はるかぜ (コミュニティバス)
はるかぜは、東京都足立区のコミュニティバス。日立自動車交通、朝日自動車、東武バスセントラル、新日本観光自動車の4事業者によって、9路線が運行されている。かつては国際興業バスも参入していた。
| はるかぜ | |
|---|---|
|
日立自動車交通のはるかぜ用車両 | |
| 運行開始 | 2000年4月 |
| 自治体 | 東京都足立区 |
| 委託事業者 | |
| 系統数 | 9 |
| 外部リンク | コミュニティバス「はるかぜ」時刻表 |
特徴
編集2000年4月、綾瀬駅 - 西新井駅間を日立自動車交通の貸切代替バス方式で運行開始し、後に乗合バスに移行の上、順次路線を拡充した。
既存の公共交通の利用が困難な地域の利便性を改善するため運行開始されたコミュニティバスではあるが、区が提案した路線をPFI方式の独立採算制で自主運行していることが大きな特色であった。区の支援は運行開始前に必要なバス停整備等の走行環境整備への協力にとどまり、運行開始後の事業者に対する補助金の支出はなかった。しかし昨今の運転士不足や利用者減少の影響により各社による自主運行の継続が困難になってきたことから、2020年度より車両購入費用を補助する[1]ほか、一部路線は2024年度より区と事業者による協働事業へと移行した[2]。協働事業では、区は利用実態調査の実施や分析、運行経費や人材確保のための費用負担を担い、事業者は運行計画や雇用環境改善を担う。2026年2月のダイヤ改正ではAIを活用した運行最適化が図られた[3]。運行間隔を最適化して混雑を緩和、労働条件に適合させつつ運転士や車両の配置を最適化した。
自主運行という性質上、運賃体系は各社の既存一般路線と同一の扱いとなっており、事業者が異なる路線同士の共通乗車券はない(後述するとおり、事業者によっては一般路線バスに比べて若干割安となっている)。新日本観光自動車はICOCA取扱事業者であり、その他の事業者はPASMO取扱事業者である[4]。
また車両も各社独自の車種や塗装であり、車両のステッカーや一部の行先表示器に「はるかぜ」の表示があるのみとなっている。全路線が原則として、バリアフリー対応の小型車両で運行されている。
運行事業者
編集- 日立自動車交通 - 1・9・12号
- 朝日自動車越谷営業所 - 2号
- 東武バスセントラル西新井営業所 - 4号
- 新日本観光自動車 - 5・6・8・11号(障がい者用Suica、PASMOは使用できない)
過去
編集- 国際興業バス川口営業所 - 3号
- 東武バスセントラル葛飾営業所 - 7号
- 日立自動車交通 - 10号
現行路線
編集開業順に系統番号と運転区間および運行事業者を示す。なお、運行開始時は「はるかぜ第n弾」という名称だったが、2012年8月以降、「はるかぜn号(運行区間)」という名称に変更となった[5]。
はるかぜ1号(西新井・綾瀬線)
編集はるかぜ2号(綾瀬・六木線)
編集
朝日自動車(越谷営業所)が運行。
綾瀬駅東口 - 六ツ木都住間は頻発(平日日中1時間に5〜6本程度)、八潮駅南口発着は一部便のみ。
年表
- 2002年1月 - 「はるかぜ」2号(綾瀬駅 - 六ツ木都住)を開業。
- 2006年1月14日 - 「はるかぜ」2号の路線を、2005年8月24日に開業した首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの八潮駅北口まで一部延伸。
- 2007年12月10日 - 「はるかぜ」2号に「桜木橋北詰」バス停を追加。
- 2009年9月1日 - 八潮駅南口ロータリー完成に伴い八潮駅の乗り入れを北口から南口に変更。
- 2012年8月1日 - はるかぜ第2弾からはるかぜ2号へ名称変更。
- 2020年2月1日 - 六木四丁目停留所(綾瀬方面のみ)を休止。
- 2024年6月17日 - 六木四丁目停留所(綾瀬方面のみ)を再開[8]。
- 2025年1月20日 - 綾瀬駅東口ロータリー供用開始に伴って「綾瀬駅東口」停留所を道路上からロータリー内に移設、「綾瀬駅」停留所を廃止[9][7]。
- 2025年(令和7年)6月21日 - 北綾瀬駅交通広場供用開始に伴って日中帯のみ同駅に乗り入れ開始。
はるかぜ4号(区役所・鹿浜線)
編集はるかぜ5号(北千住駅西側地域循環)
編集はるかぜ6号(北千住・鹿浜線)
編集はるかぜ8号(小台・宮城循環)
編集はるかぜ9号(青井・亀有線)
編集日立自動車交通が運行。青井駅〜綾瀬駅東口間ははるかぜ1号と同一ルートだが、はるかぜ9号としてはわずかな便のみの運行となっており、大半の便が綾瀬駅東口〜亀有駅南口の運行である。
- 系統番号なし:(青井駅 - )綾瀬駅東口 - 東和病院前 - 亀有駅南口
年表
はるかぜ11号(堀之内・椿循環)
編集はるかぜ12号(西新井・亀有線)
編集廃止路線
編集はるかぜ3号(西新井・舎人線)
編集はるかぜ7号(西新井・六木線)
編集東武バスセントラル(葛飾営業所)が運行。
- 西21 : 西新井駅東口 - 六町駅 - 六ツ木都住
- 西22 : 西新井駅東口 - 六町駅 - 六ツ木都住 - 八潮駅北口
- 梅31 : 梅島駅入口 - 足立区役所 - 六町駅 - 六ツ木都住
- 梅32: 梅島駅入口 - 足立区役所 - 六町駅 - 六ツ木都住 - 八潮駅北口
- 梅34 : 六町駅 - 六ツ木都住
- 梅35 : 六町駅←六ツ木都住←八潮駅北口
- 足37 : 足立区役所→六町駅→六ツ木都住→八潮駅北口
- 足39 : 足立区役所 - 六町駅 - 六ツ木都住
年表
- 2005年8月24日 - 同日の首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス開業に伴い開業。
- 2012年8月1日 - はるかぜ第7弾からはるかぜ7号へ名称変更。
- 2013年3月25日 - 西新井駅東口乗り入れに伴い路線名を「はるかぜ7号(梅島・六木線)」から「はるかぜ7号(西新井・六木線)」に変更[12](詳細は営業所記事を参照)。
- 2020年2月1日 - 六木四丁目停留所(西新井方面のみ)を休止。
- 2024年3月22日 - 六ツ木都住 - 八潮駅北口間を廃止[13]。
- 2024年3月23日 - 平日のみの運行となる。
- 2024年6月17日 - 六木四丁目停留所(西新井方面のみ)を再開。
- 2025年4月1日 - 運行終了[14]。
はるかぜ10号(西新井・高野線)
編集運賃・乗車券
編集全路線でICカードと東京都シルバーパスの利用が可能。
日立自動車交通・新日本観光自動車の路線は230円、朝日自動車・東武バスセントラルの路線は250円の均一運賃である[16]。
ただし、2号(朝日自動車)の六ツ木都住 - 八潮駅北口間のみを利用する場合は200円になる。この区間は東京都シルバーパスや都内一日乗車券の適用対象外。
原則的に各事業者の一般路線と同様の取り扱いであり、東武バスセントラルの路線では都区内全線定期券、都内一日乗車券も各社の既存一般路線と同様利用可能である。これは既に撤退した国際興業バスの路線でも適用されていた。
朝日自動車・東武バスセントラルの路線ではバス共通カードが利用可能だったが、日立自動車交通・新日本観光自動車の路線では、当初からバス共通カードを導入しておらず、代わりに自社路線専用回数券を発行していた。日立自動車交通は2019年12月31日をもって販売を終了した。新日本観光自動車も2024年9月30日をもって販売を終了し、2024年10月1日からICOCAを導入した[17]。
日立自動車交通は第9弾開設と同時に、綾瀬駅において接続する路線相互間の無料乗継制度(一回限り)並びに一日乗車券を導入した。2007年9月16日の第9弾の青井駅延長後も、第1弾と第9弾の乗継は綾瀬駅東口限定となる。その後も、第10弾、第12弾開設の度に西新井駅でも乗継制度が導入されたが、2009年5月31日をもって無料乗継制度は廃止された。2025年9月16日よりスマホ乗車券アプリ「RYDE PASS」で一日乗車券の販売を開始[18]。2026年3月31日をもって紙式一日乗車券の販売を終了した[19]。
脚注
編集- ↑ 足立区. “コミュニティバス「はるかぜ」運行事業者への車両購入費用補助について”. 足立区. 2026年4月7日閲覧。
- ↑ 足立区. “コミュニティバス「はるかぜ」の協働事業の実施について”. 足立区. 2026年4月7日閲覧。
- ↑ 足立区. “AIを活用した運行最適化に伴うダイヤ改正について”. 足立区. 2026年4月7日閲覧。
- ↑ “Suicaによる乗車等の取扱いを行う交通事業者”. 東日本旅客鉄道株式会社. 2024年10月5日閲覧。
- ↑ “コミュニティバス「はるかぜ」路線名の変更”. 東京都足立区 (2012年8月1日). 2021年12月25日閲覧。
- 1 2 3 【足立区・はるかぜ】1月20日ダイヤ改正について 日立自動車交通 2025年1月26日閲覧
- 1 2 3 4 綾瀬駅付近を運行している「はるかぜ」の経路変更 足立区 2025年1月26日閲覧
- ↑ はるかぜ2号(綾瀬・六木線)「六木四丁目(綾瀬方面)」運用開始のお知らせ(6/15始発~) 朝日自動車 2025年3月1日閲覧
- ↑ 綾瀬駅東口~六ツ木都住・八潮駅南口線のダイヤ改正について 朝日自動車 2025年1月26日閲覧
- ↑ はるかぜ11号「堀之内一丁目北」から「博慈会記念総合病院」区間運行終了のお知らせ 新日本観光自動車 2024年4月29日閲覧
- 1 2 “はるかぜ3号(西新井・舎人線)の廃止について” (2023年10月10日). 2023年10月30日閲覧。
- ↑ “あだち広報 2013年(平成25年)3月10日(第1656号) 4. お知らせ・情報コーナー” (pdf). 東京都足立区 (2013年3月10日). 2021年12月25日閲覧。
- ↑ 3/23 東武バスセントラル㈱管内事業所(足立・葛飾・三郷・吉川)の運行系統新設・廃止・時刻改正等について 東武バス 2024年4月29日閲覧
- ↑ 4/1【西21】はるかぜ7号(西新井駅東口~六町駅~六ツ木都住線)の系統廃止について 東武バス 2025年1月9日閲覧
- ↑ 【足立区・はるかぜ】【葛飾区・レインボーかつしか】令和6年3月末での路線休廃止について 日立自動車交通グループ 2024年4月29日閲覧
- ↑ 足立区. “コミュニティバス「はるかぜ」運賃”. 足立区. 2026年4月10日閲覧。
- ↑ 『回数券の販売終了のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社新日本観光自動車 乗合事業部、2024年6月22日。2024年8月28日閲覧。
- ↑ HITACHI (2025年9月16日). “【プレスリリース】足立区の新路線「綾瀬ライナー」でRYDE PASSを導入― 晴海ライナー・足立区コミュニティバス1日乗車券にも展開 ―”. 日立自動車交通. 2026年4月10日閲覧。
- ↑ HITACHI (2026年2月15日). “【足立区・はるかぜ】【晴海ライナー】【綾瀬ライナー】紙式一日乗車券の販売終了について”. 日立自動車交通. 2026年4月10日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- コミュニティバス「はるかぜ」時刻表 - 足立区公式サイト
- 公共交通 - 足立区公式サイト


