ダイバーシティー
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「工女たちはかわいい妹」 富岡製糸場そばで店頭に立ち続ける81歳
2024/9/8 09:32 1184文字群馬県富岡市の上州富岡駅から世界遺産「富岡製糸場」に向かう途中にある商店街。観光客が行き交う宮本町通りは、かつて10代半ば~20代前半の若い女性たちでにぎわった。 製糸場から徒歩5分ほどにある化粧品店「パルやまき」を営む佐藤正子さん(81)は、働き始めた55年前を振り返って目を細める。「製糸場に住
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「まるで家族」「大人にしてくれた」 工女が語る富岡製糸場の暮らし
2024/9/8 09:31 1120文字午前4時半になると蛍光灯がカチンカチンと小さく鳴り、明かりが付く。15畳ほどの和室で寝ていた7人の女性は、押し入れに布団をしまい、顔を洗って制服に着替える。準備が整うと、歩いて繰糸所へ向かった。 群馬県富岡市の世界遺産「富岡製糸場」は1872(明治5)年に官営工場として創業し、その後は民間企業が経
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工女の背中見て、芽生えた自立心 富岡製糸場の中で育った女性の挑戦
2024/9/8 09:30 2297文字生糸の生産で日本の近代化を支え、後に世界遺産になった「富岡製糸場」(群馬県富岡市)で幼少期を過ごした女性がいる。埼玉県熊谷市の特定社会保険労務士、古屋寿子さん(66)だ。場内の社宅で暮らし、「工女」と呼ばれる女性が生き生きと働く姿を間近で見てきた。大人になり、工女のように職業を持って自立する道を選
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パリ パラの街角から
脚で聖火を運んだ両腕のないバレリーナ 街でも踊る パラリンピック
2024/9/7 13:00 1102文字パリ・パラリンピックが開かれている。 8年ぶりに有観客で開かれた「多様性の祭典」は、単に障害があるアスリートが競うスポーツイベントではない。 「共生社会の実現」を掲げ、社会の中で時に見落とされがちな人たちに目を向ける契機としての役割を担う。 では、そんなイベントを初めて迎えたパリの街、フランスの社
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個別支援計画、策定に地域差 通常学級で要支援の児童ら 文科省調査
2024/9/6 20:16 752文字障害の可能性があるなどの理由で、通園・通学先で個別の支援が必要だと判断された通常学級で学ぶ幼児・児童生徒のうち、個別教育支援計画が作成されているのは約8割だったことが、文部科学省が6日に公表した調査結果で明らかになった。地域によって差があり、4割程度にとどまる自治体もあった。文科省は同日、計画の作
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私たちの「虎」語り
シスターフッドの描かれ方に引かれる 劣位に置かれた私自身
2024/9/6 08:01 3597文字ゲイ当事者として多様なジェンダーに関する記事を執筆してきた一般社団法人fair代表理事、松岡宗嗣さん(29)は前編で、寅子が抱く結婚による改姓の悩みと、轟たち同性カップルが法的に結婚できないという問題は実はつながっていると指摘しました。後編はズバリ、そんな松岡さんにとっての“神回”は? 逆に、モヤ
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私たちの「虎」語り
当事者が演じた価値は本当に大きい 松岡宗嗣さん再び「虎語り」
2024/9/6 08:00 4327文字朝ドラ、歴史的な日――。ゲイ当事者として多様なジェンダー、セクシュアリティーに関する記事を執筆してきた一般社団法人fair代表理事、松岡宗嗣さん(29)は、「虎に翼」に複数の同性カップルや性別を移行した女性が登場した日、こんなふうにX(ツイッター)に投稿しました。何がどのように「歴史的」なのか。前
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「コルセットを売るフェミニスト」元鈴木さんが語る女性とビジネス
2024/9/5 07:00 3043文字元鈴木さん。X(ツイッター)のフォロワー14万人、くびれを作るコルセットや巨大ポケット付きスカートが人気のアパレル会社「Alyo」代表・大橋茉莉花さん(36)のアカウント名だ。コルセットといえば、女性を束縛するものの象徴とされることもあるが、彼女は「フェミニスト」を公言。SNS上の嫌がらせや女性起
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五輪女子ボクシング 中傷の背景にトランス女性差別と「政治的意図」
2024/9/4 05:30 6727文字8月11日に閉幕したパリ・オリンピックでは、ボクシング女子の2選手を巡り世界的な論争が巻き起こった。アルジェリア代表のイマネ・ヘリフ選手と台湾代表の林郁婷(りん・いくてい)選手。前年の世界選手権で国際ボクシング協会(IBA)による性別検査で失格とされていたことから、2人をトランスジェンダーと決めつ
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「新しい認知症観」で社会制度の構築を 当事者が見る国の姿勢
2024/9/2 19:30深掘り 872文字政府は2日、1月に施行された認知症基本法に基づく「認知症施策推進基本計画」案を関係者会議で示し、大筋で了承された。会議には認知症の人も委員として加わって意見を述べ、基本計画案では認知症とともに希望を持って生きるという「新しい認知症観」が打ち出されたほか、さまざまな施策を認知症の本人の視点に立って進
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同性婚訴訟、福岡高裁での判決は12月13日 3例目の2審判決
2024/9/2 18:37 475文字同性同士の結婚を認めていない現行制度は憲法に反するとして、福岡市と熊本市の同性カップル3組6人が国に1人当たり100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は2日、福岡高裁(岡田健裁判長)で原告側が「結婚の自由を認める判決を期待します」などと意見陳述し、結審した。判決は12月13日。 全国5地裁に起こさ
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発症後に自己退職が5割超 若年性認知症、企業に求められる理解
2024/9/2 15:35深掘り 1259文字政府の「認知症施策推進基本計画」案が2日、関係者会議で大筋了承され、その中には65歳未満で発症した若年性認知症の人の就労に関する施策も盛り込まれた。以前から対策の必要性が指摘されていた分野で、関係者からはさらに踏み込んだ取り組みを求める声が出ている。 東京都健康長寿医療センターが中心になって実施し
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国の認知症政策決定に当事者が初参加 工夫重ね“壁”越えた価値
2024/9/2 15:31深掘り 1864文字認知症をめぐる政府の施策の指針となる「認知症施策推進基本計画」案が2日、関係者会議で大筋了承された。今回の注目点は、初めて複数の認知症の本人が会議の委員に加わったことだ。議論に関わりやすい環境を整えるため、どのような工夫をこらしたのか。試行錯誤を重ねた会議運営を追った。 ◇「私にとって大変なスピー
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私たちの「虎」語り
「虎に翼」のジェンダー平等は行き過ぎ? 経済団体の幹部の見方
2024/9/2 06:30 5379文字ドラマ「虎に翼」に対して「行き過ぎたジェンダー平等だ」などの批判があるように、現実社会でも「女性活躍」に対し、「女にゲタを履かせるのか」という声がよく聞かれます。経済同友会副代表幹事で大和証券グループ本社執行役副社長、田代桂子さん(61)はどう答えるのでしょうか。【オピニオン編集部/小国綾子、経済
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「女性の人生を過小評価」 地方へ「移住婚」60万円案に批判相次ぐ
2024/8/31 09:00図解あり 1132文字東京に在住・通勤の女性が結婚を機に地方に移住すれば60万円を支給する――。こんな政府の新制度案が批判を受け、担当相は仕組みの再検討を指示する事態になった。従来の制度に新制度案を加えることで、東京一極集中に歯止めをかける狙いだったが、専門家は「異例の仕組みなのに説明が足りない」と指摘。SNS上では「
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「通称使用の弊害、女性に集中」 選択的夫婦別姓巡り、識者指摘
2024/8/26 18:12 1201文字選択的夫婦別姓の導入を巡る議論について、現状と課題を経団連の次原悦子ダイバーシティ推進委員長(サニーサイドアップグループ社長)と、早大の棚村政行名誉教授(家族法)に聞いた。 ◇経団連・次原悦子ダイバーシティ推進委員長 ――アンケートでは無回答も目立ったが所見は。 ◆これまで議論されてこず、理解が進
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夫婦別姓、主要企業で「実現すべきだ」2割、無回答7割 共同通信調査
2024/8/26 17:42 1025文字夫婦が希望すれば別の姓を使える選択的夫婦別姓制度を巡り、共同通信社が主要企業111社に実施したアンケートで、早期または将来的に実現すべきだとする企業は21%だったことが分かった。経団連は6月に導入の早期実現を求める提言を公表しているが、社会の在り方に大きく影響する問題だけに個別企業では慎重な姿勢が
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ともに・共生社会へ 未来をつくるSDGs
「助けてもらうだけではいけない」 車いすバド・梶原大暉選手の思い
2024/8/24 07:00 2706文字障害者スポーツの最大の祭典であるパリ・パラリンピックが間もなく開幕する。バドミントンが初めて正式競技となった2021年の東京大会で金メダルに輝き、パリ大会で連覇に期待がかかる男子(車いすWH2)の梶原大暉さん(22)=ダイハツ工業=は、中学生の時に交通事故で右脚を切断した。健常者と障害者の両方を経
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言葉を教え、教えられ ネパール人留学生らが学童保育支援で活躍
2024/8/21 12:30 831文字佐賀県鳥栖市内の全8小学校の学童保育で、夏休みを中心に市内の日本語学校の留学生らが支援員補助員として活動している。市内で学童保育を開設する市放課後児童クラブ運営協議会が、夏休みの支援員不足を視野に国際交流を兼ねた新たな試みとして、留学生の活用を始めた。市教委は「外国の人と交流することは子供たちにと
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福祉現場での深刻なLGBTQ関連ハラスメント 政府の見解は
2024/8/19 14:00 2061文字障害者施設で職員から「ホモ、気持ち悪い」と暴言を吐かれた。障害者施設や高齢者施設で性自認をいくら伝えても、望まない男物や女物の服装や髪形を強いられる――。福祉現場での職員から利用者への性的指向や性自認に関するこれらの言動や行為について、政府は法律上の「虐待」になり得るとの考えを6月に示した。そもそ
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