元町 (横浜市)
元町(もとまち、Motomachi, Yokohama)は、神奈川県横浜市中区の町名。現行行政地名は元町1丁目から元町5丁目(字丁目)。住居表示未実施区域[5]。町内の大部分を占め、150周年以上の歴史がある元町商店街は、横浜を代表する商業地の一つとして特に有名である。
| 元町 | |
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| 町丁 | |
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| 国 |
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| 都道府県 |
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| 市町村 |
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| 行政区 | 中区 |
| 人口情報(2025年(令和7年)6月30日現在[1]) | |
| 人口 | 1,385 人 |
| 世帯数 | 835 世帯 |
| 面積([2]) | |
| 0.157 km² | |
| 人口密度 | 8821.66 人/km² |
| 設置日 | 1889年(明治22年)4月1日 |
| 郵便番号 | 231-0861[3] |
| 市外局番 | 045(横浜MA)[4] |
| ナンバープレート | 横浜 |
概要
編集1859年7月1日の横浜開港に際して、開港場となる洲干島(しゅうかんじま。後の関内の海寄り)に居住していた久良岐郡横浜村住民が立ち退くこととなり、その移住先となったのが当地である。洲干島・横浜新田(後の横浜中華街)・太田屋新田(後の関内の派大岡川寄り)などを整地してできた関内が久良岐郡横浜町となったため、横浜村の残余となった当地は、横浜村住民の移住先であることから本村・元村・元村町などと通称されたが、翌1860年2月から久良岐郡横浜元町となった(単に元町とも称した)。明治維新の頃には外国人向けの商店街として栄え、1873年に久良岐郡戸部町・野毛町・羽衣町・吉田町とともに横浜町に編入され、同町の町名となった。
開港後の関内は元町寄りの南(南東)半分が外国人居留地(山下居留地)となり、1867年には元町の南側に山手居留地が追加された。山下居留地が多湿であることを嫌って、多くの外国人が高台の山手居留地へ居を構えるようになり、山下居留地は「仕事場」と化した。これにより、山下・山手の両外国人居留地に挟まれた元町は、外国人が日常的に行き交う所となり、外国人を相手にした商売が盛んに行われるようになる。
明治が始まってしばらく経つ頃には居留者がさらに増え、セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジなどのインターナショナルスクールの開校や、当時は日本には珍しい喫茶店やベーカリー、洋服店、洋風家具店などが軒を連ね、文明開化を支えた。これが今の元町商店街の原型となる。
1970年代には、当時流行していたファッションスタイル「ニュートラ」に対抗する「ハマトラ」(横浜トラディショナルの略)というスタイルが同商店街のキタムラ、ミハマ、フクゾー、スタージュエリーなどにより生み出されるなど、独自の文化を色濃く残すエリアの一つである。
地理
編集東と南は山手町、西は石川町、北は堀川を挟んで山下町に隣接する。町域の東端に横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅がある。
堀川に並行して町内を3本の道路が通っており、堀川右岸から順に元町河岸通り、元町通り、元町仲通りとなっている。西隣の石川町へ続いており(元町河岸通りは石川町内で歩道になる)、石川町内にあるJR根岸線の石川町駅に至る。いずれの通りも非常に狭く、町内を走る道路の多くは一方通行に指定されている。
堀川には上流から順に西之橋、市場通り橋(歩道橋)、前田橋、代官橋(歩道橋)、谷戸橋が架かっており、対岸の山下町と結ぶ。反対側は、西から順に西之坂、汐汲坂、高田坂、代官坂(箕輪坂)、貝殻坂などの坂道が山手町へ通じている。
地価
編集歴史
編集- 1860年(万延元年)
- 1月:関内の整地に伴い、洲干島に居住していた横浜村住民が当地へ移住。
- 2月:関内が横浜町となったため、横浜村の残余となった当地は横浜村住民の移住先であることから「横浜元町」となる。単に「元町」とも称した。
- 1869年(明治元年):元町厳島神社社殿建立。この頃よりフランス人アルフレッド・ジェラールが西洋瓦の生産を元町で始める。
- 1873年(明治6年):横浜町に編入され、同町の町名となる。
- 1878年(明治11年)11月:郡区町村編制法の神奈川県での施行により、横浜区の町名となる。
- 1882年(明治15年):北村商店(キタムラの前身)が創業。
- 1888年(明治21年)3月:ヨコハマベーカリー(ウチキパンの前身)が元町に移転。
- 1889年(明治22年)4月:市制施行により、横浜市の町名となる。
- 1910年(明治43年):元町2丁目にて洋菓子店・不二家創業(跡地には現在、Elegant洋装店がある)。
- 1923年(大正12年)
- 1927年(昭和2年)10月: 区制施行により、横浜市中区の町名となる。
- 1945年(昭和20年)5月: 横浜大空襲にて一帯が焼失。
- 1946年(昭和21年):スタージュエリーが創業。
- 1961年(昭和36年):チャーミングセールの名称として最初のセールが開催される。
- 1964年(昭和39年):近隣に石川町駅開業
- 1969年(昭和44年):ポンパドウルが創業。
- 1976年(昭和51年):この頃、ハマトラが発生。ブームとなる。
- 1984年(昭和59年)2月:堀川上空の首都高速神奈川3号狩場線が供用開始。
- 1985年(昭和60年):フェニックスアーチが完成。
- 2000年(平成12年)11月:元町クラフトマンシップ・ストリートにて第1回フードフェア開催。
- 2004年(平成16年)2月:元町・中華街駅開業。
- 2011年(平成23年)6月:日本で初めてのF1マシンの公道デモ走行が行われる。
世帯数と人口
編集学区
編集事業所
編集元町商店街
編集元町ショッピングストリート
編集元町クラフトマンシップ・ストリート
編集イベント
編集チャーミングセール
編集セントパトリックデー・パレード
編集
毎年3月に開催されるアイルランドのお祭り(聖パトリックの祝日)。同国のシンボルカラーである緑の衣装を身に着けたパレード隊が元町ショッピングストリートを練り歩く。
元町 安全・安心パレード
編集毎年5月5日に開催される。横浜にゆかりのある著名人が加賀町警察署と中消防署の一日署長を務めパレードを行う。
モトマチ・ハロウィン
編集毎年10月31日に開催される。仮装した大勢の子供たちが元町ショッピングストリートに集まる。店舗の従業員も仮装して、子供たちにお菓子をプレゼントする。
フードフェア
編集Red Bull Energy for Japan
編集ギャラリー
編集- クラフトマンシップ・ストリートにある霧笛楼の看板には旧字で「横濱」と書かれている
- ストリートに車が入れないことはないが、制限が多くパーキングメーターは少ない
- 元町・中華街駅の入り口近くは歩道が広く、西日が通りを抜ける
- ストリートの老舗、フクゾー元町店
- ストリートの老舗、近沢レース店元町本店
- ストリートの老舗、霧笛楼元町店
- クラフトマンシップ・ストリートから横浜中華街南門を見る
- ポンパドウル元町本店。当地発祥のパン屋
- 授乳・オムツ換え専用車両「ポペッツタウン号」(元町ショッピングストリート)[18]
最寄駅
編集その他
編集脚注
編集- 注釈
- 出典
- 1 2 “令和7(2025)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和7年6月” (XLSX). 横浜市 (2025年7月7日). 2025年7月7日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ↑ 横浜市町区域要覧、1 - 16頁
- 1 2 “元町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ↑ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ↑ “住居表示実施町名一覧 (令和2年10月19日現在)”. 横浜市 (2020年10月29日). 2021年8月28日閲覧。
- ↑ “不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 横浜中-10”. 国土交通省 (2025年1月1日). 2025年4月14日閲覧。
- 1 2 “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- 1 2 “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- 1 2 “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- 1 2 “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- 1 2 “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- 1 2 “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年4月27日閲覧。
- ↑ “横浜市立小学校、横浜市立中学校及び横浜市立義務教育学校の通学区域並びに就学すべき学校の指定に関する規則”. 横浜市 (2024年11月15日). 2025年3月18日閲覧。
- 1 2 3 “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- 1 2 “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ↑ “復興支援でF1マシン「元町」疾走、公道でのデモ走行は国内初/横浜”. カナロコ. (2011年6月5日) 2011年6月6日閲覧。
- ↑ “横浜 もとまちユニオンが発祥の元町店を14年ぶり改装、「本店」に改名”. 神奈川新聞. 2024年6月14日閲覧。
- ↑ ヨコハマ・ふくまち.net~市内施設バリアフリー情報~
- ↑ “郵便番号簿PDF(2024年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2025年2月17日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2024年度版)”
- ↑ “交番案内/加賀町警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年5月6日閲覧。
関連項目
編集- キタムラ(元町発祥) - ハンドバッグの老舗
- ココ山岡(元町発祥) - ダイヤモンド等販売店(破産済み)
- スタージュエリー(元町発祥) - ジュエリーブランド
- ポンパドウル(元町発祥) - ベーカリーチェーン
- 不二家(元町2丁目にて創業)
- ハマトラ - 1970年代後半にブームとなった元町発祥のファッション。
- あぶない刑事 - 劇中に元町通り・元町プラザ・元町パセオ・スタージュエリー・霧笛楼・4℃(元町店)・YOSHIDA・森ブラザーが登場。
- たったひとつの恋 - ヒロインが当地の宝石店スタージュエリー社長の娘という設定。
- 大正活動映画撮影所
- 横浜ランドマークタワー - ランドマークプラザの3階に「元町ストリート」があり、元町ショッピングストリートにある店舗からキタムラ、スタージュエリー、タカラダなど数店舗が出店している。
- Kanon (ゲーム) - 劇中にゲーム版・アニメ版の背景に多く登場。

