本・書評
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へルンとセツ いとしき日々 小泉八雲の妻節子 「思ひ出の記」復刻本 市長に贈呈 松江の魅力発信へ /島根
2024/10/1 05:07 769文字松江ゆかりの明治期の文豪、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻セツが八雲との思い出をつづった「思ひ出の記」(2003年に絶版)が八雲の命日の9月26日、ハーベスト出版(松江市)から復刻出版された。セツを主人公にしたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」が来年秋に放送されるのを機に、小泉八雲記念館(松江市
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記録ない「地方史」に夢中 気象庁勤務 札幌の山本竜也さん テーマ多岐に、本や論文多数発表 /北海道
2024/10/1 05:01 775文字札幌市の山本竜也さん(48)は、気象庁で働く傍ら地方史研究者としての顔も併せ持つ。テーマは空襲、ニシン漁、アイスキャンディーなどと多岐にわたる。1月に自身の著作や調査方法、地方史を執筆する人々の話をまとめた「地方史のつむぎ方 北海道を中心に」(尚学社)を出版。「誰も調べていなくて、面白くて、社会的
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「呪術廻戦」単行本1億部突破 きょう発売号で完結
2024/9/30 13:15 260文字アニメや映画でも人気を集めた漫画「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」(芥見下々(あくたみげげ)さん著)の単行本のシリーズ累計発行部数(電子版を含む)が1億部を突破したと、出版元の集英社が30日付で発表した。連載は同日発売の「週刊少年ジャンプ」44号で完結する。 同作は呪術師を育成する高専に通う主人公
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Interview
米澤泉さん(社会学者、甲南女子大教授) 2人のキョウコの共通点 『小泉今日子と岡崎京子』刊行
2024/9/30 13:14 1490文字物言うアイドル、物書くアイドル。小泉今日子さんは1980~90年代、そんな「型破り」なポジションでアイドル界に独自の道を切り開いた。同じころ、漫画界に風穴を開けたもう一人の「キョウコ」がいた。岡崎京子さんだ。社会学者の米澤泉・甲南女子大教授(女子文化論)は2人のキョウコに共通点を見いだし、「20世
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Topics
「春風亭一之輔の笑い」に迫った 「書き手としては敗北感」 ノンフィクションライター中村計が触れた「核心」
2024/9/30 13:14 1503文字春風亭一之輔は、不思議な落語家だ。一見、無愛想で近寄りがたい雰囲気があるが、気づけば高座から目が離せなくなる。一之輔の落語を聴けば、誰もが腹の底から笑いがこみ上げてくるだろう。 なぜ私たちは、これほど一之輔に魅了されるのか。この問いの答えに迫るのが、8月に刊行された「落語の人、春風亭一之輔」(集英
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銀幕の味な“名脇役” 武部好伸さん『シネマ・カクテル』刊行
2024/9/30 13:14 958文字映画で、時に人間の俳優以上の存在感を放つ“名脇役”。作家・エッセイストの武部好伸さんの新著『ほろ酔い「シネマ・カクテル」~銀幕を彩るグラスの美酒たち~』(たる出版)は、そんなカクテルの多彩な顔に注目したエッセー集だ。 複数の酒や飲料などを混ぜて作るドリンクは、古代エジプトやローマの時代から存在した
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今週の本棚・次回の予定
10月5日の毎日新聞書評欄は『残された時間』ほか
2024/9/30 11:00 491文字10月5日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。 ①養老孟司さん評『残された時間』(ヘンリー・マーシュ著、小田嶋由美子訳、仲野徹監修・みすず書房)/『死ぬということ』(黒木登志夫著・中公新書) ②張競さん評『陥穽(かんせい) 陸奥宗光の青春』(辻原登著・日本経済
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京都・読書之森
自適の人・有道佐一 /京都
2024/9/30 05:02 1414文字(蒲田正樹・著 飯塚書店、1500円) ◇「幻の画家」実像に迫る 綾部市出身の画家、有道佐一(1896~1983年)の評伝である。没後40年回顧展が綾部市のグンゼ博物苑と京都市京セラ美術館で開催され、「幻の画家」に光が当てられている。 パリ留学中、20世紀最大の彫刻家アルベルト・ジャコメッティ(1
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「子どもが喜びつかめる絵本屋に」 本のぬくもり届け続ける夫婦
2024/9/29 17:00 915文字◇松本峰人(まつもと・みねと)さん、道子(みちこ)さん 居酒屋やアパレル店でにぎわう広島市中区の「うらぶくろ商店街」。袋町公園近くのビルの一室には、創業40年を迎える本屋がある。「かわいい絵本がたくさんで、優しい店員さんにも癒やされました」「お店で相談しながら選書してもらうってのがすごい楽しかった
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情熱の筆・山崎豊子生誕100年
自衛隊はイエスかノーじゃない 「大衆作家」山崎豊子の遺作と覚悟
2024/9/29 15:00 2549文字「私を殺す気ですか」 2009年に『運命の人』を発表し、これが最後の作品と覚悟した山崎豊子(1924~13年)は、新作の執筆依頼に訪れた編集者に思わず漏らした。この時、すでに80代半ば。原因不明の痛みに体は悲鳴を上げていた。それでも、山崎は書くことを選んだ。戦争に生き残ったものの使命として。 未完
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点字毎日 多様なさわる絵本展示 「ふれあい文庫」40周年記念
2024/9/29 10:03 436文字「さわってたのしむ絵本の世界展」と題するイベントが10月12~24日、東大阪市の大阪府立中央図書館で開かれる。「てんやく絵本」の製作と貸し出しに取り組む「てんやく絵本ふれあい文庫」40周年記念事業の一環でもあるという。 絵本展では、市販の絵本の上に、点字や絵をかたどった透明シートを貼った「てんやく
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点字毎日 図書室 関連資料/点字新刊書
2024/9/29 10:03 1979文字◇サービス向上に努めた歩み ◆本と視覚障害者をつないだ半世紀 近畿視情協の歩んできた道【近畿視覚障害者情報サービス研究協議会(近畿視情協)編著、墨字】 昨年3月、51年の歴史に幕を下ろした協議会。1972年に、4館で「京阪神点字図書館連絡協議会」としてスタートし、74年から活動を本格化した。199
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波音BGMにゆったり 海辺のセルフ古書店 「廃れた場所、イメージ変わって」 潟上 /秋田
2024/9/29 05:14 693文字秋田県潟上市の海辺に、海水浴客、息抜き中の会社員、買い物帰りの中高年、さまざまな人が訪れる古書店がある。昨年10月にオープンした「出戸浜の本やさん」は、料金箱に代金を入れて本を持ち帰るセルフ方式で、無人営業の時間帯も。「誰もがふらっと立ち寄れる場所に」。店主の柳山めぐみさん(42)が願いを形にした
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今週の本棚
鹿島茂・評 『サド侯爵の呪い 伝説の手稿『ソドムの百二十日』がたどった数奇な運命』=ジョエル・ウォーナー著…
2024/9/28 02:01 1422文字◆『サド侯爵の呪い 伝説の手稿『ソドムの百二十日』がたどった数奇な運命』=ジョエル・ウォーナー著、金原瑞人・中西史子・訳 (日経ナショナルジオグラフィック・2420円) ◇数奇に数奇重ね…ノンフィクション フランスではこれまでオートグラフ(自筆原稿、手紙)は書籍とは別のジャンルとして市場を形成して
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今週の本棚
川畑博昭・評 『未来への遺言 いま戦争を語らなきゃいけない』=前田浩智、砂間裕之・著
2024/9/28 02:01 1377文字(晶文社・1980円) ◇平和のための記憶、生の声の継承 敗戦から七十九年の夏も「八月報道」が盛んだった。僕には例年以上に、年ごとに少なくなる戦争体験者の<生の声>への焦燥感が強く感じられた。<生の声>は、この世の不条理を正すのに欠かせない経験者の直接の語りである。 毎日新聞の主筆と取締役の二人の
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今週の本棚
『「昭和天皇拝謁記」を読む 象徴天皇制への道』=古川隆久ほか著
2024/9/28 02:01 488文字(岩波書店・2860円) 『昭和天皇拝謁記』は初代宮内庁長官・田島道治が昭和天皇との対話を書き残したもので、岩波書店から関連資料などを含めて全7巻で刊行された。本書は拝謁記の翻刻にあたった研究者らによる解説書だ。 拝謁記は、日本現代史における第一級の史料だ。昭和天皇の肉声、しかも外部に伝わることを
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今週の本棚
『韓流ブーム』=桑畑優香、八田靖史、まつもとたくお、吉野太一郎・著
2024/9/28 02:01 475文字(ハヤカワ新書・1078円) 日本には「第四次韓流(はんりゅう)ブーム」の波が押し寄せたばかりだという。第一次(2003~08年ごろ)のさなかは、テレビドラマ「冬のソナタ」が日本で放送され、街に「ヨン様」旋風が吹き荒れた。第二次(10~12年ごろ)はKARA、少女時代ら「K―POP」勢が浸透する。
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今週の本棚・CoverDesign
鈴木成一・選 『大転生時代』
2024/9/28 02:01 136文字一見して冒険活劇の体であるが、アニメ風の雑多なキャラクターの悉(ことごと)くが胡乱(うろん)な空気を醸している、という意外性に引き込まれる。この作家の企(たくら)みにまんまとヤラレそう。 ◆ 本格SF長編『大転生時代』(島田雅彦著・文藝春秋・2310円)より。
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今週の本棚
『防災イツモマニュアル』=防災イツモプロジェクト・編
2024/9/28 02:01 483文字(ポプラ新書・1045円) なぜこんなにも災害は容赦ないのだろうか。地震、火災、豪雨、噴火……。いまや「被災地」が日本中にある。 「昔の『常識』は今の『非常識』!?」「今こそ、防災をアップデートしませんか」。帯の文言で思わず手に取ったこの本。2020年の同名の単行本の内容を更新。地震や土砂災害など
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本はともだち
読書感想画コンクールの指定図書 心に残ったことを表現
2024/9/28 02:01 1456文字<くらしナビ ライフスタイル> 本を読んで心に残ったことや感じたことを絵で表現する「第36回読書感想画中央コンクール」(全国学校図書館協議会、毎日新聞社など主催)の作品募集が始まった。指定図書に選ばれた13冊を紹介する。 ■小学校低学年(1~3年)の部 まほうのアブラカタブレット(如月かずさ・作、
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