歌壇・俳壇
投稿フォーム
-
毎日京都短歌教室 秀作は大八木さんら /京都
2024/9/30 05:02 352文字毎日京都短歌教室が14日(土)に開催され、次の2首が秀作に選ばれた(参加13人、指導は清水怜一氏)。 ◇バス中は外国人のあまたなり外の景色の見なれた風景 右京 大八木貞江処暑すぎて密かに聞こゆ虫の声四肢をのばして無心のしまい湯 右京 小林和美 ◇次回は10月12日開催 次回は10月12
-
毎日歌壇・俳壇 9月30日の特選より
2024/9/30 04:00 334文字<俳句>井上康明選 ◇赤とんぼ身を打ち伏して集まれり名古屋市 加藤國基<短歌>水原紫苑選 ◇火の色はからだの内にわだかまり祝祭のごと蔦めぐる壁取手市 奥山いずみ 猛暑もようやく和らぎ、加藤さんは秋の訪れを感じさせる赤とんぼを句に詠みました。奥山さんの短歌は、ツタがからまる壁に自分を重ね合わせているよ
-
俳句てふてふ 注目の一句
注目の一句 やみそうにないからいいの昼ビール
2024/9/30 02:02 469文字◇やみそうにないからいいの昼ビール 森葉豆 アプリ「俳句てふてふ」には、ユーザーが主催者となって句会を設定できる「てふてふ句会」の機能があり、自由なテーマで句会が行われています。掲句は「雨をテーマに話し言葉の俳句を」というお題に応えたもので、句会で多くの選を得ました。 話し言葉の俳句は、これまでも
-
毎日俳壇
井上康明・選
2024/9/30 02:02 334文字赤とんぼ身を打ち伏して集まれり 名古屋市 加藤國基<評>赤とんぼが地面にみな羽を伏せた姿で止まっている。その数15匹ほど、さびさびとした日を浴びて、濃い影を落とす。母方は長寿の家系大糸瓜(へちま) 神戸市 田代真一<評>庭の棚には大きなヘチマ。法事などで親族が集まると、母方には90歳を超えた老人もい
-
毎日俳壇
片山由美子・選
2024/9/30 02:02 357文字秋天や久しく遠出してをらず 大阪 池田壽夫<評>突き抜けるような秋空を仰いだときの感慨。こんな季節にはあちこち出かけたものだが、旅らしい旅をしていないこのごろ。灯の消えし流灯すでに手をはなれ 鹿児島市 平川玲子<評>別れを惜しみ、押し出すのをためらっているうちに灯籠(とうろう)の灯は消え、流されてし
-
-
毎日俳壇
西村和子・選
2024/9/30 02:02 363文字味のせぬガムを嚙(か)みをる残暑かな 川崎市 折戸洋<評>既に味の抜けてしまったガムを惰性でかみ続けている倦怠(けんたい)感。いつまでも続く暑さと、どこかで響きあうものがある。子の姿なく始まりぬ地蔵盆 岸和田市 西野誠<評>子供のための行事なのに、世話役の大人ばかり。やがて子らの声があふれることだろ
-
毎日俳壇
小川軽舟・選
2024/9/30 02:02 360文字新涼の風は海から夜明けから 東久留米市 矢作輝<評>夜明けの海から新涼の風が吹く。「海から夜明けから」と畳みかけた表現がすがすがしく、新涼を実感できた。かなかなや明けゆく山のあをあをと 福津市 瀧あき子<評>ひぐらしの鳴く明け方の山の緑がみずみずしい。ひらがなの多い表記がのびやか。さんざめく路地裏鰹
-
毎日歌壇
水原紫苑・選
2024/9/30 02:02 470文字火の色はからだの内にわだかまり祝祭のごと蔦(つた)めぐる壁 取手市 奥山いずみ<評>壁である自分の身体にツタがからまる気持ちはどんなだろう。この祝祭感を味わってみたい。悲しみを手渡さないで 王国をどうにかできるのはわたしだけ 京都市 よだか<評>誰しもが悲しみの王国のあるじであること、それが人間の条
-
毎日歌壇
伊藤一彦・選
2024/9/30 02:02 472文字幼鳥はコロラトゥーラを披露して卒業試験に合格する 相模原市 榎本ハナ<評>コロラトゥーラとは歌手が声を転がすように華やかに歌うこと。ささ鳴きの時から聞いてきた鳴き声。下の句は祝福だ。われは一体何者なるかと悩みたる若き日よ職を十一も替えて 吹田市 鈴木基充<評>10回以上の転職。では「われ」の資質や天
-
毎日歌壇
米川千嘉子・選
2024/9/30 02:02 475文字もの決する父の表情口元にありて母似の姉は逝きたり 市原市 宮弘子<評>もっぱら母似と思っていた姉の最後の表情に見る「父」。しかも何かを決断する父の顔だった。厳粛な別れの場面だ。いいよとは言ってあげない何回も謝る人のまぶたを撫(な)でる 東京 遠野鈴<評>許すのではないがわかっている。相手のまぶたをな
-
-
毎日歌壇
加藤治郎・選
2024/9/30 02:02 478文字できた日もそうでない日もすこやかに苺(いちご)をのせておやすみします 津市 川原田明子<評>一日をすこやかに終えたい。例えば空想のスポンジ生地があってイチゴをのせる。うまくケーキができておやすみなさい。<さみしい>を文字にするのが躊躇(ためら)われ<今夜は月が見えない>と打つ 横浜市 井上甃<評>思
-
芭蕉生誕380年 月見の献立で令和の宴 再現の会企画「翁のもてなし」 伊賀白鳳高生考案デザートも /三重
2024/9/28 05:03 839文字伊賀で生まれ育った松尾芭蕉(1644~94年)の生誕380年を記念し、芭蕉の句碑を巡った後、芭蕉が故郷で催した月見の会で出した「月見の献立」の再現に取り組むグループが調理した料理を味わう「翁(おきな)のもてなし」が27日、伊賀市上野赤坂町の市史跡「芭蕉翁(おう)生家」などであり、参加者は芭蕉の時代
-
遺歌集「思い出の歌 なつかしの歌」自費出版 /奈良
2024/9/26 06:09 715文字毎日新聞奈良面の「やまと歌壇」に2004年から亡くなる23年まで投稿を続けた大和高田市の元中学校教諭、山口正志さん(享年89)の新聞掲載歌など431首を集めた遺歌集「思い出の歌 なつかしの歌」が自費出版された。自らも歌を詠む妻恵子さん(83)は「普段の生活を歌にするのが好きでした。形容詞を使わずに
-
宇治の魅力、短歌で表現 鳳凰RC、35周年記念し募集 来月から /京都
2024/9/25 05:02 700文字宇治のまちの魅力を三十一(みそひと)文字で表現した短歌を、宇治鳳凰(ほうおう)ロータリークラブ(RC)=宇治市、林猛雄会長=が10月1日から募集する。同RC創立35周年を記念し「紫式部に想(おも)いをはせ 宇治をうたう」と題して開催する短歌コンクールで、11月30日までの募集期間内には、選者を担当
-
ニュートロで祝う俳聖 芭蕉祭、来月12日 生演奏、合唱 6年ぶり復活 伊賀 /三重
2024/9/24 05:10 542文字伊賀出身の松尾芭蕉(1644~94年)をしのぶ芭蕉祭が10月12日、伊賀市上野丸之内の上野公園・俳聖殿=写真=である。芭蕉祭のポスターはすでに発表されている。生演奏、合唱が6年ぶりに復活する。2024年は生誕380年になり、かつての祝祭感あふれた芭蕉祭の雰囲気をニュートロ(新しいレトロ)で再現しよ
-
-
毎日歌壇・俳壇 9月23日の特選より
2024/9/23 04:00 343文字<俳句>西村和子選 ◇黎明を郡上踊りの下駄の音川越市 益子さとし<短歌>加藤治郎選 ◇はつ秋の古い社宅が始めなり四十五年妻の辺に生きる東京 青木公正 益子さんはユネスコ無形文化遺産に登録されている岐阜・郡上おどりのハイライト「徹夜おどり」の情景を句にしました。青木さんの作品には長年連れ添った妻への感
-
毎日俳壇
井上康明・選
2024/9/23 02:01 347文字地ビールの王冠固く秋立ちぬ 東京 吉田徹夫<評>秋立つころは、地ビールがおいしくなる時節。銘柄が描かれた王冠は固く抜けないが、やがて白い泡があふれ落ちるだろう。法師蟬(ほうしぜみ)急(せ)かるるままに鳴き尽くす 北九州市 土居康二<評>ホウシゼミが焦るように鳴きはじめ、力を尽くして鳴き終わった。人の
-
毎日歌壇
加藤治郎・選
2024/9/23 02:01 455文字はつ秋の古い社宅が始めなり四十五年妻の辺に生きる 東京 青木公正<評>新婚の私は勤め人。古い社宅で生活を始めた。45年間、妻とともに生きてきた。感謝の思いがにじむ。人生の賛歌だ。 介護士や耐耐耐の女装にて古老笑わせる夏祭り日 須崎市 野中泰佑<評>介護の現場である。精神的な苦痛に耐えて女装する。現代
-
毎日俳壇
小川軽舟・選
2024/9/23 02:01 340文字秋たつや米粒締まる塩むすび 豊橋市 岡野寛十郎<評>「米粒締まる」に塩むすびのかみ応えが感じられる。立秋の空気のもとで、これはうまそうな塩むすびだ。拭きなほす眼鏡原爆忌のコラム 東京 福島照子<評>何気なく読み始めたら、胸に迫るものがあった。動作でそう思わせる工夫がよい。一族に母の面影盆の里 新居浜
-
毎日俳壇
西村和子・選
2024/9/23 02:01 353文字黎明(れいめい)を郡上踊りの下駄(げた)の音 川越市 益子さとし<評>「を」の助詞が効果的。徹夜踊りの夜明けの時間を、郡上八幡の町の通りを、踊りのげたの音が貫いてゆく。点滴の粘りて落つる秋暑し 東大阪市 福井範子<評>残暑厳しい折は点滴のしずくさえ粘っているようにみえる。強調表現に実感が伴っている。
-

