名前を隠して楽しく日記。
外資系コンサルティングファームに入社して16年。
今年、念願だった「パートナー」に昇進した。
給与口座に振り込まれる金額は、20代の頃には見たこともないような数字になった。
周囲からは「勝ち組」「成功者」なんて持ち上げられ、たまの接待では六本木や銀座の高級寿司、単価数万円のフレンチに顔を出すこともある。
だが、ここで正直な告白をしたい。
今、俺の人生で最も幸福度が高い時間は、週の後半の夜、近所のサイゼリヤで1人でマグナムワインを飲みながら、スマホでNetflixのドラマを観ている1時間だ。
誤解のないように言っておくと、高級店のご飯はもちろん美味い。
しかし、パートナーとしての外資コンサルの生活は、全方位からのプレッシャーとの戦いだ。
クライアントの経営陣との食食会は、美味い肉の味など1ミリも覚えていないくらい神経をすり減らす緊張の連続。
社内の他のパートナーやシニアマネージャーとの会食も、どこかで「売上数字」や「社内政治」の腹の探り合いが発生する。
単価5万円のディナーを食べながら、俺の脳みそは「来期のパイプライン(受注見込み)」と「クビになるリスク」の計算でフル回転しているのだ。
そんな超高ストレス社会を生き抜いた週末、俺が吸い寄せられるように向かうのが、駅前のサイゼリヤである。
サイゼリヤの席に着いた瞬間、俺を縛りつける全ての肩書——「外資コンサルのパートナー」「〇〇億円の売上責任者」「厳しい上司」——がスッと剥がれ落ちる。
俺の決まって頼む「最強フルコース」はこうだ。
辛味チキン(300円)
赤ワイン(マグナム 1500ml / 1,100円)※残りは持ち帰り
合計しても2,000円そこそこ。
六本木のバーなら、チャージ料とグラスワイン1杯で吹き飛ぶ金額だ。
だが、ここには誰も俺に提案書(プロポーザル)の納期を詰めてくる奴はいない。
「〇〇さん、来期の体制ですが…」なんて相談してくる部下もいない。
注文を終え、イヤホンを装着し、Netflixで動画を再生する。
「あ、これが生きているってことだな」と、本気で涙が出そうになる。
20代の頃、不眠不休で働いていた時期は「稼げるようになったら良い車に乗って、毎日最高級の店で飯を食べるんだ」と思っていた。
だが、16年かけてその場所に辿り着いて分かったのは、「人間が本当に求めているのは、高級な食材ではなく『誰にも脅かされない圧倒的な平穏』である」ということだった。
ワインの味の繊細さなら、何万円もするヴィンテージワインの方が上かもしれない。
だが、サイゼリヤの1,100円のマグナムワインには、「いくら飲んでも財布が痛まない」「気取らなくていい」という、何物にも代えがたい「自由の味」がする。
今日も今日とて、大炎上しているプロジェクトの収拾をつけ、パートナー会議で数字の詰めを受け、胃を痛めながらオフィスを出た。
スーツのポケットには、数百万円の決裁権を持つ企業のクレジットカードが入っている。
だが俺が歩いていくのは、銀座の高級店ではなく、ネオンが眩しい駅前のサイゼリヤだ。
もし夜のサイゼリヤで、目尻にシワを寄せ、イヤホンをしてマグナムワインのボトルを愛おしそうに眺めている40代のおじさんを見かけたら、どうかそっとしておいてほしい。
うわっwチンカスこぼしながらこっちくんなw
してないよ
それって「独身女性に結婚しないですむ資産形成を達成してもらうこと」に役立ったりする?
君の目的は「議論に勝つこと」とか「相手を謝らせる事」なのかもしれないが、俺の目的はそうではないんだよね、既に書いた通り。
もちろん、君が「馬鹿が知ったかぶってごめんなさいって謝る」ことが「独身女性に結婚しないですむ資産形成を達成してもらうこと」に役立つ事を示してくれればそれをやる事も考えるし、
或いは「いや、ドルコスト平均法より年初一括をすすめた方が、狼狽売りのリスクも低減できるんだ」と言う様な事を説明してくれるなら、元増田を訂正することも考えるよ。
横だけど、特別に許してやる