航空幕僚長

防衛省航空幕僚監部の長

航空幕僚長(こうくうばくりょうちょう、: Chief of Staff, Air Self Defense Force)は、防衛省航空幕僚監部の長[1]航空自衛官の最高位である。日本語略称は空幕長(くうばくちょう)。

日本の旗 日本
航空幕僚長
Chief of Staff, Air Self Defense Force
航空幕僚長(乙)階級章
航空幕僚長旗
現職者
空将森田雄博(第38代)

就任日 2025年令和7年)8月1日
組織行政府
防衛省
地位自衛官
所属機関航空幕僚監部
任命防衛大臣
創設1954年昭和29年)7月1日
初代上村健太郎
ウェブサイト防衛省・自衛隊

概要

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航空幕僚長 階級章略章

防衛大臣の指揮監督の下[1]航空自衛隊の任務および隊員の服務を監督し、それらに関する最高の専門的助言者として大臣を補佐する。航空自衛隊の人事、教育訓練、防衛力整備、後方補給などを司るフォースプロバイダー(練度管理責任者)として部隊を管理し、部隊運用に際しフォースユーザー(事態対処責任者)の統合幕僚長に航空自衛隊の部隊を提供する役目を担っている[2]防衛省に設置される特別の機関の一つである防衛会議の構成員で、次官級審議官と同等の政令指定職7号[注 1]の役職である。階級は空将であるが、通常の空将が空軍中将に相当するのに対し、航空幕僚長は統合幕僚長と同じ特別の階級章が定められているため、空軍大将相当である。特別の階級章とは、通常の空将の階級章は桜星が3つであるのに対し、統合幕僚長および航空幕僚長たる空将は桜星が4つ[注 2]となっている。自衛隊において旧軍や諸外国軍の大将に相当する処遇を受けるのは統合幕僚長陸上幕僚長海上幕僚長・航空幕僚長の4人だけだったが、2025年より統合作戦司令官が追加される。遡って自衛隊の元となった組織では、警察予備隊の中央本部長、その改組後の総隊総監たる警察監、保安隊の保安庁第一幕僚長たる保安監、海上警備隊の海上警備隊総監たる海上警備監、その改組後の警備隊の保安庁第二幕僚長たる警備監も大将に相当する。

定年

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空将たる航空自衛官は60歳を以て定年退官となるが、航空幕僚長たる空将の定年は62歳となっている。

空将の定年を超えて航空幕僚長の職位にある航空自衛官が航空幕僚長の職務を辞任したり、解任された場合はその時点で定年に達したものとみなされ自動的に定年退官となる。

歴代の航空幕僚長

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歴代の航空幕僚長
氏名写真在職期間出身出身校・期前職後職
1上村健太郎1954年7月1日 - 1956年7月2日兵庫東京帝国大学
昭和5年卒
保安庁長官官房長退職
調達庁長官
→1957年7月30日
2佐薙毅1956年7月3日 - 1959年7月17日愛媛海兵50期・
海大32期
航空幕僚副長退職
3源田実1959年7月18日 - 1962年4月6日広島海兵52期・
海大35期
航空総隊司令退職
4松田武1962年4月7日 - 1964年4月16日山口陸士39期・
東京帝国大学[注 3]
航空幕僚副長退職
5浦茂1964年4月17日 - 1966年4月29日石川陸士44期・
陸大52期
航空幕僚副長退職
6牟田弘國1966年4月30日 - 1967年11月14日東京陸士43期航空総隊司令官第4代 統合幕僚会議議長
7大室孟1967年11月15日 - 1969年4月24日鹿児島陸士45期航空幕僚副長退職
8緒方景俊1969年4月25日 - 1971年6月30日鹿児島陸士46期・
陸大55期
航空幕僚副長退職
9上田泰弘1971年7月1日 - 1971年8月9日熊本陸士49期・
陸大58期
航空幕僚副長退職[注 4]
10石川貫之1971年8月10日 - 1973年6月30日大分[3]陸士50期航空幕僚副長退職
11白川元春1973年7月1日 - 1974年6月30日東京陸士51期・
陸大58期
航空幕僚副長第8代統合幕僚会議議長
12角田義隆1974年7月1日 - 1976年10月14日熊本海機49期中部航空方面隊司令官退職
13平野晃1976年10月15日 - 1978年3月15日鹿児島海兵69期航空幕僚副長退職
14竹田五郎1978年3月16日 - 1979年7月31日福岡航士55期航空総隊司令官第12代 統合幕僚会議議長
15山田良市1979年8月1日 - 1981年2月16日長崎海兵71期航空総隊司令官退職
16生田目修1981年2月17日 - 1983年4月25日茨城航士58期航空幕僚副長退職
17森繁弘1983年4月26日 - 1986年2月5日東京航士60期航空幕僚副長第16代 統合幕僚会議議長
18大村平1986年2月6日 - 1987年12月10日東京名幼48期・
東京工業大学
昭和28年卒
航空幕僚副長退職
19米川忠吉1987年12月11日 - 1990年7月8日神奈川青山学院大学
昭和30年卒
航空総隊司令官退職
20鈴木昭雄1990年7月9日 - 1992年6月15日北海道防大1期航空総隊司令官退職
21石塚勲1992年6月16日 - 1994年6月30日秋田防大3期航空総隊司令官退職
22杉山蕃1994年7月1日 - 1996年3月24日兵庫防大4期航空総隊司令官第21代統合幕僚会議議長
23村木鴻二1996年3月25日 - 1997年12月7日山口
(満洲)
防大6期航空幕僚副長退職
24平岡裕治1997年12月8日 - 1999年7月8日鹿児島防大8期航空幕僚副長退職
25竹河内捷次1999年7月9日 - 2001年3月26日広島防大9期航空総隊司令官第24代 統合幕僚会議議長
26遠竹郁夫2001年3月27日 - 2003年3月26日鹿児島防大11期航空幕僚副長退職
27津曲義光2003年3月27日 - 2005年1月11日福岡防大13期航空支援集団司令官退職
28吉田正2005年1月12日 - 2007年3月27日大阪防大14期航空教育集団司令官退職
29田母神俊雄2007年3月28日 - 2008年10月30日福島防大15期航空総隊司令官航空幕僚監部付[注 5][4][5]
→2008年11月3日 退職[6]
-岩﨑茂2008年10月31日 - 2008年11月6日岩手防大19期職務代理(本務:航空幕僚副長)[注 6]
30外薗健一朗2008年11月7日 - 2010年12月23日鹿児島防大18期情報本部退職[注 7]
31岩﨑茂2010年12月24日 - 2012年1月30日岩手防大19期航空総隊司令官第4代 統合幕僚長
32片岡晴彦2012年1月31日 - 2013年8月21日東京防大20期退職
33齊藤治和2013年8月22日 - 2015年11月30日福井防大22期退職
34杉山良行2015年12月1日 - 2017年12月19日静岡防大24期退職
35丸茂吉成2017年12月20日 - 2020年8月24日群馬防大27期航空幕僚副長退職
36井筒俊司2020年8月25日 - 2023年3月29日千葉防大30期航空総隊司令官退職
37内倉浩昭2023年3月30日 - 2025年7月31日鹿児島防大31期航空総隊司令官第8代 統合幕僚長[7]
38森田雄博[7]2025年8月1日 -埼玉防大33期航空支援集団司令官

脚注

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注釈

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  1. 自衛官#自衛官と防衛省内局及び他省庁の官僚との比較を参照。
  2. 1962年(昭和37年)12月1日、自衛隊法施行規則の一部改正により現在の階級章が制定された。それ以前は他の空将と同じ階級章であり、左胸に幕僚長であることを示す幕僚長章を着けていた。
  3. 員外学生として東京帝国大学工学部機械工学科に派遣され、工学士号を取得。技術将校としてのキャリアを歩んだ。帝国陸軍における人事上は、陸大卒業者と同等の処遇を受けた。詳細は「陸軍大学校#陸大卒業者と同等に扱われた者」を参照。
  4. 全日空機雫石衝突事故により引責辞任。
  5. 田母神論文問題により更迭。
  6. 「幕僚長に事故があるとき、又は幕僚長が欠けたときは、その職務を行う。」(防衛省設置法第25条の2の規定による)
  7. 航空自衛隊事務用品発注官製談合事件による引責辞任。

出典

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  1. 1 2 防衛省設置法 第二十一条
  2. 統合運用について 防衛省 2010年3月
  3. 朝鮮京城府生まれ。
  4. 防衛省発令(将人事)2008年10月31日(2009年1月23日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  5. “読む政治:前空幕長論文問題(その2止) 「危険人物」不安現実に”. 毎日Jp. 2008年11月9日. 2008年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2009年2月17日閲覧.
  6. 防衛省発令(将人事)2008年11月3日(2009年1月23日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  7. 1 2 防衛次官に大和太郎氏、統合幕僚長に内倉浩昭氏を起用”. 日本経済新聞 (2025年7月15日). 2025年8月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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