戦時国債
戦費調達のため戦時に募集する国債
戦時国債(せんじこくさい)は、戦争をするにあたって、軍事作戦や兵站その他に必要な費用を賄うために戦争当事国の政府が発行する債券である。戦時国債は、しばしば勝利債券と呼ばれ、プロパガンダに使われる。

歴史
編集
カナダ
編集ドイツ
編集ドイツは、第一次世界大戦のときと同様に、長期の戦時国債を購入する説得は行わなかった。短期の戦時国債を金融機関から直接借りることで戦争資金を確保した。
日本
編集日本は日中戦争、太平洋戦争期の戦争財政の財源の7割強は戦時国債であった。この戦時国債の約7割が日本銀行の直接引受(その後市中売却)で発行されていた[1]。
戦時中の国債新規発行額の推移[1]
| 年度 | 総額 | 軍事公債 | 歳入補填公債 | 植民地事業公債 | 内地事業公債 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1937年 | 2,230 | 1,751 | 355 | 52 | 71 |
| 1938年 | 4,530 | 3,807 | 579 | 88 | 55 |
| 1939年 | 5,517 | 4,371 | 940 | 142 | 64 |
| 1940年 | 6,885 | 5,228 | 1,265 | 166 | 65 |
| 1941年 | 10,191 | 7,100 | 2,433 | 159 | 119 |
| 1942年 | 13,719 | 12,564 | 308 | 175 | 75 |
| 1943年 | 20,471 | 17,538 | 1,866 | 408 | 232 |
| 1944年 | 30,810 | 23,809 | 5,870 | 654 | 568 |
| 1945年 | 42,474 | 32,260 | 9,011 | 990 | |
| 合計 | 136,827 | 108,428 | 22,627 | 1,844 | 2,239 |
戦時国債の処理
編集脚注
編集- 1 2 関野満夫「日本の戦費調達と国債」『経済学論纂』第60巻第2号、中央大学経済学研究会、2019年10月、69-101頁、CRID 1050848249894177408、ISSN 0453-4778、2024年6月13日閲覧。
- ↑ “敗戦後日本の巨額の戦時国債はどのように処理されたのか”. 財務省. 2024年1月24日閲覧。