/dev/null
/dev/null(nullデバイスとも呼ばれる)は、UNIXやUnix系オペレーティングシステム (OS) におけるスペシャルファイルの1つで、そこに書き込まれたデータを全て捨て(writeシステムコールは成功する)、読み出してもどんなプロセスに対してもデータを返さない(EOFを返す)。
概要
編集用途
編集UNIXやUnix系OSのソフトウェアは、動作時に標準出力や標準エラー出力に動作状況や、エラーや警告を伝えるメッセージを出力することがある。これらはデフォルトで画面に表示され、cronデーモンで自動的に実行された場合は出力されたメッセージ文がメールでユーザに送られたりする。シェルスクリプトなどにおいてもこれらのメッセージ出力が邪魔になることがある。ソフトウェアによっては、コマンドラインオプション等でこれらのメッセージを出力しないようにできるものもあるが、できないものもある。
そのような場合に、ソフトウェアが標準出力や標準エラー出力に出力するメッセージを /dev/null にリダイレクトするようにあらかじめ指定しておくと、これを回避できる。
他のOSにおける等価機能
編集俗語
編集UNIXプログラマの間では、次のような冗談めかした隠語表現あるいはメタファーに使われる。
- 「不平不満は
/dev/nullに送ってください」(不平不満は受け付けない) - 「私のメールは
/dev/nullにアーカイブされた」(私のメールは削除された) - 「
/dev/nullにリダイレクトしろ」(死んじまえ)
欧米ではチタニウムPowerBook G4の広告コピーとして The Titanium Powerbook G4 Sends other UNIX boxes to /dev/null.(チタニウムPowerBook G4は他のUNIXマシンを/dev/null送りにする)という文が使われた。
ジョークのネタとしてもよく使われ、システムの/dev/nullは98%まで使用済みなどというユーザーへのワーニング表示などがある。1995年、ドイツの雑誌 c't のエイプリルフール記事として、入力されたデータを内蔵するLEDの点滅に変換する/dev/nullチップが登場したという嘘の記事が掲載されたことがある。