環境・科学
ピックアップ
-
なぜ日本だけがハンドドライヤー禁止に? 「科学軽視」の3年間
9/17 11:00 5165文字新型コロナウイルス禍において、これほど理不尽な扱いを受けたものはない。トイレに設置されているハンドドライヤーだ。 ぬれた手に風を送って乾かす仕組みだが、手についた菌を拡散させ、感染を広げる恐れがあるとして2020年5月に使用禁止となった。 だが、実はこうした対応が取られたのは日本だけだった。 「な
-
巨大地震の力どこまで回復? 深海7000m、探査船ちきゅうが迫る謎
9/11 14:00 873文字東日本大震災を引き起こした断層は、再び大地震を起こす力をどのくらい回復しているのか――。海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)の地球深部探査船「ちきゅう」が6日、静岡県の清水港から調査地の宮城県沖約200キロに向けて出航した。3カ月かけて、日本海溝の水深約7000メートルの海底下をさらに約950メー
-
パリ パラの街角から
「社会に羽ばたくため」音楽がならない小さなカフェ
9/9 13:00 1461文字パリ・パラリンピックが開かれている。 8年ぶりに有観客で開かれた「多様性の祭典」は、単に障害があるアスリートが競うスポーツイベントではない。 「共生社会の実現」を掲げ、社会の中で時に見落とされがちな人たちに目を向ける契機としての役割を担う。 では、そんなイベントを初めて迎えたパリの街、フランスの社
新着記事
-
国際航空運送協会、二酸化炭素排出ゼロへ試算670兆円 支援求め
2024/9/25 08:53 268文字国際航空運送協会(IATA)は24日、二酸化炭素(CO2)排出量を2050年までに実質ゼロにする目標達成に向けた行程表を発表し、持続可能な航空燃料(SAF)の増産につながる投資促進策が不可欠だと強調した。従来の燃料から移行するには50年までに計4兆7千億ドル(約670兆円)の費用がかかると試算し、
-
水中写真連載 So Blue
「渦巻き」から「しま模様」へ 「タテキン」が変身する理由
2024/9/25 06:00 1202文字前回に続き、幼魚(Yg)です。初秋の海中は少し成長したちびっ子たちが目立つようになり、とてもにぎやかです。 ◇ 今回は「タテキンYg」を取り上げます。 正式名称は「タテジマキンチャクダイ」ですが、長い上に舌をかみそうなので、ダイバーの多くは「タテキン」と呼び、幼魚は「ウズマキ」、成魚と幼魚の中
-
H2Aロケット、26日に打ち上げと発表 悪天候で2回延期
2024/9/23 17:18 249文字三菱重工業は23日、政府の情報収集衛星「レーダ8号機」を載せたH2Aロケット49号機を26日に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げると発表した。予定時刻は午後2時24分20秒から同25分21秒の間。当初は11日を予定していたが、気象条件が合わないため2回延期していた。 情報収集衛星は、宇宙か
-
「最初に沈む国」の声が勝ち取った 国際裁判所の「画期的判断」
2024/9/23 08:00 2424文字温室効果ガス排出は「海洋環境汚染」――。国際海洋法裁判所(ドイツ・ハンブルク)が今年、気候変動問題で画期的な「勧告的意見」を出した。「地球温暖化による海面上昇で最初に沈む国」にルーツを持つ弁護士らが勝ち取った判断は先進国に改めて重い宿題を突きつけた。 ◇島しょ国が海洋裁判所に解釈求める 「空約束と
-
「うんこ虫」と過ごした4年間 絵本作家が面白いと思ったこと
2024/9/22 17:00 1348文字画家で絵本作家の舘野鴻(ひろし)さん(56)は、謎に包まれた昆虫の生態を解明しようと、4年もの歳月をかけて観察し続けた。その虫とは「オオセンチコガネ」。別名「うんこ虫」と呼ばれる。動物のフンを食べて成長することは分かっていたが、未解明の生態が多かった。舘野さんは、試行錯誤した観察の日々を、新刊絵本
-
-
探査船「ちきゅう」の心臓部へ そこで記者が目撃したスゴ技の数々
2024/9/22 13:35動画あり 1877文字海洋研究開発機構が誇る地球深部探査船「ちきゅう」が、自身の持つ科学海底掘削の世界「最深」記録を塗り替えた。その深さ、7877・5メートル。富士山を二つ沈めてもなお届かない海底のさらに奥深くから、岩石のサンプルリターン(試料回収)を目指す。出航前の5日、静岡市の清水港であった報道公開で乗船した記者は
-
探査船ちきゅう、ドリル掘削で世界最深記録更新 宮城沖7877m
2024/9/22 13:27 575文字海洋研究開発機構は22日、宮城県沖を調査中の地球深部探査船「ちきゅう」が、日本海溝の水深6897・5メートルの地点で海底下を980メートル掘削したと発表した。海面からの深さは計7877・5メートルとなり、2012年に自らが達成した海洋科学掘削の世界最深記録7753メートルを更新した。 ちきゅうは、
-
農水省、コーヒー産地のタンザニアと連携 安定生産の方策探る
2024/9/20 16:00 678文字農林水産省は20日、「持続可能なコーヒー生産プロジェクト」を始めると発表した。国際農業開発基金(IFAD)やUCC上島珈琲、丸紅と連携し、アフリカ・タンザニアで環境負荷の低い農法などを指導。環境的に持続可能な方法でコーヒー豆のサプライチェーン(供給網)を確立する。 コーヒー豆の栽培は気候変動の影響
-
桓武天皇は急いでいた? 京都・長岡京、見えてきた「真の姿」
2024/9/20 07:45図解あり 846文字1950年代から2000回に及ぶ発掘調査が積み重ねられ、少しずつ像を結んできた長岡京の姿が、更新された。都の「北端」と考えられてきた道路より北側も街区が開発され、人が暮らしていたことを示す遺構の発見。調査に長年携わってきた京都府向日市埋蔵文化財センターの梅本康広事務局長は「教科書の復元図が改定され
-
環境省、外来種リスト見直しに向け素案 追加候補にサンジャクなど
2024/9/17 23:11 536文字環境省は17日、国内の生態系や農林水産業に被害を及ぼしている外来生物を載せた「生態系被害防止外来種リスト」の見直しに向けた検討会に、追加候補の素案を示した。四国地方で生態系に影響を与えているとされる鳥「サンジャク」や、宮崎県で在来種を捕食しているとされる魚「コウライオヤニラミ」などを列挙。見直し後
-
-
なぜ日本だけがハンドドライヤー禁止に? 「科学軽視」の3年間
2024/9/17 11:00 5165文字新型コロナウイルス禍において、これほど理不尽な扱いを受けたものはない。トイレに設置されているハンドドライヤーだ。 ぬれた手に風を送って乾かす仕組みだが、手についた菌を拡散させ、感染を広げる恐れがあるとして2020年5月に使用禁止となった。 だが、実はこうした対応が取られたのは日本だけだった。 「な
-
奈良で「進撃」ヌートリア 大和川沿いで拡大、わずか5年で源流域に
2024/9/17 07:45 584文字奈良県の大和川沿いに大阪から東に「進撃」する特定外来生物ヌートリア(南米原産の大型ネズミ)の目撃情報が桜井市内で増え、市がホームページなどで注意を喚起している。大阪府境の県西部・王寺町で目撃され始めたのは2019年で、わずか5年で源流域に近い上流の奈良盆地南東部にまで生息域を広げたとみられる。 桜
-
H2A打ち上げ再延期 49号機、風が強く条件満たさず
2024/9/16 11:10 338文字三菱重工業は16日、政府の情報収集衛星「レーダー8号機」を搭載したH2Aロケット49号機の打ち上げを再延期すると発表した。種子島宇宙センター(鹿児島県)上空の風が強く、条件を満たさないため。新たな期日は未定。当初は11日の予定だったが、悪天候のため16日に延期していた。 今後も台風などの影響で、打
-
eye
海中で輝く生き物たち
2024/9/14 16:00 1069文字薄暗い海の深場に、蛍光レモンイエローの光がにじむ。イソギンチャクの仲間「オオカワリギンチャク」だ。プランクトンなどを捕らえる触手が揺らめくさまは、実に個性的。しかも自ら移動するという。地元ダイバーは「同じ個体が翌日に岩の反対側にいる。『夜歩き』しているのか」といぶかしむ。 2004年に新種登録され
-
「クビアカ」侵入阻止せよ 桃の天敵、虫とり少年にも協力依頼 福島
2024/9/14 15:00 815文字福島で広く栽培されている桃や桜の天敵である特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」(クビアカ)の被害が県外各地で深刻化し、福島県が警戒を強めている。県内ではまだ発見されていないが、侵入した場合に早く見つけて被害を食い止めようと、県はオリジナル啓発グッズを作り、「虫とり少年」の力も借りて情報提供を呼びか
-
-
台風で折れた樹齢3000年「弥生杉」の運命は? 伐採か保存か
2024/9/14 12:34 774文字8月末の台風10号で折れた「弥生杉」(鹿児島県屋久島町)の今後について、林野庁屋久島森林管理署は、国、県、町、観光協会、樹木医などの有識者ら20人弱による検討会を今月にも設置することを決めた。月1回程度話し合い、折れた部分を伐採するか、そのままの形で保存するかなどの結論を年内に取りまとめたいという
-
民間人初の「宇宙船外活動」に成功 米実業家ら、Xで中継
2024/9/13 18:05 630文字スペースXの宇宙船で地球周回中の米実業家ジャレッド・アイザックマンさん(41)ら男女2人が12日、高度700キロ付近で宇宙船クルードラゴンの上部を開いて体を乗り出し、国の宇宙機関に所属しない民間人初の「船外活動」に成功した。同社が開発した宇宙服の試験で、X(ツイッター)で中継された。月や火星に人が
-
ispace、第2弾の月着陸船打ち上げへ 早ければ12月にも
2024/9/13 18:00 508文字宇宙企業ispace(アイスペース、東京)は12日、同社で第2弾となる月着陸船「レジリエンス(再起)」を早ければ12月に米国からスペースXのロケットで打ち上げると発表した。2025年春にも、月の北半球にある「氷の海」と呼ばれる地点で月面着陸に挑む。着陸に成功すれば、日本の民間企業では初めてとなる。
-
民間人初の「宇宙船外活動」に成功 地球周回中の米実業家ら
2024/9/13 09:28 455文字スペースXの宇宙船で地球周回中の米実業家ジャレド・アイザックマンさん(41)ら男女2人が12日、高度700キロ付近で宇宙船クルードラゴンの上部を開いて体を乗り出し、国の宇宙機関に所属しない民間人初の「船外活動」に成功した。同社が開発した宇宙服の試験で、X(旧ツイッター)で中継された。月や火星に人が
-
お尻でも呼吸はできる 東京医歯大教授らの研究にイグ・ノーベル賞
2024/9/13 08:54 433文字人を笑わせ、そして考えさせる研究に贈るイグ・ノーベル賞の今年の受賞者が米マサチューセッツ工科大で12日発表され、東京医科歯科大の武部貴則教授(37)のチームが生理学賞に選ばれた。哺乳類がお尻からも呼吸できることを発見。肺機能が低下した患者に腸経由で酸素を補い、症状を緩和することを目指した臨床試験が
-

