本・書評
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長野さんの魅力いっぱ~い 仙台文学館 絵本作家の企画展 「たいこさん」原画など120点 /宮城
2024/8/26 05:00 1302文字真っ赤なタイのお母さんがデパートや遠足に出かけるユーモラスな絵本「せとうちたいこさん」シリーズで知られる絵本と紙芝居の作家、長野ヒデ子さんの企画展が仙台文学館(仙台市青葉区)で開かれている。柔らかなタッチをじかに感じる原画や創作の背景を伝える構成メモが展示され、長野さん本人と作品の魅力を同時に知る
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白バイ80年の技術継承 訓練所元教官が指南書 一般ライダーの参考にも /東京
2024/8/26 02:00 661文字ハンドルに寄りかからず、グリップを握った時に両肘が下を向く――。警視庁白バイ訓練所の元教官、竹原伸さん(62)が歴代白バイ乗務員から引き継がれてきた乗車姿勢や技術などをまとめた著書を出版した。竹原さんは「80年以上にわたる白バイ乗りの財産を後世に残し、一般ライダーにも参考にしてもらい事故防止に寄与
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ずるさや悪さもひっくるめて ゴーリキー「二十六人の男と一人の女」
2024/8/25 09:00 2219文字今回は、ロシアの作家、ゴーリキー(1868~1936年)に挑戦する。戯曲「どん底」で知られるが、小説にはどんなものがあるのだろう。ゴーリキーの翻訳も手がける京都大大学院教授の中村唯史さん(59)が薦めるのは「二十六人の男と一人の女」。ロシア史の一コマも学ぶ。【三角真理】 半地下の部屋に閉じ込められ
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村上春樹をめぐるメモらんだむ
村上春樹さんが描く「こちら側」と「あちら側」 元は一つのもの
2024/8/25 07:00 4081文字7月28日放送のラジオ「村上RADIO」(TOKYO FMなど全国38局)は、この番組ですっかり恒例化した「リスナーからのメッセージ特集」で、寄せられたさまざまな質問にDJの村上春樹さんが答えた(引用は番組ウェブサイトに基づき表記を一部改変)。 ◇作家として「やらないこと」 今度も「好んでおでんを
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本を読むって楽しい 名城大教員ら、子ども司書講座 犬山の図書館 /愛知
2024/8/25 05:17 383文字愛知県犬山市立図書館で21、22両日、名城大の教員や学生による、子ども司書講座が開かれた。3~6年生の小学生12人が読書会などで図書に触れ、本を読む楽しさを実感した。 市図書館協議会委員で名城大非常勤講師の小幡章子さん(児童文学)が講師、笠井尚教授(教育行政学)のゼミ生が補助役を務めた。本の整理や
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情熱の筆・山崎豊子生誕100年
山崎と戦争 民を翻弄、悪への怒り
2024/8/25 02:01 2531文字山崎豊子(1924~2013年)は76~78年の『不毛地帯』を皮切りに、『二つの祖国』『大地の子』と約15年にわたって戦争を主題にした3部作に取り組んだ。『大地の子』で編集担当デスクを務めた平尾隆弘・元文芸春秋社長(77)は、過酷な運命を引き受けひたむきに生きる登場人物たちの魅力は、戦争という「絶
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今週の本棚・次回の予定
8月31日の毎日新聞書評欄は休載です
2024/8/24 11:00 75文字毎日新聞土曜朝刊「今週の本棚」は8月31日のページを休載し、9月7日に再開します。掲載予定の主な本は、同2日にウェブで紹介します。どうぞお楽しみに。
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今週の本棚・編集後記
「今週の本棚」のページを彩る“顔”といえば…
2024/8/24 02:09 151文字「今週の本棚」のページを彩る“顔”といえば、黒い姿のオコジョ「ナツキ」です。2020年の初登場から、たくさんの本をせっせと紹介し続けてくれました。そんなナツキに「夏休み」をとってもらうことに。来週は当ページを休載し、9月7日朝刊で通常通り再開します。どうぞお楽しみに。(代)<デザイン・絵 寄藤文平
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今週の本棚
中島岳志・評 『検証 政治とカネ』=上脇博之・著
2024/8/24 02:09 2045文字(岩波新書・990円) ◇何をどう変えるのか、改革議論の起点 岸田文雄首相は自民党派閥の政治資金パーティー問題によって国民の信頼を失い、支持率低迷の末、総裁選不出馬に追い込まれた。この問題に際し、東京地検特捜部の捜査のきっかけとなる刑事告発をしたのが著者の上脇氏である。上脇氏は20年以上にわたって
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今週の本棚・著者に聞く
村井理子さん 『義父母の介護』
2024/8/24 02:09 839文字◆村井理子(むらいりこ)さん (新潮新書・924円) ◇渦中の我が身を克明に記録 結婚以来、そりの合わなかった夫の両親。義母が認知症と診断され、義父が脳梗塞(こうそく)で倒れたことで、ケアに奔走することになった――。本書は、翻訳家でエッセイストの著者による義父母の介護奮闘記だ。 2016年ごろ、当
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今週の本棚
『聖書の同盟 アメリカはなぜユダヤ国家を支援するのか』=船津靖・著
2024/8/24 02:09 483文字(KAWADE夢新書・979円) アメリカはなぜいつもイスラエルの肩を持つのか。「聖書同盟」のゆえだと著者は言う。ユダヤ国家へのキリスト教徒の片想(おも)いのことだ。 アメリカのキリスト教徒(特に福音派)は、聖書に建国物語を読み込む。するとイスラエルが自分たちと重なる。神に選ばれた民/約束の地/救
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今週の本棚・話題の本
『北朝鮮に出勤します 開城工業団地で働いた一年間』=武田砂鉄
2024/8/24 02:09 852文字2018年、南北首脳会談が行われ、当時の文在寅(ムンジェイン)大統領と金正恩(キムジョンウン)総書記が一緒に軍事境界線を越える様子が何度も報じられた。だが、そこから融和が進んだわけではなく、現時点での評価としては、精いっぱいのパフォーマンスだった、くらいだろうか。 『北朝鮮に出勤します 開城(ケソ
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今週の本棚
『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』=阿部幸大・著
2024/8/24 02:09 494文字(光文社・1980円) 人文系の論文・レポートの書き方を指南するマニュアル本である。主な対象は学生・大学院生、さらには駆け出しの研究者といったところだろうか。そのような本をあえてここに取り上げるのは、より広範な読者にとって有用な内容が含まれていると判断したからだ。 「まったく新しい」とは惹句(じゃ
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今週の本棚・情報
ベストセラー
2024/8/24 02:09 154文字<1>百年の孤独(ガブリエル・ガルシア・マルケス著、鼓直訳・新潮社) <2>もどき友成 助太刀稼業(2)(佐伯泰英著・文藝春秋) <3>子宝船 きたきた捕物帖(2)(宮部みゆき著・PHP研究所) <4>方舟(夕木春央著・講談社) <5>母の待つ里(浅田次郎著・新潮社)(ベストセラー日販・文庫=20
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日中韓子ども童話交流2024
童話交流が閉会、日中韓友情誓う
2024/8/24 02:04 443文字「日中韓子ども童話交流2024」(毎日新聞社主管)は最終日の23日、群馬県で閉会式があった。3カ国の小学生約100人は「水」をテーマに絵本作りなどに取り組んだ1週間を振り返り、別れを惜しんだ。来年は中国で開催する。 閉会式では3カ国の児童代表があいさつした。岩手県花巻市の佐藤公志朗さん(6年)は「
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本はともだち
「悪いひみつ」おなかがトゲトゲ
2024/8/24 02:01 1588文字<くらしナビ ライフスタイル> 「もっと怒っても良かったのかも」。オーストリア在住の翻訳家、宮崎直美さん(39)は、子どもの性被害などを題材にしたドイツ語の絵本に触れるうちに、日本で遭った痴漢やセクハラの被害に対して、長年押し殺していた怒りを思い出した。「自分よりもっと幼い子どもの身に起きたとした
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今週の本棚
角田光代・評 『ガチョウの本』=イーユン・リー著、篠森ゆりこ・訳
2024/8/24 02:01 1387文字(河出書房新社・2970円) ◇二人の少女の絶望と孤独、波瀾万丈 語り手のアニエスは、結婚を機にアメリカに引っ越してきたフランス人。二十代の彼女はニワトリとガチョウを飼育し、庭の菜園で野菜を育てている。そんな彼女のもとに、幼なじみであるファビエンヌが亡くなったという知らせが届く。そして小説は、一九
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今週の本棚
飯島洋一・評 『シュペーア ヒトラーの建築家』=マーティン・キッチン著、若林美佐知・訳
2024/8/24 02:01 1427文字(白水社・8580円) ◇第三帝国に愛された「空っぽな男」 本書はヒトラーのお気に入りだった建築家アルベルト・シュペーアの伝記である。 歴史家ヒュー・トレヴァー=ローパーは「シュペーアの謎」を解こうとした。なぜ「ヒトラーのほかの側近以上に出世し、独裁者の親密な崇拝者となり、勤勉に尽くせたのか」と。
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今週の本棚
『第三次世界大戦をいかに止めるか 台湾有事のリスクと日本が果たすべき役割』=ビル・エモット著、藤井留美・訳
2024/8/24 02:01 461文字(扶桑社・2200円) 米大統領選でトランプ前大統領が勝利したら、米外交が大きく変わるのかもしれない。ただし米国の台湾政策について、すでに明確な変化の一歩を踏み出したのはバイデン大統領だ。従来は台湾に兵器を供与しながらも、有事に介入するか明言してこなかった。ところが「四度にわたって軍事介入を行うと
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今週の本棚
『未完の平和記念都市』=森上翔太・著
2024/8/24 02:01 485文字(論創社・6600円) 太平洋戦争末期、世界で初めて原子爆弾が投下された街、広島が平和を象徴する都市として、どう歩んできたか。広島市職員で40歳の著者は、たった七つの条文から成る「広島平和記念都市建設法」という法律から分析した。ハード面ではなく、ソフト面での戦後復興史とも言える。 連合国軍の占領下
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