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Amazonの新作ヒューマンドラマ『イッツ・ノット・ライク・ザット』が描く現代の喪失と再生

2026年5月22日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

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Amazon『イッツ・ノット・ライク・ザット』

『フェリシティの青春』『スキャンダル 託された秘密』などで知られるスコット・フォーリー主演の新作ヒューマンドラマ『イッツ・ノット・ライク・ザット』を、米Varietyがレビューしているので紹介しよう。

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『イッツ・ノット・ライク・ザット』が描く喪失を抱える二つの家族の交錯

Amazon製作による本シリーズの舞台はアトランタで、物語は新学期初日から始まる。グレース・コミュニティ教会の牧師マルコム(スコット・フォーリー)は妻ジェニーを亡くしたばかりで、10代の娘フローラ、ペネロペ、息子ジャスティンとともに新しい生活に適応しようとしていた。一方、向かいに住むジェニーの親友ロリ(エリン・ヘイズ『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』)もまた人生の転機に立たされている。夫デヴィッドから離婚を切り出され、息子メリットと娘ケイシーとともに不安定な日々を送っているのだ。

新学期初日、子どもたちは平然を装って学校へ向かうが、マルコムとロリはそれぞれ車の中で涙を流す。愛する人を失った悲しみの中で二人は次第に支え合うようになり、その関係は少しずつ特別なものへ変化していく。しかし状況は単純ではない。ロリの夫デヴィッドは今も子どもたちの父親であり、さらにマルコムの友人でもあるからだ。

子どもたちの視点から描かれる“痛み”とリアルな葛藤

本作はキリスト教を物語の軸に据えながらも、“宗教ドラマ”の枠に閉じ込められていないのが大きな特徴。家族、友情、恋愛、子育て、そして喪失と再生を丁寧に描き、多くの視聴者が共感できる作品に仕上がっている。

また、大人だけでなく、子どもたちの視点からも“喪失”を描いているところも見逃せない。ジャスティンはいじめを受けながらも父に心配をかけまいと苦しみを隠し、メリットは両親の離婚による怒りを危険な形で発散していく。また、牧師の娘であるフローラは、「しっかり者」でいることを周囲から期待され、母を失った悲しみを素直に吐き出せずにいる。単純に「良い物語」で終わらず、悲しみが人をどう不安定にするかをリアルに描いているのが印象的だ。

レビューで特に高く評価されているのが、「押しつけがましくない信仰描写」だ。本作ではキリスト教がキャラクターたちの支えにはなっているが、それを他者へ強制することはない。たとえばフローラが教会へ行くことを拒否しても、マルコムは無理に連れて行こうとはせず、信仰との向き合い方を娘自身に委ねる。この姿勢によって、本作は信仰の有無に関係なく共感できるドラマになっている。

さらに、アルコール依存症からの回復や、ティーンエイジャーの恋愛や性、異なる宗教観などにも踏み込み、「敬虔な人々の物語」として理想化しすぎていない点も興味深い。派手な展開で引っ張るタイプのドラマではないが、人と人の距離感や感情の揺れを繊細に描くことで強く心を打つ作品だ。

『イッツ・ノット・ライク・ザット』は、Amazon Prime Video(プライムビデオ)で独占配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:Variety

Photo:(C) Amazon MGM Studios

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海外ドラマNAVI編集部

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