義父母が、子供たちのために買ってくれたものである。多くはない年金の中から、立派なものをそろえてくれた。しかし、成長した3人の子供たちは皆、独り身で、孫の誕生も望めないだろうなと思い、処分すると決めた。 内裏びなは供養してもらおうと残していたが、
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心に落ちた感謝 愛知県一宮市・祖父江るみ子(無職・72歳)
2024/12/7 02:02 440文字「感謝」は温かく、美しい言葉です。好きで今までも両親や子どもたち、友達などにお世話になるたび、使ってきました。 先日、持病の肺疾患が悪化し大学病院のICU(集中治療室)で3日間過ごしました。口には酸素マスクをされ、身動きできない状態でした。 その間、看護師さんたちは下の世話や体拭きをしてくれました
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また冬が来るね 北九州市戸畑区・有働郁子(68歳)
2024/12/6 05:14 572文字北陸は、ひとかけらの雪の大きさが違う。歩き始めた孫の手を両手で支えて歩いていると、あっという間に雪まみれになる。慌てて孫を抱え家に戻った。雪は夜も降り続き、深夜、除雪車が音を響かせゆっくり進んで行く。朝には晴れていたが、見たこともない積雪の中を人も犬も埋もれて散歩していて驚いた。一昨年2月、金沢市
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ブランド食器 福井市・佐藤良子(主婦・70歳)
2024/12/6 05:14 542文字30年以上かけてそろえてきたブランド食器を、食器棚で大切に保管しています。ところが、東京に旅行する度に訪れているコーヒー店では、同じ食器が客用に使われていて、最初に見た時は本当にびっくりしました。東京では珍しくないのかと。 その店ではコーヒーカップやシュガーポットはもちろん、ケーキ皿もブランド品で
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根強いファン 愛知県豊田市・土本梓生(主婦・41歳)
2024/12/6 02:00 548文字11月26日本欄を読み、うれしくなりました。私も高校進学を機にアパート暮らしを始めて以来、二槽式洗濯機を使い続けているからです。 もともと実家では祖母も使えるようにと二槽式でした。最初は実家のお下がり、その後実家の買い替え時にもらい受け、現在使っているものは1999年製です。 正確には、結婚当初は
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四苦ら免 京都府木津川市・桑田由紀子(主婦・74歳)
2024/12/5 05:11 536文字毎年11月下旬から12月上旬の頃、娘から鉢植えのシクラメンをもらいます。美しくラッピングして、玄関のゲタ箱の上にそっと置いといてくれます。娘が帰ってから気づくことも度々ありました。 きれいなラッピングは、しばらくそのままにして、1週間ほどしてから外します。その後も4カ月あまり、次から次へと美しい花
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冷たい手 福岡県飯塚市・新原直代(78歳)
2024/12/5 05:11 552文字市役所での用事を済ませ、妹と商店街の「ぶらり市」に出かけた。車の通行を止め歩行者天国になっており、食べ物やリサイクル品の出店が並んでいた。コロナ禍が続き、足を運んだのは久しぶりだ。置き場もないのに器と、おそらく履かないであろう革靴を買ってしまった。締めて600円なり。 帰る途中、近くに住むTさんの
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2度目の育休 札幌市北区・北岡真由加(事務職員・37歳)
2024/12/5 02:01 530文字2人目の出産を控え、もうすぐ産休に入る。 先日、スマートフォンに保存していた小学生の娘の写真を見返してみた。すると、娘が赤ちゃんのころの顔は鮮明に覚えているが、生後6カ月で私が仕事に復帰して以降の顔はまるで覚えていないことに驚いた。 夫は数年前まで単身赴任だった。そのため両親の協力を得ながら育児を
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身辺整理 山口県防府市・酒井芙蓉子(主婦・82歳)
2024/12/4 05:15 534文字私は82歳、遅まきながら身辺整理を始めた。家の中の不用品を洗い出し、段ボール箱に詰めて、自転車で買い取り店に運ぶ。料金は二束三文だから手間をかけて運ぶより、近くの不燃ごみ集積所に出した方がいいと夫は言う。しかし、貧乏性の私は使える物をごみ扱いすることに抵抗がある。ただ同然でも誰かに使ってもらえる方
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私のタブレット 滋賀県甲賀市・大林久子(無職・89歳)
2024/12/4 05:14 535文字卒寿の祝いにと、孫からタブレットをいただきました。 「えーっ、これ何?」と思いながら使ってみると、脳トレをはじめ、いろいろなゲームを楽しめます。マージャンや将棋など、なんでもできるのにびっくり。今年の猛暑も気にならず、毎日3、4時間も熱中していました。 マージャンはいつでも4人打ちが楽しめ、やめた
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わたしのつえ 大阪市浪速区・平山和子(主婦・74歳)
2024/12/3 05:11 560文字私は40代で1度、60代で3度、骨折している。そして、70代になってからも2度続けて背骨を折り、さすがにダメージを受けた。補助具なしでは歩行が困難になり、どこへ行くにもカートが手放せない。けれど、カートはゴロゴロ音を立てるので、人様の耳障りになるのではと思い、散歩にはつえを使うことにした。 初めて
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黄色大好き♡ 東京都三鷹市・三田寺莉子(高校生・18歳)
2024/12/3 02:01 554文字私が通う中高一貫の女子校は変わっている。学年を数字ではなく色で表す。学年色と呼ばれるもので、先輩や後輩について話すときも「きょう赤が……」「緑は……」などと、日常会話に当たり前のように色がある。 そして、体育祭がとにかくアツい。ガチなのだ。中1から高3までの学年ごと、つまり色別対抗で盛り上がり、体
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昔を思い出してノートに書きとめることは脳の活性化にもつながります。公益財団法人「認知症予防財団」の監修の連載です。
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男の気持ち
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今週の気持ち
投稿コラム「女の気持ち」「男の気持ち」から1本を選び、担当記者が紹介します。

