科学・テクノロジー
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研究力低下、科研費2倍に 国内約250学会が国に要望書
2024/9/6 18:18 265文字政府が優れた研究計画を選んで研究者に助成する科学研究費助成事業(科研費)を巡り、自然科学や人文社会学分野など国内約250の学会が6日、予算を2倍に増やすよう求める要望書を国に提出した。物価高などの影響で配分額は実質的に減っており、研究力低下が危惧されると訴えた。 科研費は研究者が応募して獲得を狙う
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「疲れすぎて眠れない」は本当? 製薬会社がノーベル賞候補と研究へ
2024/9/4 06:00 1432文字適度に疲れるとよく眠れるのに、疲れすぎると眠れないのはなぜ? アリナミン製薬(東京都千代田区)は3日、消費者から届いたそんな疑問に答えるべく、ノーベル生理学・医学賞候補に挙げられる睡眠学者、柳沢正史さん(64)らと共同研究に乗り出すと発表した。 記者発表会に出席した柳沢さんによると、「疲労と睡眠の
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観測史上タイの今夏の暑さ 「温暖化なければほぼ起こり得なかった」
2024/9/2 20:35 1044文字気象庁は2日、今夏(6~8月)の全国の平均気温が平年より1・76度高く、1898年の統計開始以来最高だった2023年と並び、1位タイとなったと発表した。気象庁異常気象分析検討会会長の中村尚・東京大教授は同日の記者会見で「昨年の高温を上回る地域もあった。今年の暑さも異常気象と呼んで差し支えない」と述
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壊れゆく地球、生きる喜びどこへ? 森田真生さんが見つけた環境思想
2024/8/31 07:00 2180文字化学物質による環境破壊にいち早く警鐘を鳴らした「沈黙の春」(1962年)。著者のレイチェル・カーソンは64年、未完のエッセーを残してこの世を去った。それから60年。彼女の遺作に新たな息吹を注いだ「センス・オブ・ワンダー」(筑摩書房)が刊行された。新訳とその「つづき」を紡いだ京都市在住の独立研究者、
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NTT、次世代通信規格「アイオン」で初の国際通信 日台間で開通
2024/8/29 19:32 556文字NTTは29日、光技術を使った次世代通信規格「IOWN(アイオン)」の国際回線が世界で初めて開通したと発表した。日本と台湾の間の約2900キロをつなぎ、遅延や揺らぎがほとんどない安定した通信を実現した。人工知能(AI)の普及などから大容量のデータを高速でやりとりする需要が増えており、アイオンを「世
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核燃料再処理工場「完成は26年度内」 2年半延期、原燃が表明
2024/8/29 17:12 637文字日本原燃の増田尚宏社長は29日、2024年度上期での完成を断念した使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)について、完成目標を2年半延ばして26年度内にすると表明した。青森県庁で宮下宗一郎知事と面会して伝えた。延期は27回目で、26日の原子力規制委員会会合を踏まえて延期幅を決めた。 同村で建設中
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「直下だけではない」 敦賀原発で見逃され続けた活断層の脅威
2024/8/28 12:00 1746文字原子炉直下に活断層があることが否定できないとして、原子力規制委員会は日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の審査を不許可にする。だが2号機の再稼働を阻む問題はこれだけではない。多くの研究者が口をそろえるのが「浦底断層」の脅威だ。 「浦底断層が活断層とわかった時点で、原電は2号機の建設中止や廃炉に向
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水中写真連載 So Blue
岩陰に集うイソマグロ 泳ぎは縦横無尽 味はあっさり
2024/8/28 06:00 1345文字ウェブで検索されやすい単語のひとつが「マグロ」だそうです。日本人はマグロが大好き。私もです。そのマグロが夏の一時期だけ、群れる場所があります。小笠原諸島の小さな島の岩陰です。 ◇ 小笠原諸島を訪れるには、片道24時間の父島行きの定期船に乗るしかありません。6日に1度の午前11時、かつての長距離
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月面探査機「SLIM」運用終了 5月以降地上と通信できず
2024/8/26 19:19 295文字宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、1月に日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM(スリム)」の運用を23日に終了したと発表した。予定した月面での活動を終えた後も、極寒の夜を3回乗り越えたが、5月以降は地上との通信を確立できなくなっていた。 JAXAは5~8月に通信再開を試みたが、復旧の見
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ロボカップジュニア世界一 立命館守山高が語った“勝因”
2024/8/22 08:30 1231文字7月にオランダ・アイントホーフェンで開催された「ロボカップジュニア世界大会」で、立命館守山高(滋賀県守山市三宅町)サイテック部のチーム「Edge(エッジ)」が世界一に輝いた。自ら開発した自律移動型ロボット2台によるサッカーで優勝し、英語でのプレゼンテーションや質疑応答も含め評価された。生徒たちは「
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聴力は同じでも…高齢ほど言葉を聞き取れず 「隠れ難聴」の可能性
2024/8/21 18:00 714文字聴力が同じでも、高齢者ほど言葉を聞き取る能力が低下していることが大規模なデータ解析でわかったと、東海大などの研究チームが21日発表した。音自体は聞こえていても、言語化する機能が衰えて起こる「隠れ難聴」の可能性が示唆される。 聴力検査には大きく2種類ある。一般的な検査(純音検査)は、音の高さと大きさ
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駆除されたヒグマ「せめて教材に」 骨格標本を作製 帯広畜産大学
2024/8/21 14:00 970文字北海道幕別町の忠類ナウマン象記念館と帯広畜産大学(帯広市)が町内で捕獲されたヒグマの全身骨格の標本製作に共同で取り組んでいる。「皮なめし」と呼ばれる毛皮加工も学生たちが行い、来年3月までに記念館に並べて展示する。ヒグマの骨格標本は道内で数体しかないとされ、記念館の添田雄二学芸員は「ヒグマが次々に駆
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廃棄予定の献血から「人工血液」 有事も見据え各国が開発競争
2024/8/21 07:00図解あり 2183文字生命の維持に欠かせない血液だが、体中に酸素を運ぶ赤血球を一から作製することは極めて難しい。その中で日本の研究チームは、廃棄予定の献血を「再利用」する方法で治験にまでこぎつけた。こうした「人工血液」は備蓄ができるため、戦時も含めた有事の利用を見据え、各国が開発を競っている。 ◇難しい人工の赤血球作製
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33年前に発見の化石、実は新属新種 「ミエイルカ」と命名 三重
2024/8/20 18:37 368文字津市の三重県総合博物館は20日、津市内で33年前に見つかったイルカの化石が新属新種と認められ、「三重の中新世時代のイルカ」を意味する「ミオデルファイヌス・ミエンシス」(和名・ミエイルカ)と命名されたと発表した。 同館によると、ミエイルカはガンジスカワイルカの仲間で、耳の骨と頭の骨の形から新しい属に
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「半導体」ってどんなもの? そもそもの仕組みや役割を解説 Q&A;
2024/8/19 15:00 1967文字パソコン、スマートフォン、テレビ、自動車などあらゆる電子機器に使われている半導体。その重要性から近年は国家の戦略物資として位置づけられ、米エヌビディアや台湾積体電路製造(たいわんせきたいでんろせいぞう、TSMC)といったメーカーの動向は世界中で注目されています。ただ、仕組みは複雑で、種類も千差万別
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ヒゲクジラの化石、新属新種の可能性 北海道・穂別博物館
2024/8/18 19:00 490文字北海道むかわ町穂別博物館は収蔵するクジラの化石が「ヒゲクジラの一種で国内で産出例が少ないイサナケタス・ラティケファルスに近いが、同種でないと判明した」と発表した。 化石は2008年6月に平取町で発見された。17年から山形大学、札幌市博物館活動センターと研究を進めたところ、中期中新世前期(1670万
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「すごい発見」 トゲの痕跡あるアンモナイトの化石 三重で展示
2024/8/18 14:30 1044文字津市の三重県総合博物館(みえむ)で開催中の企画展「標本」で、鳥羽市にある後期ジュラ紀(約1億5000万年前)の地層「今浦層」から見つかったアンモナイトの化石が展示されている。ウニのようなトゲの痕跡があるといい、研究者や地元の関係者は「すごい発見だ」と興奮を隠さない。さて、一体どんな化石なのか――。
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気候革命
「気候変動で失われる命がある」 若者たちが選んだ新しいアクション
2024/8/13 16:00深掘り 1848文字一刻も早く手を尽くさなければ、取り返しがつかなくなる――。 全国の14~29歳の16人が今月、二酸化炭素(CO2)排出削減を求めて国内の主要な火力発電事業者を提訴した。これまでもデモや署名活動を通じて地球温暖化対策強化を求める動きはあったが、今回若者はなぜ、裁判に踏み切ったのか。 <関連記事>
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気候革命
気候変動、海外では画期的判決 「門前払い」する日本との落差
2024/8/13 16:00深掘り 1911文字世界の温室効果ガス排出量は増え続け、地球温暖化を抑制するための国際目標の実現は危うい。こうした中、対策強化を求める「新しいアクション」として、国内各地の若者は今回、裁判という手段を選んだ。 <関連記事> ・「気候変動で失われる命ある」 若者たちの訴え ◇パリ協定以降に提訴急増 世界では、温暖化
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空飛ぶクルマ 専門家が「万博で商用運航しなくていい」という理由
2024/8/12 14:00 2206文字2025年大阪・関西万博の目玉の一つとされる「空飛ぶクルマ」。機体開発や安全認証の遅れなどを背景に、一部事業者が万博ではデモンストレーション飛行に限ると表明。運賃を得て客を乗せる「商用運航」の実現は不透明な状況となっている。 しかし、国内外の空飛ぶクルマに詳しい中野冠(まさる)・慶応大元教授(シス
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