本・書評
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水戸の戦後女性史に光 有志が15年かけ完成 「素晴らしい人生の先輩知って」 /茨城
2024/12/11 05:02 908文字戦後における水戸市の女性たちの歴史をまとめた「年表 水戸の戦後女性史 未来をみすえて」が今秋、出版された。有志でつくる「『水戸の女性史』をつくる会」のメンバーが、15年近くの歳月をかけて完成にこぎつけた。メンバーは使命感に突き動かされながら取り組んだ日々を振り返り、「水戸にはこんなに素晴らしい人生
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「即身仏」に魅せられ 元県職員が写真紀行出版 15年にわたり撮影
2024/12/10 14:30 954文字かつて空海の教えのもと、山にこもって木の皮や実だけを食べる修行を続けて骨と皮だけになり、岩の中や地中で読経しながら死にたえた修験者がいた。ミイラ化した亡骸(なきがら)は、保存処理されて今も各地の寺院に残る。そんな「即身仏」に魅せられた元埼玉県職員で写真愛好家の野沢博美さん(81)=皆野町三沢=が、
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「即身仏」15体カラーで 元県職員・野沢さん、写真紀行出版 6県13市町巡拝 住職説得し撮影 /埼玉
2024/12/10 05:04 952文字かつて空海の教えのもと、山にこもって木の皮や実だけを食べる修行を続けて骨と皮だけになり、岩の中や地中で読経しながら死にたえた修験者がいた。ミイラ化した亡骸(なきがら)は、保存処理されて今も各地の寺院に残る。そんな「即身仏」に魅せられた元県職員で写真愛好家の野沢博美さん(81)=皆野町三沢=が、15
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書店復活、カギは「コラボ」 札幌の温泉 湯上がりに読書 印刷会社がノウハウ、参入障壁下げる /北海道
2024/12/10 05:01 2468文字街から書店が消えている。すでに全国の市町村の3割近くが「無書店」状態だ。現状を打開しようと、札幌の温泉街である取り組みが始まった。【金将来】 札幌の中心部から車で1時間ほどの定山渓温泉(札幌市南区)は10月中旬、たくさんの観光客でにぎわっていた。一角にある「定山渓第一寶亭留翠山(ほてるすいざん)亭
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Topics
劇作家・演出家、秋浜悟史の青春 戦後、抑圧からの解放 『ある地方高校生の日記』みずみずしく
2024/12/9 13:09 942文字劇団☆新感線のいのうえひでのりさんや古田新太さん、南河内万歳一座の内藤裕敬さんら、多くの演劇人を育てた劇作家・演出家、秋浜悟史(1934~2005年)。その高校生時代の日記が見つかり、『ある地方高校生の日記 一九五〇~一九五三』(松本工房)として刊行された=写真。戦後間もない時期に地方で青春期を送
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淡々と読んでいるようで心にしみる 朗読もすごかった谷川俊太郎さん
2024/12/9 13:00 2172文字現代日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんが11月13日に92歳で死去しました。絵本や作詞、翻訳でも広い世代の読者に親しまれた谷川作品の魅力を、詩人の城戸朱理さんとマーサ・ナカムラさんが語り合う対談の後編です。二人にはそれぞれの「おすすめの詩」の一節も挙げてもらいました。【構成・大井浩一】前編では、谷
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今週の本棚・次回の予定
12月14日の書評欄は年末恒例、2024年の「この3冊」など
2024/12/9 11:00 431文字12月14日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。 ①内田麻理香さん評『メアリ・シェリー フランケンシュタインから<共感の共同体>へ』(シャーロット・ゴードン著、小川公代訳・白水社) ②橋爪大三郎さん評『イスラエルとパレスチナ ユダヤ教は植民地支配を拒絶する』(
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ヒロシマは「自分ごと」…過去と今が地続きに 児童文学作家の思い
2024/12/9 06:30 1740文字日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授与を機に、被爆体験を継承していく意味を改めて考えたい。児童文学作家の中澤晶子さんに聞いた。 ◇ 子どもの本を書いている私は1988年、チェルノブイリ原発事故を題材にした作品「あしたは晴れた空の下で ぼくたちのチェルノブイリ」(汐文社)
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言葉の幅を広げ続けた谷川俊太郎さん 詩人だから感じる存在の大きさ
2024/12/8 13:00 2725文字現代日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんが11月13日に92歳で死去しました。1952年に詩集「二十億光年の孤独」でデビューして以来、現代詩の一線に立ち続け、絵本や作詞、翻訳でも広い世代に親しまれた谷川さん。多様な「私」を表現した、その作品世界との出会いから、ユニークな創作と人物像、訃報の衝撃まで、
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散歩重ねて琵琶湖1周 86歳で達成、湖国の人情に触れ 来年4月「歩記」出版へ 大津 /滋賀
2024/12/8 05:01 968文字京都大山岳部OBで元会社社長、大津市の原田道雄さん(87)がてくてく歩いて昨年琵琶湖を1周した。かかった期間は約1年。国内外の数々の山を登ってきた原田さんだが、古里の琵琶湖を1周したのは初めて。「自転車で1周するビワイチの人には多く会ったが、歩いて1周という人はいなかった。年寄りの私でも歩けると証
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作家・中村文則さん 「自らの生きにくさと暗さ」創作の源探る
2024/12/7 16:00 2616文字作家の中村文則さん(47)がこのほど、小説「列」(講談社、2023年11月刊)で野間文芸賞を受賞した。同賞はキャリアを重ねた作家に贈られる歴史ある文学賞として知られる。デビューから22年。「列」は節目となる特別な作品であり、「原点回帰」であると話す。中村さんにとっての「原点」とは何だろうか。【棚部
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BeMe 私らしく
「元祖わきまえない女」の素顔 新発見の日記につづった怒りと日常
2024/12/7 11:00 3431文字「『元祖わきまえない女』というタイトル案を最初は考えていたんです」。日本語研究者の遠藤織枝さん(86)は語る。 今秋刊行されたその本は「寿岳章子(じゅがくあきこ) 女とことばと憲法と」(かもがわ出版)。日本語に潜む「女らしさ」のレッテルに早くから異を唱えた国語学者、寿岳章子(1924~2005年)
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平凡すぎる男が考える組織の泳ぎ方とは 安岡章太郎「遁走」を読む
2024/12/7 08:00 2146文字在学中に召集され、旧満州(現中国北東部)に送られた経験を持つ作家、安岡章太郎(1920~2013年)の作品から戦争を考えたい。戦争文学を研究する花園大文学部准教授、高橋啓太さん(47)がまず薦めたのは「遁走(とんそう)」。【三角真理】 主人公である2等兵、安木加介の旧満州での軍隊生活を描いた作品。
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今週の本棚
東直子・評 『地球の恋人たちの朝食』=雪舟えま・著
2024/12/7 02:02 2039文字(左右社・3300円) ◇絶望の反転 至る所に胸打つフレーズ 目次を見ると、「海の底のハイウェイ」「モーニング・ソルティー・キッス」「心臓に住むガブローシュ」などの魅惑的なタイトルに必ず日付がついている。これは、各話がウェブ日記として掲載された日を示している。表題となった冒頭の「地球の恋人たちの朝
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今週の本棚・情報
ベストセラー
2024/12/7 02:02 181文字<1>人生の壁(養老孟司著・新潮社) <2>荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方(荒木飛呂彦著・集英社) <3>加耶/任那 古代朝鮮に倭の拠点はあったか(仁藤敦史著・中央公論新社) <4>日ソ戦争 帝国日本最後の戦い(麻田雅文著・中央公論新社) <5>カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキー
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今週の本棚・著者に聞く
角幡唯介さん 『地図なき山 日高山脈49日漂泊行』
2024/12/7 02:02 821文字◆角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さん (新潮社・2310円) ◇未来を予期しない、できない 探検家である著者が、地図を持たずに北海道・日高の山に登った日々を記録したノンフィクションだ。これまでチベットや北極など世界各地を冒険してきたが、10年ほど前から<脱システム>、すなわち情報化と消費経済が過度
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今週の本棚・編集後記
作家の開高健を初めて知ったのは…
2024/12/7 02:02 162文字作家の開高健を初めて知ったのは、ウイスキーのテレビCMでした。1989年の死去前まで出演を続けており、幼い私は開高を「俳優」だと思っていましたが、とんだ間違い。以後は彼の著作も手に取りました。「なつかしい一冊」で紹介した『珠玉』は、紙の本は入手が困難ですが、現在は電子書籍版で購入できます。(代)<
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今週の本棚・話題の本
『クッキングパパ』=吉村和真
2024/12/7 02:02 810文字今回取り上げるのは、うえやまとち『クッキングパパ』171巻(講談社・759円)。料理が大好きな主人公・荒岩一味の家族を中心に、会社仲間や友人、隣人など、料理が人の輪を広げていく。実に心温まる物語だ 1985年の連載開始から来年で40周年、話数は1700を超える。なぜそんな長寿作の近刊をこのタイミン
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今週の本棚
『島原リバティ』=タケチオサム・著
2024/12/7 02:02 525文字(文芸社・990円) 物語は九州北部のキリシタン禁制への反発から島原と天草の一揆(いっき)へと展開し、島原南部の原城からの抵抗で幕を閉じる。よく知られた反乱の「浮かぶ氷山」のような事実の断片は、考証を経ながら、フィクションによって「海面下」でつなげられた。 乱や一揆に「自由」を示す<リバティ>を充
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今週の本棚・なつかしい一冊
金承福・選 『珠玉』=開高健・著
2024/12/7 02:02 1026文字◆金承福(キム・スンボク)・選 (文春文庫(電子版)407円) 私が留学生として来日したのは1991年9月。日本語学校であいうえおから学ぶスタートとなった。台湾や中国、韓国、ドイツからやって来た年代もバラバラの学生たちの共通語は日本語。舞踏家の大野一雄さんに学びにきた哲学専攻のクラスメイトがいれば
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