カルチャー
ピックアップ
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松尾貴史のちょっと違和感
久しぶりに「哲学」 目を背けてきたものを見る
8/25 02:02注目の連載 1476文字新聞になかなか載りにくいであろうタイトルだが、実に大事なことを訴えている作品なので遠慮なく書かせていただく。「うんこと死体の復権」(関野吉晴監督)というドキュメンタリー映画である。ここに含まれる二つの物の名前は、どちらも公の場で口にすると眉をひそめられ、あるいは聞かなかったことにされがちだ。それを
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「心は売り渡さない」版画での表現は精神の糧 久保舎己さんの生き様
8/24 18:01 3224文字「世界の戦争や貧困に絶えず心を痛め、自分のことのように悲しむ男だった。『個人の自己表現としての版画や』と話しながら、命を削るように自分の思いを版画で表現していた」 2023年10月、75歳で亡くなった版画家の久保舎己(すてみ)さんについて、元高校教諭の金子遊さん(76)=三重県四日市市=はそう振り
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無名作家の版画が論壇誌「世界」の表紙に きっかけは偶然の出会い
8/24 18:00 2257文字輪郭だけ描かれた人間の行列、巨大な飛行機が飛ぶ真下でひもにつるされたカラス、口を糸で縫われて塞がれた人間の顔――。黒と白の2色のみで描かれ、インクのかすれや版木の木目が生々しく刷られた版画が並ぶ。主体性を持たずに盲従する集団、迫り来る戦争と抑圧、言論の自由が許されない社会といったものを連想させた。
新着記事
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不登校
あなたにも居場所ある 26歳、不登校経験を映画化 「人じゃなくていい 『友達』見つけて」
2024/8/26 02:01 2420文字「この世界では、死なないと優しくしてもらえない」 孤独な少女の言葉から、その映画は始まる。 26歳の監督は、不登校や引きこもり、心因性失声症など自らの10代に降りかかった体験を物語にした。自ら命を絶とうとする若者が増える夏休み明けに、「いつか笑える日まで、生きていてほしい」と願う。 「初めて『死に
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仲畑流万能川柳
俺のこと覚えていてと句を残す
2024/8/26 02:01 417文字☆印は秀逸(仲畑貴志選)☆俺のこと覚えていてと句を残す 静岡 青柳茂夫笑うけど出してみ全然載らんから 北九州 宵待友だちの家の日めくりめくりたい 倉敷 砂塩酢醬噌ハンサムとイケメンちょっと違うのよ 富士見 不美子鼻歌は中三トリオ多い妻 伊達 いいやん殺人の武器輸出国エコ顔(づら)し 東大和 小谷野毅
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ともに・共生社会へ 未来をつくるSDGs
インフォメーション 漫画で感じる生物多様性
2024/8/26 02:01 511文字<未来をつくるSDGs> 世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、名作漫画を通じて生物多様性の大切さを感じる「コミック・ダイバース」の取り組みを推進している。世界環境デー(6月5日)に合わせて特設サイト=写真=を開設。漫画家や研究者、書店員ら12人の選書者が、生物多様性の本質を捉え、表現していると思
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季語刻々
シャリシャリと先ず風を聴くかき氷
2024/8/26 02:01 192文字◆今 ◇シャリシャリと先(ま)ず風を聴くかき氷 たいらんど風人 ボクが主宰する「窓の会」の仲間と「かき氷大賞」を設定して俳句を募った。300句余りが集まり、大賞に選んだのがこの句。作者はタイに駐在する。この句、「風を聴く」で選者の評価が分かれた。かき氷で風を感じる意外性がすてきという意見と、その意
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囲碁
囲碁 29歳大関さんがアマ本因坊連覇
2024/8/26 02:01 509文字アマチュア囲碁日本一を決める「第70回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会」(毎日新聞社・日本棋院主催、関西棋院後援、広島アルミニウム工業・フマキラー・スターツグループ協賛)は25日、東京都千代田区の日本棋院で決勝トーナメントが打たれた。決勝は、前回優勝の大関稔さん(29)と東京代表の谷口洋平さん
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日本音コン
音コン声楽部門 16人第2予選に
2024/8/26 02:00 259文字第93回日本音楽コンクール(主催=毎日新聞社・NHK、特別協賛=三井物産、協賛=岩谷産業・INPEX)は24、25両日、声楽部門の第1予選を東京都文京区のトッパンホールで開催した。 加納悦子さんや釜洞祐子さんら9人の審査により、応募59人の中から16人が第2予選に進んだ。第2予選は31日に同ホール
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毎日俳壇
西村和子・選
2024/8/26 02:00 355文字母誘ひ子を連れ出して蛍狩 羽生市 小菅純一<評>「誘う」と「連れ出す」とのニュアンスの違いを味わいたい。子供は蛍狩りなど興味はなかったかもしれないのだが。追ひ山笠(やま)を舁(か)きてそのまま逝きし人 福岡市 木本美也子<評>勇壮な博多祇園山笠の勇姿がまぶたによみがえる。博多の男らしい最期を見送った
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毎日俳壇
井上康明・選
2024/8/26 02:00 347文字初秋の風に紛れて君逝くか 東京 髙木靖之<評>かけがえのない人との永別を、秋の気配が少しずつ濃くなる風に感じとっている。初秋の澄んだ風に入っていくのだろうか。素潜りは父のてほどき夏の川 川越市 岡部申之<評>清らかな水に潜る心地よさは格別である。父の手ほどきだからこそと、得意気に語る。苧殻(おがら)
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毎日俳壇
小川軽舟・選
2024/8/26 02:00 333文字太陽と大地の近し日の盛(さかり) 松戸市 森美奈子<評>真夏の太陽の実感を思い切りよく表した。大地に立って見上げると、太陽は間近に迫って輝いている。七夕や母の命日繰り返す 伊万里市 田中秋子<評>命日は毎年の繰り返しでも、思いは常に新た。七夕とともにやってくるのが懐かしい。白南風(しらはえ)や明るき
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浮動
/102 上田岳弘 倉田悟・絵
2024/8/26 02:00 861文字生来の飽き性もあってか、半年が経(た)つ頃にはただ博士から指令された――その仕事は自分よりランクの高いものから伝達されるのが常だった――職務を全うするだけでは飽き足らなくなった。 ランクを上げたい。 彼人(かのひと)は切実にそう思うようになった。 ランクを上げる方法は二つある、彼人は判断した。暗号
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毎日俳壇
片山由美子・選
2024/8/26 02:00 355文字風鈴がどこかで鳴つてゐる真昼 神戸市 大田雅一<評>風鈴の音がかすかに聞こえてくるが、どこで鳴っているのかは定かではない。夏の真昼の気が遠くなるほどの暑さが思われる。帰省子(きせいし)の少し太りて駅発(た)ちぬ 伊勢市 藤井信弘<評>都会暮らしの独身の息子なのだろう。母親の手料理を食べ太って帰ること
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毎日歌壇
水原紫苑・選
2024/8/26 02:00 464文字不定期な戴冠式に遅刻して王になりそこねたのは檸檬(れもん) 枚方市 久保哲也<評>これは果物の王国か、それとも別の物語の国だろうか。レモンは王様よりも王子様のキャラクターかと思う。何度でも海から生まれ海で死ぬあぶくの意味を分かりかねつつ 豊橋市 太田貴大<評>あぶくは自分があぶくと知るまで無限回の生
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毎日歌壇
加藤治郎・選
2024/8/26 02:00 490文字シャンシャンとシンバル叩(たた)くお猿さんスイッチが切れわたくしになる 川越市 松永渚<評>シャン・シンと鋭い音が連なる。騒がしかったお猿さんが止まった。感情移入したのである。自分のように思えたのだ。ショートケーキのフィルムを剥がしてゆくようなおやすみなさいを言って眠ろう 名古屋市 初夏みどり<評>
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俳句てふてふ 注目の一句
注目の一句 夫逝きて三年夏の五輪観る
2024/8/26 02:00 452文字◇夫逝きて三年夏の五輪観(み)る Keiko アプリ「俳句てふてふ」の特色のひとつは時事を扱った句が散見することで、今夏のパリ・オリンピックも大きな関心事のひとつです。みなさん熱心に観戦されていた様子が伝わってきます。 ふたたび巡ってきた五輪イヤーに亡き人との記憶を呼び起こされ、時の流れの速さを思
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影山貴彦のテレビ燦々
「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」 戦争体験者と語り合う意義深さ
2024/8/26 02:00 730文字15日に放送された特集ドラマ「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」(NHK総合)が素晴らしかった。17日にもBSプレミアム4Kでの放送はあったが、さらにもっと多くの人の目に触れてほしいと願っていた。31日午後4時40分から、総合テレビで再放送されるようだ。 今年62歳になる私自身に戦争の実体験
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毎日歌壇
米川千嘉子・選
2024/8/26 02:00 466文字雄叫(おたけ)びのスケボー金の堀米よ悲痛なる顔するんだ人は 大阪市 森川慶子<評>喜びだけを見るのではない。メダルに懸ける全力性や必死さに「悲痛」さも感じたのだ。印象的なオリンピックの歌。一億総中流にまた戻りたし土筆(つくし)や蓬(よもぎ)もまた摘んでみたし 千葉市 佐藤綾子<評>本当に遠くなった「
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毎日歌壇
伊藤一彦・選
2024/8/26 02:00 473文字娘住む駅に降り立ち見渡して煙草(たばこ)を一つ買いて帰りぬ 日野市 浅井一蓮<評>気持ちが変わったのか、迎えに来るはずの娘の姿がなかったのか。映画の一場面のような表現が含蓄に富み印象深い。窓際ですべての文字を嚙(か)みしめるように新聞を読める老人 那覇市 奥村真帆<評>若い作者から見たら不思議な光景
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視聴室
木村多江の、いまさらですが…
2024/8/26 02:00 348文字◆木村多江の、いまさらですが…(Eテレ=後7・30) NHK大河ドラマ「光る君へ」は、紫式部がついに「源氏物語」の執筆を開始。「大人のための学び直し」をテーマにしたこの番組も、同じ平安時代を生きた女性作家3人を取り上げる。 俳優の木村多江、加藤小夏、池田鉄洋がそれぞれ推しの作家にキャッチコピーを付
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囲碁
第80期本因坊戦予選 三島響初段-田口美星二段 第4局の4
2024/8/26 02:00 584文字◇三島、急所を逃す 三島は囲碁界きっての元気娘だ。前向きな姿勢、行動力、ものおじしない度胸など、これからの囲碁界には欠かせない人材だろう。多少の周囲との摩擦など気にせずに突っ走ってくれることを期待する。 右下隅の攻防は、白38、40から42とコウにはじくのがサバキの常とう手段である。ここは間違って
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将棋
第83期名人戦A級順位戦 佐藤天彦九段-千田翔太八段 第7局の1
2024/8/26 02:00 608文字◇注目!どちらが振るか A級で、ちょくちょく振り飛車の将棋が見られるようになった。我々アマチュアにはうれしい限り。振り飛車党への転身を試みた先駆者は佐藤天彦九段。他には稲葉陽八段も兆候がうかがえる。千田翔太八段もその一人。四間飛車を指すようになったのは、奥様である中村真梨花女流四段の影響という。本
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