国鉄DE10形ディーゼル機関車

日本国有鉄道のディーゼル機関車

国鉄DE10形ディーゼル機関車(こくてつDE10がたディーゼルきかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1966年より導入した中型ディーゼル機関車である。ローカル線の貨客列車牽引や入換用途を主目的として1978年までに708両が製造され、日本全国の各地に配置された。

国鉄DE10形ディーゼル機関車
DE10 1765(2015年9月1日 青森駅)
DE10 1765
(2015年9月1日 青森駅)
基本情報
運用者 日本国有鉄道
北海道旅客鉄道
東日本旅客鉄道
東海旅客鉄道
西日本旅客鉄道
四国旅客鉄道
九州旅客鉄道
日本貨物鉄道
秋田臨海鉄道
真岡鐵道
わたらせ渓谷鐵道
東武鉄道
西濃鉄道
樽見鉄道
神岡鉄道
衣浦臨海鉄道
嵯峨野観光鉄道
八戸臨海鉄道
製造所 日本車輌製造[注 1]汽車製造大阪製作所・川崎車輛→川崎重工業[注 2]
日立製作所(901のみ)
製造年 1966年 - 1978年
製造数 708両
主要諸元
軸配置 AAA-B
軌間 1,067 mm狭軌
全長 14,150 mm
全幅 2,950 mm(車体幅)
全高 3,965 mm
空車重量 60.0 t[** 1]
運転整備重量 65.0 t[** 1]
(901のみ70 t)
台車 試作機:DT132(3軸)・DT131C(2軸)
量産機:DT132A/BまたはDT141(3軸)・DT131E(2軸)
固定軸距 1,700 mm(3軸台車)
1,800 mm(2軸台車)
車輪径 860 mm
軸重 13 t
(901のみ14 t)
燃料搭載量 3,050 L(1 - 4のみ)[** 1]
2,580 L(量産機)
水タンク容量 2,000 L(1 - 4のみ)
2,500 L(量産機)(水タンクはSG用。SG搭載車のみ)
動力伝達方式 液体式
機関 V型12気筒ディーゼル機関
61,070 cc
DML61ZA
DML61ZB(1000番台以降)
機関出力 1,250 PS / 1,500 rpm
1,350 PS / 1,550 rpm(1000番台以降)
変速機 DW6
歯車比 4.482(減速比)
制動装置 DL15B形
自動空気ブレーキ手ブレーキ[** 1]
保安装置 ATS-S(製造時)
最高運転速度 85 km/h(高速段)
45 km/h(低速段)[** 1]
最大引張力 19,500 kgf (191.2 kN)[** 1]
備考  
  1. 1 2 3 4 5 6 交友社『鉄道ファン』1966年12月号付図「日本国有鉄道 1250PS液体式ディーゼル機関車 形式DE10 形式図」。
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入換作業はもとより、臨時列車貨物列車の牽引までをこなす高い汎用性から、国鉄の一形式単独としては唯一JR7社すべてに継承された。

登場の経緯

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1960年代以降の国鉄では、蒸気機関車を電化やディーゼル化により置き換える動力近代化計画を促進していた。ロード・スイッチャー支線列車の牽引と入換を兼用する機関車)としては、1957年(昭和32年)からDD13形を使用していた。

しかし、同形式は軸重14 t線路等級の低い支線区への入線が難しく、暖房用SG非搭載のため旅客列車への使用に制約があり(このために暖房車が用意されることもあった)、軸数の少なさから重入換の用途では制動力が不足する[注 3]などの短所を内包していた。そのため、支線区や入換用途でディーゼル機関車を汎用的に使用するための設計手法が模索されていた。

1962年(昭和37年)、本線用ディーゼル機関車であるDD51形でDML61系1,000 PSV型12気筒ディーゼルエンジンが実用化されると、同系統の機関を1基搭載とした中形機の構想が具体化した。エンジンや変速機を1系統とするなど、部品点数の削減で保守性の向上と軽量化を図り、支線区でも広汎に使用できる機関車を目標としたもので、1963年(昭和38年)と1965年(昭和40年)の2回に分けてDD20形試作された。しかし、同形式では軸重過大や粘着性能不足に起因する空転多発などの問題点が顕在化し、量産化は断念された。

DD20形の試用結果を受け、軸重・牽引性能と汎用性の両立を実現するため開発されたのが本形式である。動軸を5軸として13 t級の軽軸重を実現し(重入換用にSGを死重に変えれば軸重14tとすることも検討された)、3軸+2軸の台車配置・前後非対称の車体構造など、9600形やC58形の代替機として広汎に使用可能とするための設計が随所に盛り込まれた[1]

DE10形は1966年昭和41年)から1978年(昭和53年)にかけて708両が製造された。製造数708両は、国鉄の一形式単独ディーゼル機関車としては最も多く製造された形式である[2]。ただし、増備途上に事故廃車が2両あり、708両が揃ったことはない[2](後述、最大706両が在籍)。

本形式から派生した車両として入換専用のDE11形(製造数116両)と除雪機DE15形(製造数85両)があり、これらを合わせた総数は909両にもなる[3]

構造

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車体はセミセンターキャブのボンネット形とし、ボンネットの長い側を「1端側」、短い側を「2端側」としている[4]。線路規格の低い「丙線」での使用を考慮し軸重を13 t以下に抑え、かつ重量のある列車の入換作業にも使用可能な粘着力を得るため、軸数を5軸に増加し、すべてを動軸とした。

運転整備重量は65.0 tで、DD13形(4軸・56.0 t)より増加しながらも5軸配置のため軸重は14 t から 13 tに減少し、さらに線路規格の低い簡易線を除いた大部分のローカル線で使用が可能となった[注 4]。また車軸数の増加で得られるブレーキ力が強化され、入換使用時のブレーキ力不足問題も解消された。

車体

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運転室を中央に、前後に機器類を収納するボンネットを配し、DD13形やDD51形と同様の凸型車体である。本形式は駆動機関が1台であるため、機器配置や重量配分の観点から1端側のボンネットが長い前後非対称の配置で、運転室が中心にない「セミ・センターキャブ」と呼称される形態である[注 5]

長い側(1端側)のボンネット内にはエンジンなどの駆動系と冷却系の機器を配置し、短い方(2端側)のボンネット内には軽油燃焼式の蒸気発生装置 (SG) を配置する[5]。運転室のボンネット上面側に設けた煙突は1端側がエンジンの排気用、2端側は暖房用SGの排気用である。運転台側面下部には通票キャリア受器(タブレットキャッチャー)を設け、受器の前後2箇所に長方形のゴム製保護板を設ける。このため、側面の車両番号(車番)標記は受器の直下位置に移されている。

外部塗色は車体が朱色4号、車体上部・屋根部がねずみ色1号で、塗装の境界部には白色の帯を車体全周に配する。

運転台

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DE10 1187の運転台
運転台機器が横向きに配置されており運転時に前方を見るときには体を運転台の横に向けることになる

室内の運転台は横向きに(出入り口の反対側に、出入り口に向けて)2か所配置される。これは、入換作業や短区間の折返し運転を主目的としたため、運転士が座ったまま首を動かすだけで運転方向の切替が可能な設計である。運転席は人間工学を取り入れた視認性・操作性に配慮した仕様で、操作系は左手側にマスコンハンドル、右手側にブレーキ弁を配置した電車と同じ配置にした。

また、ブレーキ弁は新性能電車と同様にハンドル角度に応じてブレーキ力が決まるセルフラップ式を採用している。運転士がブレーキハンドルを挿入すると、ハンドルを入れた側の運転台の車体外部側面にある運転位置表示灯が点灯し、地上にいる入換誘導員が運転士の位置を判断することができる[注 6]

主要機器

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台車

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台車は推進軸の関係で無心皿となっており、3軸+2軸の構成で、3軸台車は曲線区間での横圧を低減するため各軸箱がリンクで連結され各1軸が独立して左右動できる連接構造である。このため、UIC式などの軸配置表記は3軸台車の各軸を独立軸と見なし「AAA-B」となる。軸受を車輪の内側に配し、台車枠は減速機と一体化したインサイドフレーム方式で、軸箱支持装置は外側からは見えない。

機関・変速機

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エンジンはV型12気筒ディーゼル機関のDML61ZA形 (1,250 PS / 1,500 rpm) を1基搭載する[5]。これはDD51形用DML61Z形の給気冷却器(インタークーラー)の回路を別系路とし、ピストンを強化して定格出力の引き上げを図った機関である。

液体変速機はDD51形同様のフォイト式を基に高低2段の速度切替が可能なDW6形を搭載する。特性の異なる3組のコンバータと2組の速度切替弁を内蔵し、これらを随時切り替えることで走行特性を本線での列車牽引(高速段 - 最高85 km/h)・入換作業(低速段 - 最高45 km/h)の双方に最適化する仕様である。

その他機器

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冷却系機器は1端側前位に放熱器送風機を設ける[4]過熱対策としてSG用の水を放熱器に散布する機構(ウォータースプレー)も備えており、側面の放熱器カバー上部に片側5組の撤水口を設ける[4]

重入換専用試作機の901を除く一般仕様の全機が重連総括制御装置をもち、重連運転が可能である。DD51形とも総括制御により重連運転が可能だが、最高速度は75 km/hに制限される。

仕様区分

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本形式は新造時や転属の際に、使用地域の気候条件を考慮した各種装備が付加された。配置された気候条件によって以下の仕様がある。

一般型(暖地仕様)
気候が温暖な地域に配置された標準的な仕様である。スノープラウは省略されることが多い。関東・中京・近畿・九州地区に配置されたものに見られる。
A寒地仕様
気候が極めて寒冷な地域で使用するための装備群で、主な追加装備は耐雪ブレーキ・スノープラウ・旋回窓・ジャンパ栓や砂撒管の凍結防止用加熱装置などである。北海道・東北地区の各線区や高山本線などに配置された[5]
B寒地仕様
気候が寒冷な地域で使用するための装備群で、主な追加装備はA寒地仕様に準じるが、旋回窓は装備せず、電熱式のデフロスタワイパーを装備する。耐雪ブレーキも装備しない。山陰を中心とした中国地区・中央本線磐越東線などに配置された[5]

このほか、蒸気発生装置 (SG) の有無があった[5]。SGを搭載しないものは500番台・1500番台(900番台含む)として区別された(基本番台で搭載しない車両もある)。

番台区分

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基本番台

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DE10 1

SG付きで、1966年(昭和41年)から1970年(昭和45年)にかけて158両 (DE10 1 - 158) が日本車輌製造汽車製造・川崎車輛→川崎重工業(以下、900番台を除き同一)で製作された。

1966年(昭和41年)10月・12月に製造したDE10 1 - 4は試作機で、鋼板溶接構造の台車枠をもつDT132形(3軸)、DT131C形(2軸)を装備する[5]。このうち日本車輌製造製のDE10 1・2は一般型(暖地仕様)、汽車製造製のDE10 3・4はB寒地仕様で落成した[6]。1端側ボンネットの放熱器カバーは省略されており[4]、2端側台枠上部の側面機器箱は運転台から車体端部に達する長い形状である。試作機のSG用水タンクの容量は2,000 L、燃料タンク(SGにも共用)の容量は計3,050 Lである[6]

1967年(昭和42年)製のDE10 5以降が量産機で、台車は鋳鋼製台車枠のDT132A形(3軸)、DT131E形(2軸)に変更された[5][6]。ボンネットの放熱器カバーは中桟を2本配したカバー付き(一体形)に変更され[4]、2端側の側面機器箱は容積を縮小した。量産機のSG用水タンクの容量は2,500 L、燃料タンク(SGにも共用)の容量は計2,580 Lである[6]

DE10 12 - 19は入換専用とするため、SGを搭載せず準備工事のみの仕様で製作された[6]

1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化に際しては4両のみ四国旅客鉄道(JR四国)に継承されたが、1989年(昭和64年 / 平成元年)に廃車された。日本国有鉄道清算事業団(国鉄清算事業団)からの購入機などが一部の私鉄で残存していた。

500番台

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DE10形500番台 (DE10 503)
放熱器上部に撤水機構のない初期型
(2007年10月)

1968年(昭和43年)から1970年(昭和45年)にかけて74両 (DE10 501 - 574) が製作された[6]

基本仕様は基本番台のDE10 5以降と同一で、構内入換・貨物列車に用いるためSGを非搭載とした番台区分である[6]。2端側機器室内のSG設置空間にコンクリートの死重、運転席下部の水タンク設置空間に鋼板を積み、基本番台と重量をあわせ牽引力を確保している[6]

SGの水タンクを装備せず、初期製作のDE10 501 - 519では放熱器の撤水機構を装備しない。DE10 520以降は専用の水タンク (1,000 L) を新たに設置し、基本番台と同様の撤水機構を装備した。

JRへの承継機はないが、国鉄清算事業団からの購入機が一部私鉄で残存している。

900番台

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DE10 901
1991年 宮原運転所公開時

大規模操車場での重入換用試作機として、1967年(昭和42年)に1両 (DE10 901) が本形式では唯一となる日立製作所で製作された[6]

SGは非搭載、死重を積み重量を70 tに増やして軸重をDD13形と同じ14 tに引き上げている[6]。運転席2端側は煙突を省略し、中央寄り2枚の正面窓を拡張している[6]。2端側ボンネットは一般機より幅が狭く、前照灯の間隔も近い[6]。入換専用とするため、重連総括制御装置は装備しない。

試用結果を踏まえ、量産機はDE11形として製作された。落成間もない1967年(昭和42年)12月、日立製作所製の自動操縦装置を取り付けて鷹取工場試運転線で自動操縦装置が試験を実施された[7]。長らく吹田操車場で入換作業に従事し、その運用から離脱後は宮原機関区(後の宮原運転所)に収容、保管され、運転所公開時などには展示もされることがあったが、のちには廃車・解体処分された。

1000番台

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1969年(昭和44年)から1973年(昭和48年)にかけて210両 (DE10 1001 - 1210) が製作された。

日本車輌製造の機関車製造部門は1970年(昭和45年)秋に名古屋製作所(本店)から豊川製作所(→豊川蕨製作所→豊川製作所)に移転したが、DE10 1060は新装した日本車輌製造豊川製作所で初めて製造した機関車である[8]。DE10 1171は汽車製造(大阪製作所)の最終出場機関車であり、1973年(昭和48年)3月27日の出場時には小さなセレモニーが実施された[9][10]

基本番台の機関の設計を変更し、燃料噴射ポンプや予燃焼室の形状を改良して出力を向上したDML61ZB形 (1,350 PS / 1,550 rpm) を搭載した区分で、全機がSGを搭載する[5]。DE10 1006以降は砂箱の容量を30 Lから40 Lに拡大、砂を出しやすい形状に変更した[11]

1972年(昭和47年)製のDE10 1153以降は3軸台車の揺れ枕支持機構を変更し構造を簡素化したDT141形[注 7]に変更した[11]。1973年(昭和48年)製のDE10 1188以降は運転室の天井に扇風機を設け、屋根上に扇風機カバーが突出している[11]。DE10 1210・1610以降はボンネットの放熱器カバーは点検作業性向上のため、一体形から三分割形に変更された[4]

1500番台

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DE10 1715
(2009年8月14日 札幌運転所)
DE10-1638
(2025年1月13日 福工大前駅

1970年(昭和45年)から1978年(昭和53年)にかけて265両 (DE10 1501 - 1765) が製作された。このうち、DE10 1737・1738は汽車製造を引き継いだ川崎重工業大阪工場(大阪車両部)の最終出場機である[12]。以降の川崎重工業製は兵庫工場に移管された。

SGを装備しない500番台の機関を1000番台と同一のDML61ZB形に変更した区分で、積載する死重は運転台直下のものもコンクリート製に統一している。

1000番台と同時期に仕様変更が行われ、3軸台車のDT141形装備は1972年(昭和47年)製のDE10 1550以降、運転室の扇風機設置は1973年(昭和48年)製のDE10 1569以降になされている。

1000番台の製作終了後も本区分は1978年(昭和53年)まで製作され、製作の時期により1端側放熱器カバーの3分割化[注 8]やナンバーのブロックプレート化、扇風機カバーの平滑化、2端側正面下部通風口の廃止などの変更がなされている。

改造工事

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更新工事(JR貨物)

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東急5080系の甲種輸送を牽引する更新機のDE10 1666
(2021年12月17日 関内駅

JR貨物では延命と保安度向上のため1990年からのEF65形を皮切りに機関車の更新工事を開始したが、DE10形においても2001年から2009年にかけて55両で更新工事が施工された[13]。施工は大宮車両所や広島車両所を主体に、苗穂車両所や小倉車両所、JR東日本の秋田総合車両センター(土崎工場)でも行われた[13]

塗装は当初は青色を基調に白帯とクリーム色・ねずみ色に塗り分けていたが、2003年以降は赤とねずみ色の塗り分けの間に白帯を配するものに変更された[13]

DE15形からの編入(3000・3500番台)

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DE10 3001(2015年9月8日 / 小牛田駅)
DE10 3001(2015年9月8日 / 小牛田駅)
DE10 3510(2013年4月11日 / 小牛田駅)
DE10 3510(2013年4月11日 / 小牛田駅)

東日本旅客鉄道(JR東日本)は除雪用としてモーターカーの導入を進めていることから、余剰となったDE15形(機関車部)が、日本貨物鉄道(JR貨物)に売却され、本形式への改造工事を施したものである。ラッセルヘッドの連結が不要となったことから、ラッセルヘッドを連結する密着連結器や電気連結器、空気配管の装備をすべて撤去している。また保安装置もJR貨物対応のものとされた。

改造機のうちDE15形1000番台を種車とするものはDE10形3000番台に、DE15形1500・2500・2550番台を種車とするものはDE10形3500番台に改番された。

2009年(平成21年)8月27日大宮車両所をDE10 3511(旧DE15 1539)が出場、同年9月7日にはDE10 3501(旧DE15 1510)が出場した。

両用連結器の装備

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JR東日本のDE10 1099は、大宮総合車両センターでの入換の利便のためDE11 1031とともに連結器を自動連結器密着連結器の双方で切り換え可能な両用連結器(双頭連結器)に改造していた[14]。2014年以降は入換がモーターカーに置き換えられたため一般の並形自動連結器に復元され、2016年には東武鉄道へ譲渡された[14]

JR北海道では函館運輸所で密着連結器を装備する電車の入換用控車としていたチ1000形1015の老朽置き換えのため、また津軽海峡線用の789系を検査等で苗穂工場へ回送する際に789系側を自動連結器に交換する手間を解消するため、2017年から2018年にかけて函館運輸所所属のDE10 1037 - 1039の3両に両用連結器が装備された[15]。連結器交換により全長が15,160 mmに延長されている[16]

JRへの承継

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国鉄時代は増備途上に2両の事故廃車があったため、最大在籍両数は706両であった。貨物輸送の縮小とローカル線の廃止、電車・気動車化などで国鉄末期には多数の余剰廃車が発生した。

1987年(昭和62年)国鉄分割民営化時には基本番台がJR四国に4両、500番台は全機が廃車(JRグループ継承分)となり、1000番台が173両、1500番台が184両、約半数となる361両がJR旅客6社・貨物会社に承継された[9]。このほか、日本国有鉄道清算事業団(国鉄清算事業団)からの購入機などがJRグループ以外にも一部の私鉄で残存していた。

JR北海道

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DE10 1660ノロッコ塗装
(2008年8月)

北海道旅客鉄道(JR北海道)には23両が承継された。各地で入換に使用するほか、急行「天北」(名寄 - 稚内間)運用や[17]釧網本線の貨物列車運用にも使用された。

2020年令和2年)4月時点で函館運輸所に3両、旭川運転所に4両、釧路運輸車両所に3両の計10両が配置されている[18]。旭川配置機は主に札幌運転所での入換に使用されるほか、釧路配置機は主に「ノロッコ号」、秋に走る斜里までの「砂撒き」、「SL冬の湿原号」の代走に使用される。函館運輸所配置機には、青函トンネル区間の非常時救援用としての役割を兼ねるものもある。

JR東日本

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ATS-P設置のため、2端側も観音扉に改造されたJR東日本のDE10

東日本旅客鉄道(JR東日本)には68両が承継された。主に各配置区を中心とした入換作業や工事臨時列車、工場への入出場列車の牽引に使用される。

承継された車両の中にはDE10 1759や、のちにJR貨物に譲渡されたDE10 1701のようにDD14形と総括制御可能なように改造された車両もあり、この改造を受けた車両は未改造の車両と総括制御ができなくなっていた。DD14形の廃車が進行すると、これらは順次復元改造を受けた。

2024年(令和6年)10月現在では、盛岡車両センターに4両、秋田総合車両センター南秋田センターに1両、新潟車両センターに2両、ぐんま車両センターに9両、郡山総合車両センターに5両の合計22両が配置されている[18]。このうち、ぐんま車両センター配置のDE10 1705の塗装はぶどう色2号と白帯になっており、イベントや臨時列車牽引に使用される機会も多いが、近年は「SLぐんま みなかみ」などSL列車被牽引客車の入換仕業での運用に留まっている。また、郡山総合車両センター配置で会津若松派出所に常駐するDE10 1124は、1972年(昭和47年)の新潟県弥彦神社参拝に伴う越後線弥彦線でのお召し列車本務牽引機としての充当経歴がある。


DE10 1697(2023年1月 馬橋駅)
DE10 1752(2020年11月 市川駅)
DE10 1759(2011年10月 秋田駅)

2017年(平成29年)3月からは車両基地の合理化に伴い、宇都宮運転所の車両配置がなくなり、首都圏の本形式はDE11形とともに高崎車両センター高崎支所に集中配置するようになった。高崎のほか田端運転所(田端・尾久地区)に常駐する。他地域と同様、車両基地内での入換や工事臨時列車などでの使用が主である。総武本線120周年記念号など、イベント列車の牽引機にも使用されることがある。

また、首都圏に配置されている車両のすべてと、他地域でも一部の車両は保安装置がATS-Pの区間を走行するため、2端側ボンネット内にATS-P機器を搭載している。この機器の設置および整備のために2端側も1端側と同様の観音扉に改造しており、他社が保有するDE10形とは表情が異なる。

一時期は特急列車の定期運用が存在した。1990年(平成2年)に開始された山形新幹線福島 - 山形間建設工事による迂回措置で、寝台特急「あけぼの」が同年7月より奥羽本線から陸羽東線経由に変更されたために小牛田 - 新庄間を重連で牽引した。1997年(平成9年)3月ダイヤ改正で同列車が上越線羽越本線経由に変更され、当該運用は終了している[注 9]

JR東海

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東海旅客鉄道(JR東海)には13両が承継された。静岡運転所に配置され、名古屋車両区の構内や静岡県下の各駅で入換に使用された。

同社所属の本形式は、床下の各機器を灰色に塗装していた。

2008年(平成20年)度内に美濃太田車両区配置のDE10 1521が廃車されたことにより、JR東海所属の本形式は消滅した。

JR西日本

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西日本旅客鉄道(JR西日本)には49両が承継された。2020年(令和2年)4月時点で18両が在籍。金沢総合車両所富山支所に4両、梅小路運転区に2両、網干総合車両所宮原支所に3両、福知山電車区豊岡支所に1両、岡山電車区に2両、後藤総合車両所に3両、下関総合車両所に3両を配置している[18]。レール輸送やバラスト輸送などの工臨牽引や、工場入出場時の配給列車の牽引などに充当される。

後藤総合車両所のDE10 1161は「奥出雲おろち号」塗装となり、2010年(平成22年)4月より専用機として使用されている。梅小路運転区のDE10 1156は、嵯峨野観光鉄道の予備機として専用塗装となっている。かつて宮原総合運転所の1152は「きのくにシーサイド」用として専用塗装となっていたが、同列車の廃止により原色に戻されている。

また、2021年(令和3年)8月・2022年(令和4年)8月・2023年(令和5年)3月には期間限定で重連を組み、「DLやまぐち号」の運用に入った[19][20][21]

JR四国

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四国旅客鉄道(JR四国)には基本番台機4両を含む37両が承継された。「アイランドエクスプレス四国」牽引用の専用塗装機も存在した。

発足当初に多数存在した50系客車主体の客車列車は、直後より気動車に置き換えられた。以後も残存機が貨物列車や団体専用列車の牽引に使用されたが、石灰石専用列車の廃止や予讃線観音寺 - 伊予市間の電化延伸に伴う貨物列車運用のJR貨物への移管、団体専用列車の減少により稼動機は減少を続け、最後に残った高松運転所所属のDE10 1139も2023年(令和5年)3月末をもって退役[22](廃車は同年9月30日付[23])、JR四国の本形式は消滅した。

JR九州

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九州旅客鉄道(JR九州)には19両が承継された。2020年(令和2年)4月時点で熊本車両センターに7両(DE10 1195・1206・1207・1209・1638・1753・1756)、鹿児島車両センターに1両 (DE10 1755) の計8両が在籍する[18]。 臨時列車やマヤ34を用いた検測や廃車回送などのほか、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の回送時にも使用される[注 10]。現在では全機が黒塗りで、手摺が金色に変更されている。

一時は同社のジョイフルトレインパノラマライナーサザンクロス」の専用機として塗装変更された車両も存在した。

特異な運用として、非電化区間で電車を牽引する運用が存在した。485系電車で運転されていた特急有明」について、1987年(昭和62年)から毎日運転の臨時普通列車として豊肥本線熊本 - 水前寺間)に乗入れが開始され、専用機としてDE10 1755が使用された。サービス電源供給用電源車として、当初はスハフ12形、のちに電源搭載改造を施したヨ8000形28000番台を連結して牽引・推進運転が行われた。同機は、のちに485系電車に合わせたクリーム4号+赤2号の「国鉄特急色」に変更された。

1988年(昭和63年)に783系電車(ハイパーサルーン)が「有明」での使用を開始するとDE10 1756が専用機として追加され、同機はハイパーサルーンの配色に合わせたライトグレー+赤帯、1端側先頭部に「ハイパーサルーン」ロゴを配した塗装に変更された。ただ運行形態が特殊だったため、1994年(平成6年)6月30日をもって「有明」水前寺乗り入れは終了した(肥後大津駅まで電化は1999年〈平成11年〉10月で、電化による充当解消ではなく豊肥線乗り入れ有明は5年ブランクがある)。久大本線では普通客車列車の牽引に使用されていたが、1999年(平成11年)に豊肥本線電化に伴う客車列車の全面気動車化により運行を終了した[24]。また豊肥本線で運行されていた「あそBOY」の補助機関車(補機)あるいは代替機としても使用された。2010年(平成22年)8月NHKがデジタル放送普及のために企画した鉄道による九州一周プロジェクト「BSデジタル号がゆく!〜ブルートレイン 九州一周の旅〜」(9月3 - 5日)で運行される臨時列車「BSデジタル号」の牽引に熊本車両センター配置のDE10 1753が起用されることになり、塗装を黒基調のオリジナル塗装へ変更した[25]。当形式での「BSデジタル号」の牽引は、全行程のうち人吉 - 鹿児島中央 - 門司港間(肥薩線日豊本線鹿児島本線・日豊本線・久大本線日田彦山線・日豊本線・鹿児島本線経由)で行われた。また2012年(平成24年)11月には同じく熊本車両センター配置のDE10 1638がDE10 1753と同じ色に塗り替えられた[26]

JR貨物

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日本貨物鉄道(JR貨物)には151両が承継された。老朽化の進行によりDD200形HD300形に置き換えが進み[27][28]2025年2月をもってJR貨物での運用が完全に終了した[29]

入換仕業がメインで、本線区間での貨物列車の牽引も行うこともあった。JR貨物には構内入換専用として「入換動車」扱いとされた車両がある。当該車は各種検査時期の延伸、釣合管・ジャンパ栓の作用停止などの処置が加えられている。一部の車両はえんじ色に黄色の警戒色が入った入換専用色に塗装変更されており、札幌貨物ターミナル駅などで使用されたが2020年までにこの塗装の入換動車は消滅している。

本形式に代わる入換用新型機関車の開発[30]も進められ、2010年(平成22年)3月に後継機であるHD300形の試作機が落成した[31]

2009年(平成21年)に、JR東日本より廃車となったDE15形がJR貨物に譲渡され、大宮車両所にてDE10 3000・3500番台として改造された。2019年(平成31年)3月16日時点では、仙台総合鉄道部に3000番台1両、3500番台2両、新鶴見機関区に3500番台1両、東新潟機関区に3500番台5両が配置されている。

2013年(平成25年)3月ダイヤ改正では、城端線高岡 - 二塚間)および氷見線新湊線(高岡 - 能町 - 高岡貨物間)での運用がJR西日本から移管された[32]

2015年(平成27年)3月14日ダイヤ改正では、城端線(高岡 - 二塚間)での運用(2往復)が臨時列車化されたが、運行本数は変わっていない[32]

2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正で、下関駅ではHD300形を使用できる規模でないために、「DB500形液体式内燃機関車」を当機関車から入換機関車の置き換えとしての開発・導入が行われた[33]

2017年(平成29年)5月27日に開催された「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェスタ」では、DE10 1557に「最終全検DE10形式 JR貨物大宮車両所2017.5」と書かれたヘッドマークが取り付けられた。

2022年3月ダイヤ改正で定期運用から外れ、東新潟機関区と門司機関区所属機がすべて廃車、2023年まで解体された。愛知機関区はDE10 1557の岡山機関区への転属に伴い、配置がなくなった。

全廃直前の2024年(令和5年)4月1日時点における配置は以下のとおりであった。

運用の変遷

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1966年(昭和41年)製の試作機4両は暖地仕様(DE10 1・2)を松山気動車区に、B寒地仕様(DE10 3・4)を一ノ関機関区に配置し、試験運用を開始した。

主に支線区の旅客列車・貨物列車のほか、各地の車両基地や操車場で入換に重用されたが、中には短区間ながら「あかつき」の早岐 - 佐世保間や「日本海」「つるぎ」の米原 - 田村間で特急仕業にもついた。

1975年(昭和50年)の動力近代化完了以降は、旅客列車の電車・気動車化、貨物輸送量の減少による支線区の貨物列車廃止、さらには線区自体の廃止などもあって列車牽引の運用は減少に転じ、1984年(昭和59年)の貨物輸送体系転換では操車場の機能見直しから入換用途も減少した。基本番台・500番台を中心に大量に淘汰が開始され、機能停止した操車場に休車の本形式が多数留置されることとなった。

増備途上の1976年(昭和51年)2月19日付でDE10 1190(熊本機関区配置)が、1979年(昭和54年)7月11日付でDE10 1167(竜華機関区配置)が事故により廃車されている[9]。また、追分機関区の火災により1976年(昭和51年)8月4日付でDE10 1744が廃車されている[9]。同機は1975年(昭和50年)7月23日付で入籍、機関区火災は1976年4月に起きたことから稼働期間は9か月ほどで、本形式では最も短命となり、新製から1年ほどで廃車となった[9]

以下に示す各区所での運用はJR旅客会社の範囲を元にした地域区分とするが、国鉄時代とJR旅客・貨物会社の区別は行わず通しで掲載する。

北海道地区

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釧路運輸車両所

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釧網本線貨物列車のDE10 1687(斜里駅、1984年)

釧路機関区に配置されたDE10形は、C58形による釧網本線混合列車や貨物列車を置き換えた[34]

JR化後はJR北海道に承継されて釧路運輸車両所となったが、JR貨物からの貨物列車を受託した。貨物列車は浜釧路駅の新富士駅(後の釧路貨物駅)への移転で1989年に廃止されたのに伴って配置数が減少し、釧網本線では中斜里駅への石油輸送などの運用があったが1997年3月に廃止された[34]

1998年にはDE15 2508が使用されていた「ノロッコ号」の牽引機の後継としてDE10 1660が転用された[34]

旭川運転所

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DE10 1716牽引の急行「天北」(音威子府駅、1988年)

旭川運転所の前身である旭川機関区には1973年よりDE10形が配置され、宗谷本線天北線などの貨物列車を牽引していた9600形が置き換えられた[35]。1985年3月からは宗谷本線急行「宗谷」・「天北」が客車化され、このうち天北線を経由する「天北」は名寄駅 - 稚内駅間をDE10形が牽引した。

JR化以降の1988年に「宗谷」・「天北」はキハ40系改造車のキハ400系に置き換えられ、天北線も1990年に廃止された[34]北旭川駅 - 名寄駅間の貨物列車も1996年に休止され、以後は札幌運転所常駐で同所や苗穂工場の入換に使用された[34]

函館運輸所

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函館運輸所のDE10形は同所内の入換に使用されるほか、1989年より青函トンネルの非常時救援用として津軽今別駅木古内駅にそれぞれ2両ずつ待機していた[36][37]

五稜郭機関区

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青函連絡船「十和田丸」の航送車を入換中のDE10 1736(1987年)

五稜郭機関区のDE10形は函館駅青函連絡船航送車の入換を行っており、入換作業の効率化を図って前面の手すりが増設されていた[38]青函トンネル開通により青函連絡船が廃止された1988年以降も五稜郭駅での入換などで残っていたが、1998年に鷲別機関区へ転出した[39]

鷲別機関区

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JR貨物鷲別機関区のDE10形は東室蘭駅(東室蘭操車場)での入換のほか、本輪西駅との間で石油貨物列車の牽引に使用されていた[36]。1998年には五稜郭機関区に配置されていた車両も集約された。

東日本地区

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青森車両センター

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国鉄時代の青森機関区に配置されたDE10形は、青森地区の入換や津軽線など各線で使用された。DE10形ラストナンバーのDE10 1765も青森に新製配置されていた。JR化直前に青森東運転区となり、その後も組織改正により1996年に青森運転所東派出、2004年に青森車両センター東派出所と区所名が変更されている。2008年には東派出が廃止されて車両は青森車両センター本所所属となった。

JR化直後まで津軽線客車列車の牽引があったが、1988年の津軽海峡線開通時に廃止された[36]。その後は臨時列車や工事列車を中心に使用される。2002年の東北新幹線八戸駅延伸で東北本線盛岡駅 - 八戸駅間が第3セクター鉄道に移行してからは、臨時列車や事業用列車が奥羽本線北上線経由となる事例が増えている[37]

青森車両センターは北海道新幹線が開業した2016年3月26日に盛岡車両センター青森派出所となり、DE10形を含む車両は盛岡車両センターに転属して配置が無くなった。

秋田総合車両センター南秋田センター

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南秋田運転所南秋田運転所のDE10形は秋田地区の貨物運用にも使用され、東新潟機関区のDE10形も常駐していた[36]。1990年には五能線の観光列車「ノスタルジックビュートレイン」専用機のDE10形4両が登場したが、気動車列車「リゾートしらかみ」登場前年の1996年に運用が無くなった[39]

秋田港駅への短距離貨物運用が残っていたが、東新潟機関区のDD51形による直営となったため貨物運用が消滅した。以後は秋田駅から土崎工場(後の秋田総合車両センター)への入出場牽引用に不定期で使用された。

仙台総合鉄道部

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DE10 1591牽引の石巻線貨物列車(2014年)

JR貨物仙台総合鉄道部に配置されたDE10形は、石巻線の貨物列車や仙台貨物ターミナル駅(旧・宮城野駅)の入換などに使用された。

郡山総合車両センター

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郡山総合車両センターのDE10形は東北各地の臨時列車や工事列車の牽引に使用されるほか、会津若松駅に常駐して磐越西線会津若松駅 - 郡山駅間で蒸気機関車列車が運転される際の補機や只見線の臨時・工事列車として使用されることがある[40]

2011年3月に発生した東日本大震災では被災地への緊急燃料輸送列車が上越線信越本線・磐越西線経由で郡山駅へも運転され、磐越西線内ではDD51形が牽引していた。3月26日の初運転では磐越西線磐梯町駅 - 更科信号場間で雪による空転で立ち往生したため、会津若松駅に待機していたDE10 1124の救援により猪苗代駅まで後補機として走行した[41]

東新潟機関区

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DE10 1676牽引の貨物列車(東新潟港駅、1986年)

JR貨物東新潟機関区のDE10形は新潟地区のほか、酒田地区・秋田地区や富山地区など広範囲の運用があった。

新潟地区では新潟貨物ターミナル駅焼島駅方面、また新潟鐵工所新潟トランシスの車両輸送などで白新線黒山駅から分岐する旧・新潟臨海鉄道藤寄駅へも乗り入れた。酒田地区では酒田駅から酒田港駅への入換運転に使用された。富山地区では高山本線速星駅まで、2004年までは神岡鉄道神岡鉱山前駅へも貨物列車の牽引で入線していた[42]

2013年にはJR西日本に委託していた高岡地区の貨物運用がJR貨物直営となり、城端線二塚駅新湊線高岡貨物駅まで入線するようになった。このうち城端線の貨物列車は2015年に廃止された。

2021年3月より愛知機関区DD200形に置き換えられてDE10形の運用が終了し、2023年には東新潟機関区への機関車の配置も無くなった[43]

ぐんま車両センター

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高崎車両センター高崎支所(後のぐんま車両センター)で入換中のDE10 1654(2020年)

ぐんま車両センター(旧・高崎第一機関区→高崎車両センター高崎支所)のDE10形は同センター内の入換のほか、高崎地区のイベント列車などにも使用された。DE10 1705は和式客車「くつろぎ」に合わせた茶色に塗装されている[44]

東海地区

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愛知機関区

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愛知機関区では主に稲沢駅四日市駅での入換を担当し、静岡地区でも西浜松駅静岡貨物駅富士駅吉原駅沼津駅などで入換を行っていた。名古屋地区では名古屋港駅からのレール輸送、飯田線豊川駅 - 豊橋駅間では日本車輌製造豊川工場からの出場車の甲種輸送を牽引した[45]

西日本地区

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梅小路運転区

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JR西日本梅小路運転区のDE10形は京都地区の臨時・工事列車等に使用されている。所属機のうちDE10 1156は嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車牽引機の予備車とされ、嵯峨野観光鉄道所属機に準じた塗装となっている[46]

隣接する京都鉄道博物館(旧・梅小路蒸気機関車館)では「SLスチーム号」で使用される蒸気機関車の点検・故障時の代走、あるいは特別運転の「DLスチーム号」に使用されることもある。2022年10月6日 - 11日にはマイテ49形と12系客車を牽引する「特別なSLスチーム号」が運転されたが、10月10日は「10」にちなんでDE10形のDE10 1118により運転された[47]

吹田機関区

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吹田機関区のDE10形は梅田貨物駅百済駅神戸港駅などの入換に使用された[48]。このほか梅小路駅(京都貨物駅)、安治川口駅などにも常駐していた[48]

網干総合車両所宮原支所

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網干総合車両所宮原支所(旧・宮原総合運転所)の配置機は同所内の入換機として使用される。DE10 1152は1999年に「きのくにシーサイド」専用塗装となっていた[48]

姫路鉄道部

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播但線客車列車のDE10 1078(仁豊野駅、1987年4月)

前身の姫路機関区(後の姫路運転区姫路鉄道部)に配置されたDE10形は、播但線姫路駅 - 寺前駅間で運用されたC11形を置き換えた。姫路駅 - 和田山駅間で運用のC57形はDD51形により置き換えられた。

JR化後も播但線で普通客車列車の運用が残っていたが、1992年に全面気動車化されたため定期運用が消滅し、梅小路運転区へ転出した[48]

岡山機関区

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和田岬線客車列車を牽引するDE10 1044(兵庫駅

JR貨物岡山機関区のDE10形は岡山貨物ターミナル駅での入換などのほか、水島臨海鉄道東水島駅へ乗り入れる貨物列車の牽引にも使用された[49]。このほか、東福山駅での入換などにも充当された。

国鉄末期には山陽本線支線の和田岬線客車列車の牽引・プッシュプル運転がDD13形から置き換えられ、1990年の気動車化まで使用されていた[48]

後藤総合車両所

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前身の米子機関区には1969年よりDE10形が配置され、翌1970年には鳥取機関区C11形による因美線若桜線運用と鳥取駅入換がDE10形に置き換えられた[50]。その後の増備では境線木次線のC11形やC56形も置き換え、米子駅出雲市駅入換や大社線の運用にも投入された。倉吉線も1974年にC11形からDE10形に置き換えられた。

JR化直前に米子運転所となり、1997年には後藤総合車両所と統合した。一般のDE10形は後藤総合車両所の入出場車の牽引や砕石輸送に使用されている[51]

1998年に運行を開始した木次線の観光列車「奥出雲おろち号」にはDE15形が使用されたが、DE10 1161も2010年に同列車の専用塗装となった。「奥出雲おろち号」は機関車の老朽化などの理由により2023年に廃止された。運行終了後も塗色は専用塗装のままとなっている[52]

幡生機関区厚狭派出

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幡生機関区厚狭派出のDE10形は、厚狭駅周辺では美祢線宇部線の一部の貨物列車の牽引にも使用された[53]。このほか新南陽駅やJR西日本の下関車両管理室にも常駐していた。

2010年に幡生機関区厚狭派出が廃止され、門司機関区に転属した。

四国地区

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高松運転所

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DE10 1139と「ムーンライト松山」の客車(2008年)

高松運転所にはJR化直後の1987年4月時点では37両が配置されていたが、定期旅客運用は1992年の高徳線客車列車廃止により終了、貨物運用も予讃線貨物列車が1993年にEF65形に置き換えられて消滅した[54]。ジョイフルトレイン「アイランドエクスプレス四国」も所属していたが、1999年に運用を終了した[54]

以後は高松駅多度津駅の入換と臨時列車に使用された。臨時列車では夜行快速「ムーンライト松山」を多度津駅 - 松山駅間で牽引していた[55]

高知運転所

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高知運転所ではJR貨物からの受託で土讃線斗賀野駅 - 多ノ郷駅間の石灰石貨物列車の牽引を受け持っていたが、1992年に廃止となった[54]。旅客列車では臨時夜行快速「ムーンライト高知」の牽引も行った[54]

九州地区

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門司機関区

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門司機関区のDE10形は2000年時点では門司操車場東小倉駅浜小倉駅での入換などで運用された[54]。2008年時点では北九州貨物ターミナル駅での入換のほか、福岡貨物ターミナル駅大牟田駅延岡駅などの入換ほかの運用があった。JR九州の小倉総合車両センター(旧・小倉工場)の入出場車の牽引にも使用された。

2010年に幡生機関区厚狭派出が廃止されたのに伴い、下関地区の入換も担当するようになった。

香椎機関区

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勝田線客車列車のDE10 71(宇美駅、1983年)

香椎機関区には1968年に九州で初のDE10形が配置され、香椎操車場の入換などに使用された[56]。旅客列車では筑肥線勝田線での運用が存在した[57]。1986年に香椎機関区が廃止となった。

大分運転所

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久大本線客車列車のDE10 1019(豊後中村駅、1983年)

前身の大分運転所には1970年よりDE10形の配置が開始され、同所のD60形C58形豊後森機関区8620形などを置き換えて久大本線豊肥本線が無煙化された[58]

JR化後も久大本線で普通客車列車の運用があったが、1999年12月に客車列車が廃止となり、DE10形の配置も無くなった。余剰車は一部が熊本車両センター鹿児島総合車両所に転属している。大分運転所は同年の組織改正で大分車両センターとなった。

熊本車両センター

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前身の熊本機関区には1970年にDE11形3両が配置されたが、1973年度時点ではDE10形14両の配置となっていた[59]。運用路線のうち肥薩線ではDD51形が導入されたが、旅客列車の気動車化の進展により八代駅 - 人吉駅間ではDE10形が使用されるようになった。1984年の貨物輸送廃止によりDE10形の定期運用が消滅した。

1987年のJR化で熊本機関区はJR九州の熊本運転所となった。JR化直前の1987年3月より485系による特急「有明」が当時非電化であった水前寺駅への乗り入れを開始するため、DE10 1755が国鉄特急色の専用機として整備された。1988年からは783系「ハイパー有明」の水前寺乗り入れのためDE10 1756が783系タイプの塗装の専用機となった。この乗り入れ運用は1994年に終了した。

1999年の組織改正で熊本車両センターとなった。その後もDE10形は熊本地区に加えて大分車両センター、南福岡車両区竹下車両派出や長崎駅にも常駐し、入換作業や臨時列車・工事列車の牽引などに使用されている。

鹿児島車両センター

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前身の鹿児島総合車両所には1999年に大分運転所の余剰機が転入し、車両所の入換に使用されていたDD16形62・64号機が置き換えられた[54]

譲渡機・同型機

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本形式は汎用機として大量に製作されたことから、臨海鉄道や専用線で使用する目的で譲渡された車両や、同一仕様の機関車を自社発注して使用する例が各地で見られる。

これはDD13形と同様の傾向であるが、専用線・臨海鉄道などでは2機関4軸駆動のDD13形タイプを引き続き使用する例は少なくない。これは本形式は1機関式で機関故障時の冗長性に劣ることや、各軸独立構造の台車など特殊な仕様の機構[注 11]を保守できる体制が整っていない事業体が多い[注 12]などの理由が挙げられる。仙台臨海鉄道京葉臨海鉄道では国鉄末期にDE10形を導入前提でサンプル購入したものの、DD13形タイプを後継としたため運用されなかった事例もある。

DE10形タイプではない5動軸機としては北九州市港湾局が1976年に導入したDE65形があり、軸配置はAAA-BではなくB-A-Bとなっていた[60]

以下にDE10形および同型機を使用する主な事業者を示す。車両の仕様等、詳細は各リンク先を参照のこと。

八戸臨海鉄道

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八戸臨海鉄道にはJR東日本より譲渡されたDE10 1761が在籍。同機は2003年(平成15年)に八戸 - 久慈間で運転された「SLうみねこ号」の後部補機や、2012年(平成24年)には東日本大震災からの復旧工事後、試運転を兼ねて久慈駅に長期留置していたキハ40を八戸へ移送する際の牽引機に使用されていたりと八戸と縁の深い機関車でもある。

秋田臨海鉄道

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秋田臨海鉄道にはJR東日本より十勝鉄道に譲渡、その後2014年に当社に購入されたDE10 1543が在籍[61]。側面ナンバーは十勝鉄道時代にブロック式から切文字貼付式に変更されている。それ以外にDE15形から除雪用機器を撤去してDE10形とほぼ同仕様になった経歴があるDE10 1250[注 13]・1251[注 14]が在籍。

2021年(令和3年)3月12日をもって事業廃止に伴い、DE10 1250は仙台臨海鉄道に、DE10 1251は西濃鉄道[62][63]に譲渡された。

仙台臨海鉄道

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仙台臨海鉄道DE65 2(2015年)

仙台臨海鉄道では高架区間の急勾配対策としてDE10形タイプの購入を検討し、国鉄で1987年に廃車となったDE10 89・131・134・141の4両を購入したが、入籍しないまま仙台港駅に留置され、その後解体された[64]。1995年にはDD13形タイプのSD55形が導入されている[65]

2011年(平成23年)の東日本大震災による津波で被災し廃車となったSD55形の代替として、同年11月より秋田臨海鉄道からDE65 2(元・新潟臨海鉄道)を借り入れ、2017年(平成29年)に正式に譲受された[66][67]

DE65 3は元JR東日本DE10 1536。2019年(平成31年 / 令和元年)譲受。2020年(令和2年)に使用を開始[68][69]。DE65 5は元十勝鉄道・秋田臨海鉄道所属であり、2021年(令和3年)2月28日付で譲受。同年に使用を開始。

新潟臨海鉄道

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新潟臨海鉄道では1970年の開業時に自社発注のDE65 1・2を導入し、1995年にはJR貨物よりDE10 1144を譲受してDE65 3とした[70]。2002年に新潟臨海鉄道が廃止となり、DE65 2のみが秋田臨海鉄道に譲渡された[70]

京葉臨海鉄道(未入籍)

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京葉臨海鉄道ではDD13形タイプのKD55形の置き換えにDE10形の導入を検討し、国鉄で1987年に廃車となったDE10 125を購入した[65]。しかし同車は入籍することなく千葉貨物ターミナル駅に留置され、1998年に解体された[65]。1992年にはKD55形の増備車としてKD55 102を導入し、既存のKD55形も機関換装を行った[65]

真岡鐵道

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真岡鐵道には2004年にJR東日本より譲渡されたDE10 1535が在籍。「SLもおか」の回送や客車列車牽引に使用される。2010年(平成22年)には部品取り機としてDE10 1014(←関西フレートサービス←JR四国アイランドエクスプレス四国専用機)を購入。

わたらせ渓谷鐵道

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わたらせ渓谷鐵道ではJR東日本より譲渡されたDE10 1537・1678が在籍する。わたらせ渓谷線大間々駅 - 足尾駅間の臨時列車「トロッコわたらせ渓谷号」の牽引機として、DE10 1537が1998年(平成10年)10月10日から運用されている。2000年(平成12年)には、DE10 1678が追加購入されDE10が2両体制となった。

2001年(平成13年)3月には、わ01形客車(元・JR東日本12系お座敷車「やすらぎ」)が、トロッコ列車の運休する冬季の集客を狙って導入され、この車両を使用する臨時列車「サロン・ド・わたらせ」の牽引機としても運用開始された。

東武鉄道

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東武鉄道では「SL大樹」の後部補機、および「DL大樹」牽引用として、JR東日本より譲渡されたDE10 1099が2016年(平成28年)12月に入線した[71]。JR東日本の秋田総合車両センターで譲渡前整備が行われ、塗装は国鉄色となった[72]。SGを撤去して死重を搭載したほか、JR時代に大宮総合車両センターでの入換用として装備されていた双頭連結器は一般の自動連結器に戻されている。

「SL大樹」の運行体制強化と秩父鉄道三ヶ尻線一部区間廃止後の新車甲種輸送のため、JR東日本より譲受したDE10 1109が2020年(令和2年)4月に入線した。塗装は寝台特急「北斗星」牽引機としてブルートレインに合わせたデザインへと変更されたJR北海道DD51形を模した、青色に金帯の塗装、キャブには星の模様となっている(なお譲渡時にはキャブの星の模様はなかった)[73][74][75]

衣浦臨海鉄道

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衣浦臨海鉄道にはDE10形と同型のKE65形が在籍。新製したものと国鉄清算事業団から旧国鉄DE10形を購入したものとがある。

樽見鉄道

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樽見鉄道TDE10 1牽引のセメント列車(1986年)

樽見鉄道ではTDE10形・TDE11形が過去に存在し、衣浦臨海鉄道や西濃鉄道からの譲渡機もあった。住友セメントのセメント列車を大垣駅 - 本巣駅間で牽引したほか、通学時間帯や多客期の客車列車の牽引にも使用された[70]

2006年3月に樽見鉄道の貨物列車が廃止され、2007年(平成19年)4月までに廃車された[70]。1両がジェイアール貨物・北関東ロジスティクス(旧・高崎運輸)に譲渡された。

神岡鉄道

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神岡鉄道では1991年にJR四国からDE10 1005を譲受(部品確保用にDE10 1010も譲受)し、KMDE101として貨物列車牽引に使用されたが、2002年(平成14年)に廃車となった。

西濃鉄道

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西濃鉄道では自社のDD401の代替のため、1991年(平成3年)に国鉄清算事業団からDE10 148を購入し、車番をDE10 501に変更して使用した。

2021年(令和3年)5月に上述の秋田臨海鉄道事業廃止に伴い、DE10 1251を譲受[62][63][76]。DE10 501は同年9月に機関区脇で解体された。

嵯峨野観光鉄道

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嵯峨野観光鉄道 DE10 1104 2003年5月4日 トロッコ嵯峨駅付近

嵯峨野観光鉄道には1991年の開業時にJR西日本より譲渡されたDE10 1104が在籍。嵯峨野観光線の全営業列車で使用される。予備車としてJR西日本のDE10 1156も同様の塗装に変更された[77]

両端のトロッコ嵯峨駅トロッコ亀岡駅とも機回し線の設備がないため、常にトロッコ嵯峨駅寄りに機関車を連結した編成とされ、トロッコ亀岡行きは本来の意味のプッシュプル列車として客車の運転席から機関車が遠隔操作される形で運転される[78][79]。なお冬季の運休期間には梅小路運転区に留置されるほか、定期検査が後藤総合車両所で行われるため、JR線上を走行する機会もある[80]

水島臨海鉄道(部品取り車)

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水島臨海鉄道では1971年にDE11形をベースとしたDE70形DE70 1を自社発注し導入したが、未入籍の部品取り用として国鉄清算事業団やJR四国からDE10形・DE11形を5両購入した[77]

専用線・入換用

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十勝鉄道

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帯広貨物駅から分岐する十勝鉄道ではJR東日本のDE10 1543とDE15 1525を譲受した[81]。DE15は除雪機器を撤去して使用されている。2012年の専用線廃止により秋田臨海鉄道に移籍し、DE10 1543は同一番号でDE15 1525はDE10 1250となった[81]

高岳製作所

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小山駅から分岐する高岳製作所の専用線には国鉄で1987年に廃車となったDE10 539が入線し、大型変圧器の出荷用列車の牽引に使用された[81]。JR化以降はJR貨物のDE10形が乗り入れており、DE10 539は2000年の時点で消滅している[81]

ジェイアール貨物・北関東ロジスティクス

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ジェイアール貨物・北関東ロジスティクス(旧・高崎運輸)では倉賀野駅および熊谷貨物ターミナル駅の構内入換用に使用された。倉賀野駅の使用機は2018年(平成30年)に、熊谷貨物ターミナル駅の使用機は2019年(平成31年 / 令和元年)に、それぞれ新鶴見機関区のHD300形に置き換え。

ジェイアール貨物・西日本ロジスティクス

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ジェイアール貨物・西日本ロジスティクス(旧・関西フレートサービス → ジェイアール貨物・関西ロジスティクス)にはJR貨物より譲渡されたDE10 1082が在籍。大阪貨物ターミナル駅の構内入換用。岡山機関区のHD300に置き換わる形で、2020年(令和2年)6月15日をもって運行を終了した[82]

日本製紙岩国工場

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岩国駅から分岐する日本製紙岩国工場の専用線には、JR貨物佐倉機関区で1997年に廃車となったDE10 1668が1998年に入線した[83]。導入から1年ほどで高崎運輸(後のジェイアール貨物・北関東ロジスティクス)に転用された[84]

三井鉱山セメント

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平成筑豊鉄道金田駅から分岐する三井鉱山セメント専用線(金見鉄道)では、国鉄清算事業団から譲受したDE10形2両をDE10 No.5・No.6として使用した[84]。2004年の専用線廃止により廃車となった[84]

日本国外への輸出譲渡

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2015年にはJR貨物で廃車となったDE10 1042・1503・1512・1673が日本国外への輸出を目的に奥羽本線貨物支線の秋田港駅へ回送されたが、輸出が立ち消えとなり、同様に輸出予定であったDE11 1032や24系客車とともに秋田港駅構内で長期留置されていた[67]。これらの留置車は2023年までに解体された。

保存機

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DE10形静態保存機一覧
画像 番号 所在地 備考
DE10 1677 北海道常呂郡佐呂間町字永代町65-1
佐呂間町交通公園
DE10 1702 北海道三笠市幌内町2丁目287
三笠鉄道記念館
DE10 503 北海道小樽市手宮1丁目3-6
小樽市総合博物館
DE10 88 宮城県角田市枝野字青木地内
角田中央公園交通公園
ヨ13797と連結されている。
DE10 95 栃木県真岡市台町
真岡鐵道真岡駅構内
DE10 1014 栃木県真岡市台町2474-6
SLキューロク館
関西フレートサービスより購入。部品取り機であるが塗装は購入後にオリジナルの塗装に塗り替えられている。
DE10 11 埼玉県鴻巣市南1丁目10
鴻巣市立吹上小学校
※解体済み
それまで同地で保存展示されていたC58 363が「SLパレオエクスプレス」に起用されるために搬出されたのち、国鉄時代に廃車となった同機が1987年に展示された[85]。2015年(平成27年)解体[86]。露天の状態で塗り直しもされず、解体直前には塗装のほとんどが錆びにより剥がれていた。
DE10 30
千葉県いすみ市作田1298
ポッポの丘
機関は除去されている。現在地に移設以前は、閉館まで船の科学館フローティングパビリオン羊蹄丸内で保存されていた。
DE10 1511 東京都品川区八潮3丁目
日本貨物鉄道中央研修センター
※非公開
公開は同所の見学イベント時のみ。研修用に構体の一部がカットされた状態で保存されている。
神岡鉄道
KMDE101
岐阜県飛騨市神岡町東雲
奥飛驒温泉口駅前広場
※解体済み
DE10 1 愛媛県西条市大町927-2
四国鉄道文化館南館
国鉄時代に廃車となって以降、長年にわたりJR四国多度津工場に保管され、同工場一般公開時などに公開されていた。2014年(平成26年)に四国鉄道文化館南館の開館に伴い移設されている。機関部分にはアクリルがはめられている。
DE10 26 福岡県鞍手郡鞍手町
歴史民俗資料館
※解体済み
2003年(平成15年)に解体。

派生形式

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本形式の基本構造を踏襲した形式は以下のとおりである。

DE11形
重入換用機関車
DE15形
除雪ラッセル車)兼用形入換用機関車
DE50形
本線用機関車。DD51形の後継機として試作検討され、本形式をスケールアップして大出力機関を搭載。

脚注

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注釈

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  1. 初期は名古屋工場(本店、熱田工場)製。1970年(昭和45年)秋から機関車製造は豊川製作所→豊川蕨製作所に移転。
  2. 川崎車輛兵庫工場製。汽車製造合併後は、汽車製造大阪製作所→川崎重工業大阪工場(大阪車両部)で製造。1975年(昭和50年)の大阪工場(大阪車両部)廃止後は兵庫工場に再度移管。
  3. 9600形等の蒸気機関車はテンダー台車も含めた6 - 8軸で制動がかけられたのに対し、DD13形は4軸しかないため、貨物扱い量の大きいヤードでは制動力不足が指摘されていた。
  4. これによって、8620形C11形などの丙線で運用される蒸気機関車の完全な置き換えが可能となった。より低規格な簡易線用C56形C12形の置き換えにはさらに軽量なDD16形を開発する必要があったが、本形式が動力近代化計画の予定どおりの達成に果たした役割は非常に大きい。
  5. このレイアウトは本形式試作の前年に試作されたDD20 2で初採用されたものを踏襲している。
  6. 近年では入換作業の指示には無線を使用することが多いが、機関車の先頭から手旗で誘導する場合は、運転士から見える側に立つ必要があるため、作業前に運転士の位置を確認する必要がある
  7. DE50形用3軸台車として開発されたDT140形を基本として、揺れ枕より上の車体との結合部分を本形式に適合させた構造である。
  8. 1000番台では1973年(昭和48年)製のDE10 1210のみが放熱器カバー3分割仕様で製作された。なお、JR四国のDE10 1095など、後天的にこの3分割仕様に改造された車両がごく少数存在する。
  9. ただし、天候不良等に伴う迂回措置では、当形式による奥羽本線・北上線経由の「あけぼの」牽引は、上越線・羽越本線経由への変更後も発生している。
  10. そのため熊本車両センター所属機の一部が、竹下駅構内の博多運転区長崎駅大分車両センターに留置している。
  11. このため譲渡先はすべて1,067 mm軌間の鉄道のみであり、DD13形DD14形DD16形DD51形のような改軌改造を伴う転用・譲渡もなされていない。
  12. 同型機を新製投入した臨海鉄道各社でも、全般検査時は国鉄・JRの工場に入場するのが常であった。
  13. 元DE15 1525。JR東日本から十勝鉄道を経由して加入。除雪用機器は十勝鉄道譲渡時に撤去。
  14. 元DE15 2526。JR北海道より譲渡。譲渡の際に除雪用機器を撤去。

出典

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  3. 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2019年7月号特集「DE10・11・15形(I)」pp.27 - 28 。
  4. 1 2 3 4 5 6 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2019年7月号特集「DE10・11・15形(I)」pp.65 - 89 。
  5. 1 2 3 4 5 6 7 8 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2019年7月号特集「DE10・11・15形(I)」pp.29 - 32 。
  6. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2019年7月号特集「DE10・11・15形(I)」pp.40 - 41。
  7. 日立製作所『日立評論』1969年5月号「DE10形ディーゼル機関車用自動操縦装置」 (PDF) 」pp.15 - 19。
  8. 日本車輌製造「日車の車輌史 写真集 - 昭和30年から100周年まで」p.190。
  9. 1 2 3 4 5 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2000年12月号特集「DE10・11・15形」pp.10 - 22 。
  10. 川崎重工業「車両とともに明日を拓く 兵庫工場90年史(正史)」p.108。
  11. 1 2 3 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2019年7月号特集「DE10・11・15形(I)」pp.42 - 43。
  12. 川崎重工業「川崎重工業株式会社百年史/資料・年表」巻末年表。
  13. 1 2 3 編集部「DE10・11・15形ディーゼル機関車 JR発足以降の消長」『鉄道ピクトリアル』2019年8月号、p.16
  14. 1 2 「JR北海道函館運輸所で活躍中! DE10形両用連結器装備機」『鉄道ファン』2019年1月号、p.98
  15. 「JR北海道函館運輸所で活躍中! DE10形両用連結器装備機」『鉄道ファン』2019年1月号、p.99
  16. 「JR北海道函館運輸所で活躍中! DE10形両用連結器装備機」『鉄道ファン』2019年1月号、p.100
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  54. 1 2 3 4 5 6 佐藤繁昌「全国 DE10・11・15形見て歩き」『鉄道ピクトリアル』2000年12月号、p.57
  55. 神山英二「AAA-Bの万能機 DE10・11・15」『鉄道ファン』2008年8月号、p.99
  56. 編集部「国鉄時代 九州のDE10形概観」『鉄道ピクトリアル』2019年7月号、p.58
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  58. 三宅俊彦「DE10形の運用表から 西日本編」『鉄道ピクトリアル』2019年8月号、p.82
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参考文献

編集
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  • 四国鉄道学園 『新訂 DE10形ディーゼル機関車(量産形) 付DE11形』(交友社、1967年)
  • ネコ・パブリッシング RailMagazine 2009年11月号 (No.314) p.162
  • 沖田祐作 編『機関車表 国鉄編II 電気機関車・内燃機関車の部』(ネコ・パブリッシング RailMagazine 2008年10月号 (No.301) 付録CD-ROM)
  • けいてつ協會『知られざる鉄道』JTB、1997年。ISBN 4-533-02660-5 
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻694号「【特集】DE10・11・15形」(2000年12月・電気車研究会)
    • 服部 朗宏「DE10・11・15形のあゆみとプロフィール」 pp. 10-23
    • 鉄道ピクトリアル編集部「DE10 DE11 DE15 detail file」 pp. 36-43
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    • 鉄道ピクトリアル編集部「DE10・11・15形車歴表」 pp. 60-64
    • 高嶋 修一「私鉄・専用線等で活躍するDE10タイプ」 pp. 65-72
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    • 国鉄車両設計事務所 石井 幸孝「新車ガイド 新鋭ディーゼル機関車 DE10誕生」 pp. 6-7
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関連項目

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