連載
近事片々
毎日新聞夕刊1面連載の寸評。
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あの悪夢、再びか…
2024/8/22 13:18 249文字あの悪夢、再びか。派閥一掃のはずが隠然と。「天の変な声」の恨み節で党内抗争の火ぶた切る46年前の自民総裁選、脳裏をよぎる。 ◇ あの熱狂を再び、とばかり。「イエス・ウィ・キャン」のオバマ氏が呼び掛ける「イエス・シー・キャン」の神通力のほどは。 ◇ 「第3の候補」に熱視線。推薦人
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遠ざかる戦争の記憶…
2024/8/21 13:18 261文字遠ざかる戦争の記憶――。 ◇ 米潜水艦の攻撃で学童ら1400人以上の命が海原に消えた「対馬丸」の悲劇。遺影を飾る地道な作業が続く。 ◇ 真夏に雪か、と見間違えた米軍の「紙爆弾」。「自由の享有」を呼び掛ける空からの宣伝ビラは、戦況を動かさずとも、人の心に降り積もる。 ◇
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戦争は…
2024/8/20 13:06 260文字戦争は、人の命を奪うだけでなく、人の心をむしばむ。 ◇ ベトナム戦争では3割が心に障害を負い、イラク・アフガニスタン戦争では自殺者が戦死者の4倍に。地獄を見た米帰還兵らの苦しみ、深く。 ◇ 戦後80年を来年に控え「戦争トラウマ」の実態調査にようやく乗り出す日本政府。「恥」として
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候補者乱立の様相で…
2024/8/19 13:11 262文字候補者乱立の様相で熱帯びる自民総裁選の報道ぶりに、立憲代表選への出馬が取り沙汰される元首相が「メディアジャックだ」と、苦言。 ◇ 政権交代のにおいでもすれば、乗っ取ることもできようが。15年前の夏、それが現実になったのは、中核となる野党があってこそ、だった。 ◇ 「打倒・自民」
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大いなるものが…
2024/8/17 13:01 256文字大いなるものが過ぎ行く野分(のわき)かな(高浜虚子) 台風一過の関東。猛暑は過ぎず、ぶり返し。 ◇ 4年前のきょう、浜松で国内最高に並ぶ気温41・1度を記録した。「日本は涼しい休憩所が足りない」と国連機関。 ◇ ヒヤッとするどころではない。高速道路での逆走事故。行楽、Uターンは
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言いたくもなる…
2024/8/16 13:16 251文字言いたくもなる。「本の表紙だけ変えても、中身が変わらないとダメだ」。党のご都合主義で総裁候補に推された伊東正義元総務会長の苦言。 ◇ 先輩の教えを知る首相が言う。「改革マインドが後戻りすることがないような方」を後継に、と。守旧派一掃の呪文のように。 ◇ 「ポスト岸田」目指す面々
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<あの戦争は一体何であったのであろうか>…
2024/8/15 13:17 254文字<あの戦争は一体何であったのであろうか>。極寒の地の抑留から生還した元日本兵が独白ノートに記す。 ◇ 道を誤った日本。朝ドラを見て「昭和16年夏の敗戦」(猪瀬直樹著)を読み返す。 ◇ 敗北を予測した官民若手の総力戦研究所報告は、「開戦やむなし」のムードと組織のしがらみの中で葬ら
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穏やかに祈りたいのに…
2024/8/14 13:03 264文字穏やかに祈りたいのに。鎮魂の8月、終戦の日を前に、自然の営みは配慮してくれぬ。 ◇ 列島の西では巨大地震への注意が続き、東は台風が再び迫る。危険な暑さは全国で。 ◇ 気象災害の激甚化が、私たちの未来を奪っていく――。温暖化対策の怠慢は「人権侵害」と司法に訴えた若者ら。切実な思い
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金メダル20個は海外大会で最多…
2024/8/13 13:07 235文字金メダル20個は海外大会で最多。馬術や飛び込みなどでの躍進も、みんなを元気にしてくれた。 ◇ 一方で選手へのSNS中傷は深刻に。28日からのパラリンピックで寛容さとは何かを考えたい。 ◇ ロシア領に攻め込んで1週間のウクライナ軍。異例の攻勢の狙いはどこに? ◇ 入念に
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揺れを感じ、普段とは違う緊張…
2024/8/10 13:06 255文字揺れを感じ、普段とは違う緊張。「南海トラフ地震とは無関係」に胸なでおろす。神奈川で震度5弱。 ◇ 初の「巨大地震注意」。なかなか難しい警戒と日常の両立。きめ細かい情報提供を。 ◇ 企業の休暇制度に変化の兆し。バカンス増えれば経済にもプラス効果。意識改革で脱「休み下手」進めたい。
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宮崎、鹿児島襲った大揺れもさることながら…
2024/8/9 13:08 257文字宮崎、鹿児島襲った大揺れもさることながら、続く発表に騒然。初の南海トラフ「巨大地震注意」。すわ、と慌てず、いざ、に備えよと。 ◇ 長崎・原爆の日を揺らす欧米大使の集団ボイコット。イスラエルをロシアと同一視するのは我慢ならぬと。平和式典の政治化を憂える。 ◇ 首相は、しかとその胸
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「お盆休み」にこそ働いての政治家…
2024/8/8 13:13 259文字「お盆休み」にこそ働いての政治家。地元に戻って、祭りに足を運んでなれ合って。とくに選挙近し、と見れば。 ◇ その虚をつくのが次のリーダー狙う政治家。秋の陣にらみ、東京に残って密談重ね、腹の探り合いにいそしんで。 ◇ 「お盆明け」には勝負はほぼ決着。自民も立憲も、水面下で策謀巡ら
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「核兵器のない世界」の実現は…
2024/8/7 13:20 254文字「核兵器のない世界」の実現は、「我が国の使命」と首相。米国に面と向かって言えるか。核依存を強める「拡大抑止」の協議の場で。 ◇ 広島ではイスラエル大使参列をパレスチナ大使が批判し、招待せぬ長崎には英国大使が不服と出席見送りの意向。政治化する平和の式典。 ◇ 「性別騒動」にイタリ
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売りが売りを呼ぶ「パニック」に陥った…
2024/8/6 13:11 256文字売りが売りを呼ぶ「パニック」に陥った株式市場。あれよ、あれよという間の続落に四方八方から上がった悲鳴。 ◇ ブラックマンデー超えの暴落と言われても、リーマン・ショックほどの衝撃はなく。不安ばかりが先走る。 ◇ 新NISAは大丈夫? 投資の先生たちは諭す。「一喜一憂せず、気長に」
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南米の国々を独立に導いた19世紀の革命家シモン・ボリバル…
2024/8/5 13:08 253文字南米の国々を独立に導いた19世紀の革命家シモン・ボリバルは言う。「団結せよ。されば未来は輝く」 ◇ 祖国の騒動に顔をしかめていることだろう。ベネズエラ大統領選の正当性を巡り与野党が対立。分断が招く未来は。 ◇ 米国が野党候補を「勝者」と認定すれば、中露は与党の現職に「祝意」を送
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ラッキーセブンが最終回…
2024/8/3 13:06 258文字ラッキーセブンが最終回。ちょっと味気ないかも。高校野球の7回制検討。選手の健康最優先だが、悩ましい。 ◇ ふるさと納税1兆円超え。ひずみ目立ち、そろそろ上限設けるとき。しかし、旗振り役の前首相の顔がちらつく。 ◇ 不祥事続きの鹿児島県警。警部補以下の声を集約し、本部長に直接提言
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「心を痛めるとともに不安や恐怖を感じる」と…
2024/8/2 13:15 257文字「心を痛めるとともに不安や恐怖を感じる」と「TEAM JAPAN」が発信。ネット空間に飛び交う中傷に。 ◇ 瞬間を戦い、苦杯をなめたその味は、選手にしかわからない。傷口に塩を塗られるいわれなど決してない。 ◇ 「対戦相手は、戦う相手であるとともに、ともに高め合う仲間」とも。「リ
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8月、平和を考える夏…
2024/8/1 13:08 252文字8月、平和を考える夏。 ◇ 動乱の中東。怒りに任せた報復の連鎖が行き着く先は。誰も望まずとも、浮かび上がる「全面戦争」の輪郭。 ◇ 大国は口をそろえる。「米国を再び偉大に」「ロシアを再び偉大に」「中国を再び偉大に」。かつての栄華夢見て。 ◇ 民族の悲願も国家の夢も大事
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「資格があるのか」と…
2024/7/31 13:12 261文字「資格があるのか」と責任を問われる理由にうなずく。 ◇ 「文民統制の観点から問題だった」と防衛相。歴史をひもとくまでもない。歯止め失った実力組織がどうなるか。 ◇ 「通報手続きの詳細を把握していなかった」と外相。想像してみるがいい。米兵の性暴力の実情を隠された住民の怒りがどこに
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立場の違いを理解し…
2024/7/30 13:08 249文字立場の違いを理解し、溝を埋め、ともに利益を得る。外交の目的はいつの時代も変わらない。だが――。 ◇ 持続可能か。歴史認識のズレをその場その場でしのぐ日韓の習性。指導者の意思のムラに揺れ動き。 ◇ 自律的か。強まる米国依存がもたらす安全保障の「一体化」。さて、一方で高まる緊張をど
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